主催グループ展『愛憎たっぷりチョコレート』終了
は ま や主催グループ展『愛憎たっぷりチョコレート』終了しました。
来てくださった皆様、出展作家の皆様、作品を会場音楽として流させてくださったぽてさらちゃん。、撤収作業を手伝ってくださったトールさん、イロリムラのお二人、同時期に別展示室で展示していらっしゃった皆様!ありがとうございました。
今回のグループ展は、「チョコレートの展示会を開催したい!」というところからはじまりました。ちょうどバレンタイン前の会期にイロリムラのスケジュールが空いていたため、このシーズンに開催することに。色々練った結果、チョコレートというテーマに加え「愛憎たっぷり」とテーマを設けました。
13名の作家たちが、各々の愛と憎しみ、そしてチョコレートという要素をとり入れた作品を並べました。約半数の作家がデジタルで描くことを選んだ展示で、これは私の過去の主催展の中で恐らく最多です。デジタルで描いた作品の出力の仕方も様々で、様々な技術の進歩により表現する者たちの可能性が広がっていることを感じました。
今回は会場音楽として、関西を中心にシンガーソングライター等の活動を展開していらっしゃる“ぽてさらちゃん。”の作品を流させていただきました。ご本人公認という形で音楽を流させてもらい、会場でCDを販売したりするのは初の試みでした。
縁あって顔見知りではあったのですが、2023年リリースの『第 二 ボ タ ン』と、同じく2023年夏のワンマンライブでのパフォーマンスを鑑賞したときに、「この人の曲を流したい!」と強く思いました。
楽曲の節々や表現に対するアティチュードから、「カテゴライズされること」に対する違和感、抵抗感を何となく感じ、また、作品の根底に「愛憎」が見えたことが決め手となりました。あらゆるジャンルの作家が、チョコレートのイメージを1つに固定せずに「愛憎」というキーワードの元様々な角度から表現したこの展覧会にピッタリだと思いました。突然のお願いに快くOKをくださったぽてさらちゃん。ありがとうございました。
自主制作ミニアルバム『ウニ、たべたい』全収録曲、全国流通1stアルバム『葬、ぽてさらちゃん。』全収録曲、配信シングル『第 二 ボ タ ン』より、この展覧会に一番合うよう、私がプレイリストを考えて流させていただきました。
1. アートヤード (『ウニ、たべたい』より)
2. 金曜JUNK (『葬、ぽてさらちゃん。』より)
3. きらっきらにぶちころしたいっ!(『ウニ、たべたい』より)
4. ラ・ブ・ホ・テ・ル (『葬、ぽてさらちゃん。』より)
5. 白いとり (『ウニ、たべたい』より)
6. デュアルホール (『葬、ぽてさらちゃん。』より)
7. ネイキッドルーム (『葬、ぽてさらちゃん。』より)
8. 第 二 ボ タ ン (配信シングル)
9. おはよ🐢 (『ウニ、たべたい』より)
10. ポテチとガムシロップ (『ウニ、たべたい』より)
11. 劇中歌 (『葬、ぽてさらちゃん。』より)
12. 2077 (『葬、ぽてさらちゃん。』より)
13. 💓KOTUBAN💓 (『葬、ぽてさらちゃん。』より)
14. turquoise blue. (『葬、ぽてさらちゃん。』より)
15. 最終章 (『ウニ、たべたい』より)
16. #パルルフィクション (『ウニ、たべたい』より)
17. ニセモノ達の革命歌 (『葬、ぽてさらちゃん。』より)
『ウニ、たべたい』はアコースティックであったりバンドサウンド中心、それ以後の作品は打ち込みも取り入れつつバラエティ豊かなサウンドの楽曲が収録されていたので、隣合う曲同士の雰囲気も意識しつつ、会場に来てくださったお客様が滞在時間のうちに少しでも色々なぽてさらちゃん。を耳にしてくれることも考慮しました。プレイリストをつくるのは好きなので、あれこれ考えながら練るのは楽しかったです。
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私は今回、手法を問わず様々なスタイルの新作をつくりました。
横からみた唇って、ハートの形みたいだなぁと思いながら描きました。デカルコマニーから着想を得て、ハート部分はキスマークっぽい表現にするため転写の手法で描いています。
普段と違うやり方でイラストを描いてみたくなり、アメリカ村のラクガキをイメージしたタッチで描きました。自分らしさもありつつ新しい試みができました。
この形のキャンバスを画材屋さんで見つけた瞬間、完成図が目に浮かびました。その通りに作ることができました。チョコレートは鈍器。
会場となったイロリムラcrefは、部屋の角がまるくなっている部分があります。当初からそこに飾ることを想定して作成した作品です。チョコフォンデュのマシュマロって、よく触手のように襲いかかってきますよね。
異物混入等の恐れがあるため、あらゆる場面で手作り食品の差し入れがNGとなっていますね。なにかいい装飾ないだろうか、と100円ショップをさまよっているときにハッと思い浮かんだ作品です。片手でチョコを溶かしたりしながらもう片方の手でシャッターを切っていたので臨場感が出ました。撮影後、写っているチョコレートはホットミルクと混ぜて美味しくいただきました。
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愛や幸せの裏には誰かの憎しみや不幸があること
それが、今回の展覧会の大きなテーマでした。
チョコレートの甘い匂いを嗅いだとき、この展示会での“愛憎”を少しでも思い出してくださったら嬉しいです。
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