カープが好調な理由がわかった
カープができて他チームができてない事
カープファンの私としては、今のカープの好調ぶりには目を細めるばかりなんじゃが、じゃあなんでこんなにカープばっかりええ調子なんか、それがようわかったんよ。
まず、野球に限らず相手との勝負があるものってのは、対戦相手の嫌がる事をすりゃ勝てるわけよ。
卑怯とか正々堂々とか、そうじゃないで。
ズルをするとかじゃなく、あくまでも正攻法、ルールの中で勝負するってこと。
将棋だって、相手が困る所へ駒を進めるわけじゃろ?
卓球やテニスやバトミントンだって、相手が取れん所へ打つけぇ勝てるんよ。
野球も同じで、相手が嫌がる攻撃をする。
「この場面、あそこに打ったら相手は嫌がるじゃろうの」と思う所へ打つ。
ここで盗塁したら・・・ここでバントしたら・・・ここでフォアボール選んだら・・・
そういう、相手が嫌がる事を最大限考えながら、一人一人の選手がそれを自発的にやる、これがカープはできとる。
方やほかのチームは、選手個々それぞれが「かっとばしたるで~」みたいな攻撃に終始しとる。
だからカープと対戦すると、とたんにペースを乱され、流れを持っていかれる。
気づいたら負けて試合が終わっとる。
シーズン当初はカープが自滅しとった
カープはシーズン当初、ぶっコケた。
それは、相手が云々じゃなくて、自分らでコケまくったから。
エラーはするわ、気合ばっかで空振りするわ、チームバッティングができずにダブルプレー取られるわ。
そりゃ、相手から見たらそんなチームに勝つなんぞ、赤子の手をひねるくらい簡単じゃけの。
ところが、4月17日に熊本で行われた巨人戦で、8回に丸に勝ち越しホームランを打たれてから、カープナインの気持ちに火が付いた。
ファンの意識も、あのホームランで一気に変わった気がする。
それまで各自がバラバラに攻撃していたのが、チームバッティングに徹するようになり、自分の役割をその場で考えながら、チームが勝つために最善の方法を選手一人ひとりが考え模索し、それを実践するようになった。
そう、チームで試合をする”野球というゲーム”に勝つために最も大切なのは、個を主張するのではなく、その場その場に応じてチームのためにできる最大限の行動をする、これこそが相手が最も嫌がる事なんよね。
相手が精神的にちょっとスキがあるなと思ったら、間髪入れず盗塁をしてランナーを進めてしまう。
ダブルプレーを防ぐためにわざと高いバウンドのゴロを打って、その間に3塁ランナーを返す。
シングルヒットでも、相手のハンブルを利用して2塁打にしてしまう。
相手に考える時間を与えない大切さ
カープの野球って、相手に考える暇を与えず、次から次へと色んな手を繰り出していく。
その間、選手は常にその瞬間瞬間に集中している。
だから相手は油断する暇もないから、精神的に追い詰められる。
「・・・次は何をやってくるんだ?」
不安で仕方ないからピッチャーは失投が多くなり、守備も乱れる。
もちろん、全てが上手くいくわけではないんで、失敗する事もあるしそれが元で自分たちのペースが乱れる事もあるじゃろう。
でも、試合ってのは相手と常に駆け引きしながらやるもんじゃけ、駆け引きは仕掛けたほうが圧倒的に有利なんよ。
カープは常に仕掛ける側、相手は常に受け身になる側。じゃけぇ有利に試合を運ぶ事が可能なんよ。
チームとしての勝負を意識するか、個々の活躍だけ考えとるんか、その差がAクラスとBクラスに分かれとる気がする。
カープはダントツじゃが、巨人もそれができつつあるけん勝っとる。
そういう雰囲気のチームは、首脳陣の力も大きいと思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?