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かまってちゃん はいらないという話

 私は、長期休暇になると地元福岡に帰省する。 帰省した際は、中学時代の仲良しメンバーが集まって
 飲み会になる。
 
 1月3日にこのグループの飲み会があった。
 そして、その前日から当日にかけて
 自分常識では考えられなかった事件が発生した。
 
これまでの飲み会について
 このメンバーの飲み会は、いつも計画性がない。
 かつては私が幹事をしていたが、私が地元を離れてからは
 地元メンバーに任せるようにした。
 
 繁忙期だろうと店の予約をせず、
 集合した後に何が食べたかいかを聞き始めたりする。
 いい年した大人のやることではない。
 
 この計画性のなさが、
 今回の事件を引き起こしたと言っても過言ではない。
 
 
事件のあらすじ(1月2日)

 いつもの飲み会では、
 夜18時頃に集まって飲んで終わりというコースだったが、
 今回は、"彼"が会の前日に「温泉に行きたい」と言い出した。
 
 ここで温泉話を前日にするなよ!という問題は見逃すことにする。
 
 今回の参加メンバーは4名で地元2名の遠方2名だ。
 地元の2名は、遠出をして温泉に行くという認識だったが
 私を含めた遠方組からすると、地元に帰ってそこからさらに遠出など
 できれば避けたいといった様子。
 
 その場の結論として、行先は彼が決めておくということになった。
 
 ここで問題が発生した。
 というより、私の発言が事件のきっかけを作ってしまった。
 
 会は、1月3日を予定していた。
 1月3日は年末年始のUターンが始まっている。
 渋滞にハマる可能性がかなり高いのではないか。
 また年末年始は天気が荒れたため、地域によっては
 雪が積もっていることも十分に考えられる。
 
 と、私がこの場当たり的に出てきた温泉話に対して
 (当たり前の)指摘をした。
 
 すると、もう一人の遠方組が
 「渋滞はありそうだし、近場でいいんじゃないか」と言いはじめ
 話は近場に行こうという流れに変わった。
 
 これに行先を考えることになっていた彼が(急に)キレた。
 
 彼は前日に温泉話をしたとはいえ、
 自分の中では遠出することは決定で、それをとても楽しみにしていたのだろう。
 自分が思いえ描いていた計画が崩されムカついたのであろう。

 そこから彼は
 
 「近場だったら集合時間に集まっても夜の飲み会まで尺が合わない」とか
 「自由に行先を決めてくれ」
 「(集合時間の変更に対して)そもそも自分が車を出すんだから、関係ないでしょ」とか
 
 もはや会話が噛み合わない発言が目立ち始め、
 最終的には、温泉には行かないという結論に達した。
 
 会話が噛み合わなくなった段階から
 タイムライン上は、彼が急にキレて収集がつかなくなり面倒くさい空気で満ち溢れていた。
 
 私はその荒れたやり取りの後、彼に直接メッセージを送った。
 私が発言したばかりに計画が変更になってしまって申し訳なかったと。
 
 もはや私から彼へのこのメッセージは、
 私の本心などではなく、翌日に控えた飲み会に向けて
 少しでも彼の機嫌をよ良くして、当日皆が楽しく過ごせるようにと考えた結果だ。
 
 
飲み会当日の様子(1月3日)
 
 彼は後からやってきたのだが、前日の私の努力も虚しく登場から既に荒れていた。
 椅子を乱暴に引き出し小声で「ムカつく」と囁きながら席についた。
 
 前日のやりとりを考えると
 飲み会の場がぎくしゃくすることは容易に想像ができた。
 
 私は温泉話に対する正しい指摘をしたつもりだったが、
 結果的にこの事態を引き起こしたため、どうにかこの場が平和にならないかと気を揉んだ
 
 彼が会話に入って来ずらい状況だと感じてはいたので
 私は、彼がメインになる話題をいくつか出して
 彼が入ってきやすいタイミングを作った。
 
 しかし彼は終始ウーロン茶を飲み続け、食事には一切手を触れず、
 こちらから話しかけられない限り無言を貫いた。
 そして会計直後、彼は無言のまま足早に店を後にして車で帰って行った。
 
 これまでの彼の性格から
 彼のプランでは皆が自分に謝ってきて
 彼が正しかった。あんたが大将!とヨイショされるはずだったんだろう。
 
 しかし私たちは、彼のキレっぷりが理解できず
 ドン引きしたため、彼のプランは崩壊した。
 彼は、キレて登場したものの後戻りできなくなって
 仲直りするタイミングを逃したに違いない。
 
 彼が帰った瞬間から、残ったメンバーで
 彼はどういうつもりなんだという話になった。
 
 この会に参加したメンバーは今年で30歳になる。
 苛立っていたのはわかるが、これほどまで彼が幼稚だとは思わなかった。
 
 かまってちゃんとはよく言ったものだが
 自身の望みが叶わないとふて腐れる。
 かまってちゃんを絵に描いたようだった。

 
まとめ
 大人の友人関係は意外とドライなのかもしれない。
 学生時代のように毎日顔を合わすわけでもなく
 盆正月に久しぶりに会って飲む程度だ。
 
 たまにしか会わない友人がこの有り様では、
 友人関係を切られることになる。
 
 彼には自分が犯してしまったことを真摯に受け止め、
 自分がこのグループで特別な存在ではないということを理解して
 今後、このグループの一員としていられるにはどうするべきかを
 冷静に考えてほしい。
 
 大人はドライだ。


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