その時天使は何を考えていたか【暗夜】

暗夜迷宮、お疲れ様でした~~!
昨年の定期ゲームはド短期ラッシュだったように見えましたが、
年の初めのビック中期タイトルだったように思えます、暗夜迷宮。
これまで定期ゲーやったことのない別ジャンルの方や、久しぶりに定期ゲーを始めるといった方の姿が多数見受けられたように思えます。

さて。そんなお弟子さんが持ってきていたのはE.no424、リームスです。
今回のメイキングの要は、『初心者さんに向かって突貫できるようなPCにしよう!』というわけで。
ルーム機能が最初から見えていたのと、多くの初心者が参加するところが見えていたから、興味本位でどこでも何処へでも行けるキャラクターとして、『壁抜け』という能力を持たせました。
施錠していてもそうでなくても、好奇心旺盛に何処へでも出現するPCということで、自分の施設に籠りがちのキャラクターにダル絡みをしにいこう、というのがPCとしての大きな動きとして考えていました。
天使という種族設定は以前からあった設定を深めるためのものでしたが、何故かシスター神父は沢山いるのに『天使』を掲げているのがほぼ自分だけ(タグで見る限りもう一人居たようですが、巡り合う事はありませんでした)だったので、そういう意味でもいいトリガーになったかと思います。
前半、キャラクターを掴むために宗教施設に乗り込み信仰ラップバトルをしていた時は、それぞれのPC達が掲げる宗教と『信仰とはなんぞ』という答えが全然違っていたので、聞きまわるの楽しかったです。

能力としての『すり抜け』、好奇心旺盛を表す『不法侵入』『話好き』という単語が見える。

人好き・怪異嫌いについて

これは『暗夜迷宮』のティザーサイトを見て練り込んだ設定でもあります。
どうせ色んな人に好意的になるなら相手PCから見てもPLから見ても『好意的である理由』が欲しいだろうなあ、と。
ただ天使として博愛を掲げるように万物万人に優しいのではなく、理由があって特別優しいのはPCの原動力や説得力を持たせることが出来ます。
それに、怪異PCをやっているPL様の中には、人間PCとはネガティブな方向の『違う』ロールを求められるパターンが絶対に存在するだろう、と予想していました。

加えて、私自身あまり手広く出来ないので、最初から大義名分を掲げ怪異設定のPCと交流を切り捨てるつもりで理由を解りやすく記しておけば然程問題にはならないだろう……と、考えてもいましたね。
まあこの辺がハチャメチャな『悪さ』をしてしまい、ごく一部で滅茶苦茶なことになったんですけど……

PC的にはこういう理由がありましたよ~ と、秘話で語ったりもしました。
要するに、天使はアホなので人間の作った『善悪』の区別がつけられないため、
怪異の『善悪』もまた区別ができないから『全部許す』か『全部殺す』になるという話。

賛否両論!?人間賛歌について

元々種族としての『天使』の設定をイデアクラフタの時点でうっすら象っており、シマナガサレ、デスアナを経て暗夜でほぼ完成させました。
『上位生命体でありながら人間という種の奉仕種族』というのが中位天使の基本的な在り方であり、リームスもそのように行動させていました。
本来、リームスの世界の『天使』は『出産可能』な人間を一人でも多く生存させ、人間が増えていく状態を最も良しとしています。
人間が増えれば信仰が産まれ、人間の信仰によって生きていく種族であるからです。天使たちにとって、人間というのは大切な家畜みたいなものです。
最もここまで割り切っているのは日記に良く出てきていた上位天使たちの考え方であり、中位天使が人の形をしている、また人間に『寄ってしまう』性質を持つため、もう少しだけ『人間様』の事情に寄り添えるような考え方をしています。

そのため、良きも悪きも呑み込むような博愛主義ではなく、人間が、『人間としての幸福』を数多の人間が追い求める事を応援したり手を貸したいと考える事が出来ています。
ただ、『俺は悪さをすることが最高に自由で幸福なんだ!』みたいな人も余裕で受け入れてしまったり、咎人の在り方を肯定したり、その為に他人や天使を利用することを『良し』としており、更に自分自身の成したい事を成すことを良しとする教義にも頭をやられています。

なので中位天使、あるいはリームスという天使が理想として掲げる『人間としての幸福』は『一般人』、『退魔師』、『咎人』、全員に平等に与えられるべきものでした。
天使はアホなので区別がつかない

なので、退魔師の多くにあった『名も知らぬ一般市民の為なら(あるいは任務の為なら)自分の人生が歪むことを良し、誉れとする』というような歪みみたいなのを何度も肌で感じておりこの世界狂っとるんか?になっています。『中位天使』としての思想や理想、リームスという天使としての感情。
この辺りと人間関係という名前の様々が正面衝突して死にました。
おわりです。

『異界の天使』だから発言できるものでもあり、『人間』は受け入れられない事でもある。
まあ向けた相手には一連を含めな~~~んも届かなかったんですけど……

~そして負けヒロインへ~

こん時通話してたんだけど通話相手にめちゃめちゃキレの声を聞かせてしまった
たすけて~だふちゃんにいじめられていま~~す
でも実際問題ゆのちゃんの性格を考えると……
悪魔にまでディスられるし
信じていた鷹三郎からもこれ

あといぬさんにも同情されたし
たまちゃんにもなんか言われた覚えがある
セイさんは無罪でした(むしろフォローをいれてくださっていた……)

PCとしての本質

リームスは、普通に愉悦部をするだけの性格最悪クソ天使という立ち回りをしようと思っていました。人の話を適当に聞きながら、がんばれ~~って煽り散らすだけ煽り散らそうと思っていました。が。
様々に轢かれたのと、天使としての善性、それから思った以上に退魔師というPC様達の様子がおかしかったのと、想定以上に女性扱いを受けた結果私もリームスも意識が変容していき面倒臭い生き物に進化!最悪!!
最初は男性的、というか中性的なキャラクターを作ろうとしていたんです!
だってこいつラテン語で『泥』の意味なんですよ!泥!
予想外にあちこちで『女性的』な扱いをうけたのと、リームス自体性別なんぞ訂正してもしなくてもどうでもいい、人の子の張られたレッテルなら受け入れるかな……とそのまま放置していたのも加速させた気がします。
最も、それが良かったか悪かったかは、ちょっと判断に迷います。

ああ、そういう扱いになるのか、と最初に実感したのがギスカーさんとの会話。

『寂しがり』という本音は始め全く考えていなかったのですが、めちゃめちゃしっくり来てしまったのでそのまま採用してしまいました。
そも人間のやらかしのせいで対同胞ぶっ殺し兵器に魔改造されて地上に降り立ったものの、人間にしてやられて自壊命令がぶっ飛んできたところから始まり、人間に対して二千年、何度も裏切られ、身を削る様にして捧げた愛に応えが無い事の方が多く、天使が受け入れられず世界そのものから逃げなければいけない事もあったり、酷い扱いも受けたはずですがそれでも人間の傍で彼等の幸福を願い続けるのはそういう解りやすく、高貴な存在であるはずの中位天使として救えない本質があったんじゃないかな……と……。

予定では『何故リームスという天使は人の味方なのか?』というのを命題にし、キャラクターとして重要なファクターにするつもりだったんですが、人間関係に情緒や様々がブチコロコロコロコロがされてしまったので、もうそういう事にしました。
そういう事になってしまいました。
おわりです(2回目)

終わりの始まり。これを暗夜の半分以上の期間引きずり続けることになったし繰り返した。
キレそう。

『リームス』というPCの脆弱性

こいつ滅茶苦茶解りづらい話し方するんですよこいつ!
精神強太郎も言葉回しとしては同じテンションだったんですけど、精神は一定のラインを超えると『死ね』か『殺す』か『不敬』の言葉しか発しなかったのである種の解りやすさが天元突破するのと、動機がストレート一直線であり感情も解りやすかったんですが、
リームスは隠すし誤魔化すし本音を言わないことがある!
思った以上に何も伝わらなかった時があったのはお前の性格が終わってるからやで……。
ただお弟子さんのPCに共通していることですが、基本的なスタンスはキャラクターの根底でありブレないので、行動原理を一度理解できてしまえばかなり理解しやすい部類に居たようです。(数人の評価から察した)
ただその先のもちょもちょは……というとこう……(ろくろ)

あと設定を立て並べすぎたような気がします。
文脈はちゃんと合わせる気で居たんですが、結構強めのPCになってしまったな、俺TUEEEに見えないかな、という恐れが最初からあって、
その上『異世界の天使』である以上、異世界の理やらなんやら、面倒な部分に触れなくてはならず、また隠すのはアンフェア(後出しじゃんけんで出されるのは不愉快な部分が多い)かな、と思ったので全部書いたらプロフィールの文量がボケカス馬鹿野郎になりました。
そうやって設定につらつら書いたけれども『人に非ず』という点を強調するための文脈でしか使ってなかった事もあり、そんないらんかったな……と今なら思います。詳細の部分と、『一芸』である壁抜けだけでよかった。
なので、魅力という点では解りづらい所が多かったろうな……と思います。
初心者突貫PCにするには複雑怪奇なプロフィールだった。ダメ。

一部に好評の調整ロール。結局全部ダイス振ってるんだから説明いらんかったな、と今なら思う。
これの結果は96でした。ロールに出目がついてくる優良例。
こういうことを一生やりたかったんだけど1回しか実際にしなかった

総括

暗夜迷宮での発言内容や活動内容、PCとしての背景を出したか否か、という点についてはリームスは100点、いや120点と言っても過言ではありません。
実はめちゃめちゃ定期ゲーで人間不信を拗らせているので、最悪の展開を考えて異世界渡航が個人で可能=他定期ゲーへのコンバートを考えていたのですが、思ったより全部というかそれ以上が出来てしまったので、ロール満足度としてはかなり高くあります。
これはひとえに皆様が良くしてくださったからであり、ここでお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。沢山お話しさせていただいて、リームスというPCを書かせてくださり、本当に楽しかったです。
なのでリームスとしての物語はこれで終わり、あとはアフターでちょこちょこと後日談を書いていく程度かな……と思います。

しかしちょっと暗夜で一生懸命になりすぎた+TRPG(ALEやアンサングデュエット)のシナリオかいたり、小説書いたりといったような創作をいっぱいしたいので今後の定期ゲーの参加ペースは意図的に落とすと思います。
表明と大失態のあるシマは責任をもって参加しますが、それ以降はちょっと不明かな……。
本当にシマが怖い 己の罪と向き合うことになる
ハードコアで脱出パック直前で紛失したことに気付いてどうにもならんくなったあの罪がせまっている こわい たすけてくれ いやだ

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