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ミニマリスト生活のきっかけ①祖父母の遺品整理+5年で3回の引っ越し


祖父は戦前生まれでとにかく物を大事にする人であった一方で、離れの家を丸々一軒物置にするほど物を捨てられない人だった。
祖父の他界後、物置の一軒家を片付けながら、昔の人の物を大切にする尊い心を感じると同時に物にもやはり使用期限と鮮度があると改めて実感した。
祖父は自分が使わなくてもいつか私達が使うかもと残してくれたのかもしれないし、保管まま忘れてしまったのかもしれない。
もしかしたら、自分では捨てられないので私達がいつか処分してくれることを期待していたのかもしれない。
本人の意思を確かめる術はないが、祖父との思い出は家族親戚それぞれの中にあれば十分。
遺品を処分したからといって祖父への想いが減るわけではない。
父や叔父と「爺さんたらこんなものまでとっておいてまったくもう!」なんて苦笑いしながら1軒分の不要物をどんどん処分。
私にとって祖父の血を引く父や叔父、従兄弟、従姉妹たちが形見である。
祖父が「これは母親(私にとっては曾祖母?)が昔、俺のために縫ってくれた着物だよ。」と言っていた着物も出てきた。
一度も袖を通さず何十年も大切に保管されていたことが一目で分かったが、やはり着物は実際に着てこそ作った人が喜んでくれるような気がする。
祖父の祖父母の写真や地元の街が戦火で焼け野原になる前の大正モダンの香り漂う当時の街の写真も出てきた。
スキャンして画像データを保存しておけば、資料としていつか誰かの役に立つかもしれない。
着物と写真だけは私がちゃんと受け継ぐからね!
おじいちゃん、ありがとう!

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