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Infection

こんにちは。Oddです。

今回は映像合作ということで様々な映像クリエイターの方に参加していただきました。
初めての企画故にご快諾いただけるか不安でしたが、皆さま二つ返事で引き受けてくださり感謝の念に絶えません。ありがとうございました!

サウンド面に関しては十二音技法のようなものを使用したり、今まで制作したことのないジャンルを組み込んだり、と挑戦し続けた末の作品になっています。

それでは歌詞の解説です。
今作は皮肉を盛り込んでいます。あくまで個人的見解を落とし込んだ楽曲なので、特定の人物を蔑むような楽曲ではありません。

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濁った瞳の奥
涎を垂らし不幸を貪る


ゾンビをイメージしています。
バイオハザード0の列車で振り向く"奴"を連想しながら書きました。
人を不幸に見立て、そこに群がるゾンビを表現しました。

仕組まれた人形劇で踊らされて
誰も疑わぬ現実に吐き気がする


情報操作、と言ってしまうと少しオカルトっぽくなってしまいますが…。昨今のメディアによるフェイクニュースや、インフルエンサーによる魔女狩りのようなもの。崇拝する信者、野次馬などは目に映った情報のみを信じ、発言や行動するといったところに疑問がずっとありました。

(脳にdoping  妄信  fallin'  放心 on & on & on  
合理 / 論理  本心  boring
興味?no shit  "zoid"
[error]
要因=不条理  all is phony
疾うにknow it  本意の裏)


誹謗中傷は絶対的な悪だと認識しています。しかし、中には誹謗中傷することによって脳の快楽中枢が刺激され、快楽物質であるドーパミンを放出します。その沼に嵌っていくとなかなか戻れないようです。

・脳にドーピング = 興奮剤 (炎上したもの)

・妄信 fallin' = 情報が定かではないのに信じ込んでしまうこと、人として堕ちていくこと

・放心 on & on & on = "心"を手放し、そのまま堕ち続けていく様子

・合理 / 論理 本心 boring = 合理的、論理的な思考なんてものはもうつまらなくなってしまった様子

・興味?no shit "zoid" = 常識(当たり前)がどうかなんて興味はない。no shitは当たり前という意味で、zoidは"はみ出し者"という意味だそうです。shitとzoidを並べた時に"schizoid"という単語になるのですが、「社会的に孤立していて、対人接触を好まず、感情の表出が乏しく、何事にも興味や関心が無いように見える」人のことだそうです。引用 : https://tokyo-brain.clinic/psychiatric-illness/personality-disorder/5300

・要因〜 = そうなってしまったのは世の不条理から、この世の全ては偽物だらけ。

・疾うに〜 = そんなこと分かっていた。本意の裏(不本意)だけどやめられない。

正義を翳したって。

自身を棚に上げて攻撃することを正当化する人のことを指しています。

賽の目に選ばれた犠牲者
聖者を気取った蝿の王
映すは狂った制裁
猜疑の目   交錯する思惑
澱んでいく君をただ見ていた


賽の目はサイコロのことです。
法に触れた訳でもないのに取り上げられる方々。それを取り上げるのは一部のインフルエンサーやメディアです。
社会を良くしようと口では言うものの、やっていることはいじめと変わらないのでは?と思っています。詭弁ですね。
蝿の王というのは1954年に発売されたウィリアム・ゴールディングの小説のタイトルから引用しています。
作中では蝿が集る豚の首を「蝿の王」と表していました。皮肉を込めています。
猜疑の目で互いが互いを監視し合う、そんな世界になってしまいました。
息苦しいです。

正当性のない投石で嘲笑う
赤い目じゃ真偽なんて分かるわけないか


他人の人生に石を投げられるほど真っ当な人生を歩んだ人なんてほとんどいないと思います。そもそも真っ当な人生を歩む人は石なんて投げないかと…。
その善悪の区別がつかないのも"赤い目 = 怒り狂っている様子、◯麻を吸った時に起こる充血作用(◯麻を吸うとドーパミンが放出されるため)"だよね。という内容です。

覗いた深淵に飲み込まれるように
味わえば溺れていく果実にまた堕ちて


深淵 = ネットの負の面です。
果実の部分は"エデンの果実"とかけています。
アダムとイブが蛇に誘惑され、神から禁じられていた果実を食べて楽園を追放されるという内容なのですが、比喩としてよく"誘発的な快楽や行動"と表現されるのでそこを採用して書きました。

薬物などと変わりない気がします。

賽の目に弾かれた異端者
歪んだ人々  欲のまま
捩れた思想が連綴
監視の目  這い寄る影多く
朽ちていく君は救いはない


サイコロに選ばれたのは異端者(思想を主張する人)
取り上げていた側が取り上げられる側になったというイメージです。
歪んだ人々は快楽のために叩き始めます。
それが誰であろうと関係ないのかな…と。
連綴というのは続いていくことの意味です。
そのゾンビ達はいまだに互いを監視し合い、情報という水を得た魚はより活発に動き始めます。

そうやって有限となる人生を消費していく人たちに救いなんてないと思って書きました。

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如何でしたでしょうか?

いつか誰もいがみ合うことのない、平和なネット社会になっていったらいいなと心の底から願っています。

次回のMVはOrigin (Acoustic ver.)です。
映像に関しても新しい挑戦を盛り込んであるのでお楽しみに!

ここまで読んでくれてありがとうございました!

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