from now on
こんにちは。
まず歌詞解説の前に少しだけ時系列や、タイトルに込めた意味などを解説させてください。
Origin→from now on→no pain, no gainと続いてリリースしていました。今作は2曲目のMVになります。
ですが、時系列的に言えばOrigin→no pain, no gain→from now onでした…。
Origin : 0が1つ (1単語)
no pain, no gain : 0が2つ (2単語)
from now on : 0が3つ (3単語)
何故この時系列かというと、SNSなどのIDにもある00。これは"Odd One Out"(異質な人、仲間外れになった人)の頭文字を捩って後半に00とつけています。
OOにせず00としたのは0にすると数字として捉えることができるからです。ちょっと強引ですけども…。
夢を追う人間の殆どは孤立していると思います。そこに情熱を注いできた人ほど友人が少ない、なんて話も聞いたことがあります。
学生時代に目標や夢が見つかり、一度は遠ざけたそれらをどうしても諦めきれなかった楽曲がfrom now onです。
それでは歌詞解説していきます!
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"理想と離れている
想像より苦しくて
変わらないままずっと
引き返す理由探していた"
Originで夢を見つけ、no pain, no gainで駆け抜け、その後の話になります。
どれだけ走っても理想は遠いままで、体力も限界まで近づく主人公。
諦めて引き返す理由を探している様子です。
好きなことを仕事にするのは難しい話です。
でも、現状それを叶えた人たちは苦悩に満ちた茨の道をマラソンしてきたからだと思うんです。
満身創痍でも、身体中が傷だらけになっても
諦めずに走ってきたからこそ叶えられたものだと思います。
主人公は想像より苦しい、と残酷な現実を目の当たりにしています。10代ならではの甘さという部分をここで表現しました。
"敷かれた線路から
外れて世界を知ったんだ
足取りは重くて
でも辿々しく歩き出していた"
親の制止を振り切って夢を追い続けた主人公。
Originでは好きなことで生きていくと豪語していました。
そこからno pain, no gainで今までとは比べ物にならないくらい夢を追う楽しさを実感します。
「未来を決めるのは私だ」「飛び方は知っているから」「私だけの物語を」と前向きになっていました。
が、上手く飛べずに辿々しく歩く現状を表現しました。
"泣いたって助けてくれない
狭い部屋で蹲って
背負わされた責任の重圧に耐えて
逃げ出したい気持ちだって
押し殺し理性保って
本当は何がしたかったんだっけな"
泣いたところで救いの手は伸びない。
一人暮らしの狭い部屋で蹲っています。
社会人となって生きていくことの難しさ、責任感など、様々な重圧にギリギリ耐えている様子です。
全てを投げ出して逃げてしまい気持ちをなんとか理性で押し殺して保ち、自分という存在が薄れていくという感覚を書きました。
"長い間忘れていた"
生きていくことに必死で夢を追う自分を忘れていた、という意味です。
"私は弱くて 強くはなれない
それでも前を向いて生きていた
数え切れないほどの涙と挫折が
今の私を作り上げている
いつの日か花が咲くように"
サビは少し前向きに書いています。
no pain, no gainまでは挫折を知らずに生きてきました。大人になって、社会人として働きながら同世代や歳下の夢を叶えるニュースなどを見て悔し涙をすることもありました。
その複雑な気持ちが今の自分を作っている、というシーンです。
「徒花のような結末は要らない」から「いつの日か花が咲くように」と花を関連させたのは、実を結ぶという約束されたものしか要らないと思っていた主人公。そこから花が咲くように、と濁したのは挫折を味わったので確実なことは言わないという変化を書きました。
"惰性で過ごした先は
途方もない空虚だった
心の片隅には
泥を啜る私がいた"
就職を経て、夢を追う自分も消えかけて
惰性で生きていく日々の先には虚しい気持ちだけでした。
しかし、その端には今まで前を向いていた自分がずっと残っていました。
そこを「泥を啜る私がいた」と表現しています。
"どれだけ頑張ったって
報われる日は来なくて
日の目を浴びずに埋もれていくだけ"
運とタイミングとはよく言います。実力だけではどうにもならないんです。日本のみならず、世界を見ても結局売れるか売れないかは運とタイミングだと思います。
ここは敢えてネガティブな部分を出しました。
"こんな筈じゃなかった、なかった"
夢を追う人間なら誰しもが経験するこの感情。
上手くいかないことの方が多いです。
"くだらない言い訳を繰り返し呟く
強くなれない自分を憎み 恨んでいた
「否定を重ねていても現状は変わらない」
大人になってようやく気付けたよ
無駄なものは何一つないから"
上手くいかない時ほど、たらればの話ばかり浮かびがちです。
体力が続かない、モチベが揺らぐ、そもそも達成できない、そんな弱い自分が嫌いで仕方ないというシーンです。
ただ、どれだけ自分を否定しても何も変わらないんですよね。
結局は夢があるなら追うか、離れるかどうかなんです。
主人公は今まで夢にずっと向き合ってきた実績があるので、無駄なものは何一つないと思えるんです。
"望むような道はないけど
弱いままでいいから今日を生きていよう"
ここから少しずつ前向きになっていきます。
受け入れられなかった自分を受け入れて、先のことよりも今を、今日を生きようという心の変化を描きました。
"私は弱くて 強くはなれない
それでも前を向いて生きていく
数え切れないほどの涙と挫折で
今の私がここにいるんだよ
生きていてよかったと言える日まで
止まることなく進め"
この辺りは主軸が夢を叶えよう、諦めずに頑張ろう、ではなく「生きていてよかったと言える日まで」と変わっています。
生きていくことに必死で夢を追う余裕のない気持ちを表現したかったのでこう書きました。
これを見てくれている方の中には、似たような境遇を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。
共に負けじと耐えていきましょう。
Oddはあなたの前ではなく、横に立つ存在でいたいのです。
なので、あなたがもし嬉しいことや幸せなことがあったら教えてください。一緒に喜びます。笑
逆にいえばOddがいい報告を出した時には、一緒に喜んでもらえたら嬉しいです。
そうやって一緒に進んでいけたらいいなと思ってます。
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さて、9月以降のスケジュールも公開されました!
完全新曲の「幽けき夏 feat. 初音ミク」、シングル限定の「Blast Off」
MVは「藍に凪ぐ」「或る話」「Here for You」です!
シングルで出した「約束の空に」や「幽けき夏」はOdd側でストーリーを制作し、それに沿って楽曲を制作しました。
歌詞を見て考察とかしてもらえたらとても嬉しいです…!
「Blast Off」は今までのOddにはないジャンルになっています。
そして11月末には重大告知があります!
5つ、6つ?くらいありますので期待しててください💪
全部いい報告なので安心してください!
それでは次回、8/30の「幽けき夏」お楽しみに!歌詞解説もそのあたりでまた投稿します!
では!
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