藍に凪ぐ
こんにちは。
ういさです。
藍に凪ぐ公開されました!いかがでしたか?
今作は片想いしている子の曲です。想いを伝えられずに悶々、をイメージして書きました。
リファレンスはsupercellのさよならメモリーズです。最後が一緒なのはオマージュです。敬愛故です…。
綺麗な言葉を使うように意識しました。サウンド面も綺麗な音を考えて作っていて、2AなんかはWave RacerやTokyo Machineからインスピレーションを受けて制作しました。
ほんの少しHyperpopのエッセンスも入ってます
サビは爽やかにするためTubular Bell(キンコンカーンみたいな楽器)を入れたり、効果音もキラキラ系をたくさん使ってます。
それ以外は基本Spliceから引っ張ってきたサンプルを繋いでます。サンプリングミュージックの勉強をたくさんしてたんですがその成果をちゃんと発揮できた楽曲なので完成した時は嬉しかったです。
では解説します!
柔らかな風が背を押す
結んでいた髪が解けるように
今ならきっと伝えられるの
内緒にしていた恋心
作詞する上で一番最初が大事だと思っていて。
まずどんな情景かを如何に簡潔に伝えられるか、を考えて書いています。
ここは直球です。
夕凪 影法師
唯、咲くは女郎花
行く宛迷う手紙
君へと綴った想いが舞う
女郎花(おみなえし)という花がありまして、花言葉が「儚い恋」というものになっています。
古今和歌集の内容を準えてイメージしたものもあり、「女郎花ふき過ぎてくる秋風は目には見えねど香こそしるけれ」など冒頭の風と掛けてたりします。
※Synthesizer Vで打ち込んだ仮歌が「おみえなし」にしていた所為で読み方間違えています。正式にはおみなえしです。なっちんごめんね。笑
ちなみに投稿の時に音源チェックした際気付きましたすみません
泡沫に咲いた夏 靡く藍の詩
私の中、未だ残っている
焦がれた感情が
澄み渡る空の下 香る金木犀
君に捧ぐこの祈りもまたいつの日か
届くかな
藍に凪ぐの方が先に完成しているのですが、Ifの世界線の一部として幽けき夏に通ずるものも出してます。
幽けき夏の英タイトルがEphemeral Summer(泡沫の夏)なので、そのあたりは幽けき夏を書くときに何となく浮かんでいました。
ただ解釈の仕方はそれぞれなので男女として捉えても問題ないです。寧ろ最初はそういうイメージで書きました。
幽けき夏の二人が結ばれなくて苦しいっていう強火の人だけ藍に凪ぐで結ばれたって考えてもらえたら嬉しいです。もうオチ言っちゃった。
真夜中に虹が架かるような
見えもしない二人描いていた
水面に映った言葉は
私が閉じ込めていた本音だった
ここの歌詞はBIGMAMAの秘密という曲のオマージュが入ってます。
こちらの3:12〜あたりから「夜空に浮かんだ星(きみ)を目掛けて虹を描ければまた逢えるのかな」という歌詞がありまして。
作詞されてるボーカルの金井さん本当に天才だと思って高校生の時聴いてました。
ここって現実ではあり得ないこと、不可能なことを表す一文なんですよね。
真夜中に虹は架からないので叶わない、という意図で書きました。
水面 = 鏡として捉えて書いています。(だからボカロ版はリンちゃんなんです)
本音、の音の部分と組み合わせたら鏡音になるじゃないですか。無理やりですけど…。
待つだけ繰り返し 季節が過ぎて
この気持ちはもう止まらない
抑えられない
ここは直球です。
季節が過ぎるというのもずっと想いを抱えていたんですね。幽けき夏は夏曲ですが、今作は秋曲なのでそこも季節が過ぎるとして捉えるのもいいかもしれません。
宵浮かぶ月光 滲む哀の聲
胸を締め付ける切なさに
雫溢れた
静けさに溶け込んだ秋の匂いが
私の空白を少しずつ埋めていく
聲が旧漢字なのは特に意味はないです。ただ、聲→声と変形していく中で「音」としての意味や「噂」という意味を持ち合わせていったみたいなので悲しい噂があったと表現したくて書きました。参照↓
悲しい噂(多分付き合ってる人がいるとか好きな人がいるとか恋愛に興味ないとかです)を聞いて落ち込んでいた主人公。心に穴が空いたような感覚を空白と表現し、秋の訪れという時間経過が自分を落ち着かせるみたいなイメージです。
言えなかった 言えずにいた
怖かったの
直球オブ直球です。
夢に現れても
その目を見れずにいた
鼓動は加速する
有りっ丈の想いを込めて言うよ
夢の中で会える、という表現をしている楽曲からインスピレーションを受けて書きました。
鈴木雅之さんの「夢で逢えたら」やMONGOL800の「あなたに」など。
藍に凪ぐの主人公はシャイです。若いですね。若いな…。直視できないなんてもう言えないです。好きな人が目の前にいたらガン見します。
君を前に熱くなる 張り裂けそうだ
神様、お願い 届けて
膨らんだ感情を
茜差し影並ぶ 時間は過ぎて
照れくさそうに俯いた君が言う
ラスサビのここ。イメージたくさんあって、その中の一曲としてHoneyWorksの「ヤキモチの答え」という楽曲が背景のリファレンスになってます。
教室の中、夕日が差してそこに二人の影が並んで〜みたいなイメージです。
世代バレちゃうな…もうそんな時間経ったか…ってなりますねこれ。
やっと言えた。
ラストは冒頭にも書いた通り、さよならメモリーズのオマージュです。
何度沸いて何度泣いたことかわからないくらい聞いてます。青春そのもの。大好きなアルバムの一曲です。
パクリだ!って言われたらそれまでなんですが個人的には愛を持って書いたので汲み取ってもらえたら嬉しいです。
薄ら察している方もいるかもしれませんがOddのモデルとなっているのはsupercellやEGOISTです。
作曲担当のyoimeも自分もryoさんの音楽を聴いて育った身なので…。
照れくさそうに君が言う、からやっと言えた。で締めたのは主人公の告白を聞いた上で、"君"がなんて答えたのかを視聴者側で決めてほしい故です。
男性なら「マジ?(笑)いや俺も気になってたんだよね(笑)」
女性なら「エ"ッ"⁉️ア"タ"シ"⁉️」
とかでもいいです。その上で「やっと言えた」と締めてハッピーエンドみたいな。
どう捉えるかは聴いた人次第です。言えたことに満足させたいっていうのがあるので終わり方も決めてもらって構いません。
この言えたことに満足した、っていうのも東京03さんのネタに「告白したことですっきりした、結果はどうでもいい」みたいなものがあって。それいいなと思って入れました。
「言えたー!!俺言えたぞー!!」
「マジ?!結果は?!」
「知らない!でも言えた!言えたぞー!」
みたいなコントです。面白いので公式で再公開されたらぜひ見てみてください。
以上歌詞解説でした。
恋愛曲が連続になってしまったのでくどいかなあと心配になっていました。
改めて歌詞の読みミスはすみません。ちゃんとチェックして制作します…。
今月末は或る話のMVです。シングルリリースは「Glitter Future」という楽曲になります。
11月末に投稿されるHere for YouのMVでOddの毎月投稿、毎月リリースは一度止めて制作期間に入ります。
今まではリリース周期を意識していたので70%〜80%くらいの力しか出せていませんでしたが、次のフェーズでは120%、150%出せるように頑張っていきます💪
それでは藍に凪ぐ、引き続きお楽しみください。
ここまで読んでくれてありがとうございました‼️
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