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幽けき夏

こんにちは。

uisahです。


今作「幽けき夏」はいかがでしたか?夏の終わりを匂わせるような切ない雰囲気を意識して制作した楽曲となります。


イメージのリファレンスはみきとPさんの「少女レイ」だったのですが、寄りすぎないよう考えていたらかけ離れたものになりました…。


今回デュエット版と初音ミク歌唱版を投稿したのですが、こちらに関しても少し視点が異なっています。

・初音ミク版→片想い
・nachi & 初音ミク版→両片想い

という視点です。なので掛け合いのような譜割りにしています。

Maronriceさんが描いてくださった資料をもとに解説していきます。

幽けき夏 設定資料

歌詞解説です↓


"いっせーので浮んだ
水飛沫が頬を突いた
弾けた気泡は私たちみたいだね"



何人かの方が言及されていましたが、叶わない恋を弾けた気泡と比喩していました。その通りです🫧

泡沫、という言葉があるように泡は儚いものの表現としてよく使用されています。水の泡、とも言いますね。

泡同士がくっつけようとすると一つになることもありますが、大抵は割れてしまいます。

なので近づきすぎないようにしている私たちは泡みたいだねと表現しました。


"地平線の彼方
遥か遠くまで
二人でどこまで行けるのかな"

ここは直接的な表現なので割愛します。


"上空には箒星
指でなぞった夏の跡
その笑顔に惹かれるように
手を差し出していた"

箒星は不吉の前兆として扱われることが多いみたいです。※参照 : wikipedia

前日譚ということで幽けき夏のアコースティック版にした動画を投稿していたのですが、アヤもユイもこの日を最後の日として認識していた訳です。

"怖くないよ
だって君が隣にいてくれるから"


これから離れても大丈夫だよ、という互いの心の中を表しています。
自分の気持ちに蓋をしているだけなのに…。

"いっせーので浮んだ
水飛沫が頬を突いた
弾けた気泡は私たちみたいだった
朝が来てしまう
心が焦がれて痛む
君の顔に、
君の声に、
君の全てに沈んでしまったの"

朝が来れば二人の時間は幕を下ろします。
最後の日、伝えられないもどかしさ、そんなものを抱えて一緒にいるので胸も痛くなります。

君の顔に、君の声に、の部分は顔と直接書かなくても…と悩んでいました。

自分の経験や友人の話を聞いた上で「好きな人ならどんな顔も好きになるよね」という結論に至ったので、決してお互いがめちゃくちゃに顔がいいという意味で書いた意図はないです!(Maronriceさんが可愛く仕上げてくださったので結果互いが顔良くなりました。)

愛や恋という単語を使わずに「あなたに夢中です」「あなたに恋をしていました」を表現するとき、「自分は溺れてしまう」や「沈んでしまう」という表現をしがちなのですが、今作は海辺が舞台なのでかっちり嵌ったのかなと思います。

人を好きになったときって意識しないようにしても気にしちゃうじゃないですか。不可抗力だと思っていて。

表現としてきっと良くないのだろうとは思うんですが、そこを自分の力ではどうしようもないという意味で「溺れてしまう」「沈んでしまう」と書きました。

"長い髪  揺れるたび
儚い気持ちに
故に覚めたくない
夢の中で"

曲だけ聴けばここでようやく相手が女性であることに気付くと思います。
「"なが"いかみ」「"はか"ない」「"ゆえ"に」「"ゆめ"の」で頭で踏んでます。

この時間が夢のよう、という意味で書いてます。


"叶わないと分かっても
期待してしまう私が
触れたら壊れてしまいそう
言える訳なんてないよ"

ここも直接的な表現なので割愛します。


"戻れないの
君がずっと離れなくて
苦しいよ"

友達として認識していた時には戻れないという意味です。
何をしても、どこに誰といても、ずっと互いを想っていました。リカと乙骨みたいな関係ですね。純愛だ…。


"いっせーので浮んだ
水飛沫が頬を突いた
弾けた気泡は私たちみたいだった
朝が来てしまう
心が焦がれて痛む
君の顔に、
君の声に、
君の全てに沈んでしまったの"

サビ繰り返しなので割愛します。
繰り返したのはこのサビの歌詞を一番聴かせたかったからです。洋楽方式です。

(If I stay with you, I won't be me
Cuz I would drown in your words and voice
We'll never have another summer like today)


「あなたといたら"私"が"私"でなくなってしまう
あなたの言葉と声に溺れてしまうの
もう二度とこんな夏の日は来ないんだろうね」

みたいなことを書いてます。

最後の夏を好きな人と過ごせる、というのはある意味一生の思い出ではないのでしょうか。


況してやそれが叶わない相手だったとなると引きずっていくと思うんです。

なので会う前にこういった日記を残していたんですね。

どちらの視点なのかはご想像にお任せします。
二人の視点でも、片想いの視点でも。


こんな感じです。

あなたの夏を彩る一曲になれたら幸いです。

来月末は1st EP "Origin"から「藍に凪ぐ」のMV投稿です!こちらは初秋の曲なので投稿タイミングを狙っていました!

シングルリリースも控えているのでお楽しみに🍂

各メンバーも公開されたのでたくさん交流していけたらと思います!今後とも末長くよろしくお願いいたします🙇

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