岸田首相『検討の加速』について思ったこと

日本の悪いところが凝縮された名言です、なぜ岸田首相はあれほど検討を重ねるのか

岸田首相が発言で、またネットが盛り上がっていますね。Twitterでもトレンドになっています。話題になっているのは『検討の加速』です。
たしかに『検討の加速』って何やねん、と。
実際のセリフは「与党や専門家の意見も踏まえ検討を加速してください」です。
ただ、マジレスすると大体の意味はある程度文脈を読み取る力がある人ならわかります。言いたかったことは「与党や専門家の意見も踏まえ、検討する速度を加速して早期に結論まで行ける様にしてください。」です。(だよね?)

世の中の皆さんはそんなことは百も承知で、検討に検討を重ねて何も実行しないでずっと検討しているからイジって盛り上がっているんだろうと思います。

日本に蔓延る検討という病

私はずっと検討を重ねている岸田首相を見て、「ああ、日本の企業みたいだな」と感慨深いものがありました。ぶっちゃけ、この光景は日本のいたるところにあると思っています。
岸田首相をイジっているインターネットの前の皆さん、あなたの周りの身近な人にもずっと検討している人がいないでしょうか?もしかしたらあなた自身もずっと検討してないでしょうか?
正直、私やあなたも他人事ではないのではないかと思います。この先「あいつ、検討使じゃね?」と言われないためにもしっかり要点を確認しておきましょう。体を張って検討の向こう側を見せてくれた岸田首相に感謝しつつ…
ありがとうございます!

検討が終わらないってどういうことだってばよ

検討は目的があるから実行します。ゆえに検討だけでなく活動の全体像を考えてみます、下図の通りです。

検討はありたい姿を目指すための初期の活動にすぎない

もしかすると、判断が出来てないというのが真の姿では??
ではなぜ判断ができないのか?とりあえずざっくり考えてみました。

判断できないロジックツリー

判断できないことの分析結果により、とるべきアクションが変わりますよね。
検討が続く場合は一度立ち止まって、判断ができない理由を分析し、その対策案を実行することを求める必要があります。

まとめ 正しくは『判断の加速』

検討は判断して初めて終わることが出来ます。つまり検討フェーズでのゴールは判断ということになります。いつまでたってもゴールに辿り着かない時は、ゴールの設定が悪いのか、ゴールまでのアプローチが悪いのか、そもそもゴールを設定していないのか。私たちは定期的に自分達の今いる位置とゴールを確認しながら進めなければならないのです。

もし岸田首相が少しでも物事を前に進めたかったのなら、
「なぜ判断できないのか分析してくれ、それに対する効果的な施策を3から4つほど並べてくれ、そうしたら俺が次のアクションを決める!判断は加速する!」
(プッチ神父風)
と言った方が説得力があって良かったかもしれませんね。

以上、今回のネット騒動で私が考えたことをまとめてみました。
誰かのお役に立てれば幸いです。

PS
今回はあえて言及しませんでしたが、
判断しないことで責任とることを避ける。
という、まれに最悪なパターンを耳にすることもあります。
その様な人が上に立たないことを祈るばかりです。
おわり



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