小田々農園の4月13日

新入社員のT君が、7時44分に来た。
朝ドラが終わる直前だったので、
7時45分から「じゃあ今から勤務時間にするか」
という事で早速仕事の内容に入った。
T君には受発注確認をしてもらい、
その間に私はレモン苗の水やりに行った。

なかなか雨が降らないので、
レモンは伸び始めていた芽がしおれているモノ、
葉が乾燥して苦しそうなものもある。

T君が畑に来たので、
彼に水やりを引き継いで、
私は今日の出荷に取り掛かる。
注文は文旦ばかりで、
生姜の注文がない。

生姜を一番買ってほしいのだが・・・

出荷が終わって、


竹ちゃんに合流する。
私はT君を知らず知らずのうちに竹ちゃんと呼んでいる。

今日は畑に人がいるのでヒヨコたち=ぴよちゃんズを近くで遊ばせることにした。

人の近くならカラスも取りに来ない。

レモン苗をさせる支柱を準備するのに
竹を切って割ることにした。

竹ちゃんにはノコギリの使い方を教えなければならない。

竹の枝の落とし仕方も教える。

しかし鉈の使い方は今度にする。

レモンの世話をしなければ日がかんかん照っているから、レモンに集中するためだ。

ところがヒヨコたちの声が近くで聞こえない。

捜すと近くの茂みに入っていた。

レモンの中に連れ戻したが

またしばらくすると、視界に居なくなる。

今度は梅の木の下にいた。

「いかんいかん」これではレモンに集中できない。

ヒヨコたちに広いところで遊んでほしいのはやまやまだが、

ヒヨコ小屋に引き取てもらうことにした。

日が照っている。
このままでは一日中誰かが水かけをしていなければならない。

植え替えたレモンに支柱の支えをしていて、昼になったので、竹ちゃんは飯にする。

私は水をやりながら剪定を続ける。

竹ちゃんが飯が終わって
海が見たいというので
そこから歩いて30秒のところにあるプライベートビーチを教える。

プライベートビーチとは、勝手に私が呼んであるだけだが
そこに通じる道は͡この敷地からしかないので
他の人は行くことはほとんどない。

1時前になって水やりは一通り終わったので私は飯を食い。
昼寝をして外に出た。


空を見ると曇っている。
昼寝前はカンカン照りだったから、
これはラッキー。
レモンの残りの苗を引き起こすことにした。
これで全部の植え替えを終えられる。

16時45分竹ちゃんは仕事を終えた。

私は
竹ちゃんが聞いてくる仮想通貨の事から始まった雑談をしながら、
レモンの剪定と水やりを続ける。

私の過去の経験などをある程度聴いて彼は帰っていった。

6時前には仕事が一段落したので、
ヒヨコをヒヨコ小屋から回収し、
孵卵器に放り込む。
彼らはまだ母鳥の羽の下で寝なければ凍えて死んでしまうのだ。

夜は雨が降るとの予想だ。

「今晩雨に成れと思って」

私も仕事をやめ、パタリロとの散歩をし、
その道中アカメガシワの芽を取って晩飯のおかずにすることにした。


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