Podcast収録環境を整えたら音質が向上したので全公開
ちょっとでも良い音で届けたい。
友人のmasakiさんとダイの大冒険について語るPodcastを配信している。2020年の秋からスタートしたダイの大冒険のアニメ放送に合わせて毎週収録&配信していて、すでに70回を超えているのだが、ここにきてリスナーが少し増えてきているのを感じる場面が続いた。
自分たちが楽しいから、自分たちが楽しみたいからやっているPodcastなのだが、リスナーの存在が少しでも確認できるようになってくると良い音で届けたいと思うのだ。
そこで、デスクトップオーディオ環境を整えるのと合わせて、Podcastの収録環境も整えることにした。
①Focusrite Scarlett Solo 2nd gen USBオーディオインターフェイス
②SHURE SM58 ダイナミックマイク
③Alterzone マイクスタンド マイクアーム
④CLASSIC PRO マイクケーブル 1m XLRキャノン
⑤SHURE A58WSBK ウインドスクリーン
Podcast収録に必要最低限のオーディオインターフェイス
オーディオインターフェイスはパソコンとダイナミックマイクやコンデンサマイクを接続するために必要な機器だ。といっても最近増えているUSB接続のマイクを使用する場合には不要な機器だ。(記事の下部に解説ページへのリンクを貼っておくので興味のある方はご参照)
「それならUSB接続のマイクを使えば良いじゃないか」というツッコミを受けそうだが、USB接続のマイクよりも、オーディオインターフェイスを使用してXLRケーブルで接続した方が音質が良いと聞けば、やりたくなるのが男のロマン。
オーディオインターフェイスなどの録音・DTM関連機材もオーディオ同様に沼なので、今回はとにかくPodcastの収録に最低限必要な機能(以下)を備えたものを買うことにした。
備えあれば憂いなし、大は小を兼ねる、あとで買い替えなくても良いように最初から機能が豊富なやつを買っておくことを否定しないが、必要になったらそのときに買い換えればいいのだ。
いくつか候補の機種をピックアップして、メルカリで出会いを待つこと1日。Focusrite Scarlett Solo 2nd genの状態の良さそうなものをゲット。
現行製品は「3rd gen」なので、1世代前のモデルを購入。gen2にした理由は以下の3点。
機種選定にあたっては、DTM機材のレビューサイト「DTM DRIVER」を参考にさせてもらった。このサイトはレビューしている機種も豊富で、レビュー内容も丁寧なので、オーディオインターフェイスを探している人にはぜひオススメしたいサイト。他の機種含めていろいろと調べて、録音ファイルの音も聴いて決めた。(記事の下部にDTM DRIVERさんのページへのリンクを貼っておくので興味のある方はご参照)
なぜ、USB Type-B端子が良かったのかというと、Mac miniとSONY UDA-1を接続するためにオーディオ用のUSBケーブル(Type-A to Type-B)をすでに2本購入済みだったからなのだ。(記事の下部に購入したUSBケーブルを紹介した記事へのリンクを貼っておくので興味のある方はご参照)
空中浮遊設置。
20cmのUSBケーブルを使って、Mac miniと接続するために、Mac miniの上に空中浮遊させてみた。100均で購入してきたマジックテープ式の結束バンドの太めのものを使ってスチールラックに巻きつけて固定しただけ。固定のために針金を1本巻きつけているのだが、こういう取り付けも工夫次第で出来てしまうスチールラック、とても便利。
20cmのUSBケーブルでバッチリ接続できた。大変満足。
マイク選びの沼から抜け出す業界標準SM58
実は以前にUSB接続のコンデンサマイクを購入して、Podcast収録で数回使用していたことがある。購入前にYouTuberのレビューで録音された音を聴いて良さそうだと思って買ったのだが、使わなくなりメルカリでサヨナラした。使わなくなったのはマイクがダメだったのではなく、我が家の収録環境が原因だった。
・我が家は子供が2人おり家の中が結構騒々しい
・我が家の部屋のドアが薄くて音を通しやすい
このような条件下でコンデンサマイクを使用すると、コンデンサマイクが家庭内のガヤまで音を拾ってしまう。ノイズキャンセリング機能で周囲の雑音を機械的に消すことも可能だが、ノイズキャンセリングを使用すると音質の低下が感じられるので、それ以外の方法でガヤを拾わないようにしたい。
仕事している部屋には遮音カーテンなどの対策はしているが、ドアの作りと素材の問題でどうにも音が通ってしまう。そこで「ダイナミックマイク」の出番なのだ。
ダイナミックマイクは周囲のガヤを拾いにくいので、家庭内のガヤや建物の外からのロードノイズなどの騒音が五月蠅い人には、ダイナミックマイクをオススメしたい。
そして「ダイナミックマイク=SHURE SM58」と代名詞のような、業界標準マイクのおかげで、どのマイクにするか機種選びにかける労力を大幅に削減できた。マイクにも沼があるのだ。
業界標準なのでメルカリにもたくさん出品されているため、多数出品されているSM58の中から状態の良いものを見極める労力は発生したが、どんどん商品が入れ替わっていくので、比較的すぐに良い状態のものに出会うことができた。
SM58を設置すると一気にプロっぽい雰囲気になる。
マイクスタンドは設置してみないとわからないので難しい
ダイナミックマイクでPodcast収録するうえで、あった方がいいものがマイクスタンド・マイクアームだ。もちろんコンデンサマイクを使用するうえでもあった方がいい。
ダイナミックマイクはマイクと口の距離を近づけて、かつマイクと口の距離を一定の距離で保ったまま喋ることが必要になる。Podcast収録中はPC画面を見たり、キーボードやトラックボールを触る機会もあるため、マイクスタンド・マイクアームを使って適切な位置に浮かせて設置するのだ。
某メーカーの商品に似ている商品としてYouTuberがレビューしていたスタンドをAmazonで新品購入してみた。
モニタの後ろからニョキッと出てくるように設置したかったのだが、どうにも上手くいかなかったので、やむなくデスクの右横に取り付けることにした。
最強のパーソナリティになれた気がする。
不思議だ。え?私だけ?
あ、ケーブルが短かい。
すぐに1.5mのケーブルを購入。
ウインドスクリーンも忘れてたので購入。
完成したので早速収録。
確実に音質が向上した!ビフォーアフター聴き比べ
今回の記事に書いた環境で初めて収録したPodcastがこちら。(ダイの大冒険のことを好きな人でないと、全く楽しめない番組なのであしからず!&ネタバレ前提なのでご注意ください)
ビフォーはJabra Evolve2 40(有線USB接続のヘッドセット)で収録していたもの。これでもダメなわけではないが、やはり聴き比べると音質の違いがわかる。
Podcastは声が中心の音声メディアなので音質は大切だ。音質が全てではないが、音質やボリュームバランスが良くないと聴き続けることがしんどいこともある。リスナーに少しでも快適に聴いてもらえていれば嬉しい。
アニメ「ダイの大冒険」は2022年9月頃に最終話を迎える見込みなので、あと半年間、30回くらいでPodcastを終えることになるのだが、環境を整えたことで以前よりも収録が楽しくなってきたので、番組を続けたくなってきている。
ちなみに、Jabra Evolve2 40は有線ヘッドセットの中では高音質な部類であり、オンライン会議などでの実用上は全く問題のない素晴らしい製品であることを補足しておく。
参考情報:調べたサイトはこちら
使用しているUSBケーブルの話はこちらの記事からどうぞ。