育児に纏わるあれこれvol.1『親も子も0歳』
どうも
『可愛い我が子は目に入れてもいたくない』
そんな訳ある織田です。
娘っ子がつい先日8か月になりました。去年の9月に生まれた3000グラムにも満たない娘っ子がもう8キロを超えてすくすくと育っている。夜通しで寝ることも増え、保育園にも行きだした。
たかが8ヵ月だが、少し親の手が離れる時間も出てきて少し寂しくも思う。
娘っ子が産まれてから毎日毎日3人で(主には妻ちゃんだが)笑いながら泣きながらあくせくと暮らしている。そんな我が家の育児記録やら思った事を書いていこうと思う。
育児というのは本当に難しいし大変である。まず、赤ちゃんは基本的に寝ているというが長時間ぐっすりシエスタ決め込んでるわけではない。寧ろ、寝ないと考える方が良いと思うくらいだ。
噂に聞いていた背中スイッチは言わずもがなであったが、赤ちゃんには何故か敏感に高低差を察知する能力が備わっていたのは驚きだった。
立って抱っこし寝かしつける。寝たなと思いゆっくり下げると、すぐに起きて泣く。
再び立ち上がり、泣き止ませる。治まったなーと思い少し疲れたから座ると再び泣く。なんだったら膝を軽く曲げるだけで察知する。
「我を抱っこしている最中に座る事など許さぬ。私が深く眠りに落ちるまで貴殿は立ち続けるのだ」
そう言わんばかりだ。漸くぐっすり寝たかと思い、寝床に置く。これも少しでも早く動いたり、強めに置いたら
「やりなおしぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
とギャン泣き。再び立ち上がり抱っこしなければならない。寝床に置けたとしても手をゆっくりと赤ちゃんから抜かなければならない。が、それがまた難しい。
一分間に1センチ動かすくらいのスピードで少しずつ抜いていく。それもノー衝撃で。
何回
「このまま私の腕を引きちぎってここに置いておくことは出来ないだろうか」
と考えたことか。そんな事を繰り返してると次のミルクの時間があっという間にやってくる。寝かしつけながら朝の小鳥のさえずりを聞くなんてざらであった。
我が家は早めに完ミにしたので、深夜はある程度交代制にしていたが、母乳の時は男の私は完全に何も出来ない状態だった。眠そうな妻に変わる事が出来ず、
「俺の乳首はなんの為の乳首なんだ!!」
と乳首を夜な夜な恨んだ。きっと寝不足だったんだと思う。
新たな生命に感動するやいな、その小さな生命を守り育てなければいけない責任がのしかかってくる。説明書もなければ教科書もない。誰かに教わるものでもない。二人で探り探り進めていくしかない。
昨日は良かったのに今日は全く通用しないなんてザラである。寝不足でイライラもしてしまう。正直前回も書いたけど自分の公演の時なんてお互い疲労困憊だった。
でも不思議なもので、どんだけ疲れていても娘っ子の笑顔や寝顔を見ると吹き飛んでしまう。
我が家は一度、夜中にコリック泣きが起こった(一度だけというのは恵まれていると思うが)二人で交代交代で抱っこしたり、お気に入りスポット『爆音換気扇』に連れて行っても泣き止まない。おしゃぶりもオムツもダメ。
ミルクにはまだ早い。抱っこして散歩するとすぐ寝るからと思い、真夜中に外に連れ出しもした。
それでもダメで二人でお手上げ状態で途方にくれていると、突然泣きつかれたのかスヤスヤ寝た。
時間にすれば一時間くらいだったような気がするが、地獄のように長く感じた。それでもスヤスヤ寝ている顔を見ると妻と二人で笑って癒された。
何とも不条理な生き物である。
大人になるにつれ、私たちは
泣く
という事がどこかダメだったり情けなかったり、負のイメージが強くなっていく気がする。そして我慢を覚える。自分でブレーキをかけたり、諦めたりする。あるいは言葉で伝えたり、吐き出したりする。
でも赤ちゃんは当然我慢することなく泣くことで我々に伝えてくれる。
お腹が減ったから泣く
オムツが気持ち悪いから泣く
眠たいから泣く
眠たいのに寝れないから泣く
よく分からない感情で泣く
泣いて我々に伝えてくれる。泣いて親に語り掛けてくれるのだ。それに気が付いた時、何か力が抜けた気がする。
どこかで、泣かしてはダメだとかすぐに泣き止ませないといけない慌てていたけど、そうじゃない。泣き声は娘っ子からの会話なのだ。生まれてすぐに手に入れた唯一のコミュニケーションの方法なのだ。
そう思うと泣き声がさらに愛おしくなった。当然、エネルギーを持っていかれるし疲れはするしげんなりもするけど、「はいはいどうしたかなー」という気持ちで臨める
産まれたばかりの幼子でもこちらがパニックになったりイライラすると負の感情に引っ張られて泣き続ける。
こちらが穏やかだったり笑顔で対応すると、自然と泣き止む。
大切な事を改めて教わった。
産まれたばかりの0歳児を大人の我々がちゃんと育てなければいけないなんてことはない。
我々だって親としては0歳なのだ。分からない事ばかりだ。育てるなんて驕った考えかもしれない。寧ろ一緒に成長して生きていこうねという方が良いかもしれない。
まぁこれも正解とかではないけど。
だから我が家はとにかく笑う。例えば娘っ子が自業自得で泣いたりしても
「それは自分のせいやでー」
と笑いながら慰める。すると、すぐに泣き止んでケタケタ笑う。
妻とふざけあって笑いあったりすると娘っ子を意味は分かってないのに笑ったり体を一緒に揺らしたりする。
そのおかげか分からないが、今娘っ子はとにかく笑顔が多い。保育園では皆のアイドルになっている。
子育て
と考えると重くなるけど、一緒に生きていくと考えると多少の理不尽にも耐えられる。だって赤ちゃんとはいえ同じ人間なのだ。機嫌がいい時もあればなんかよく分からないけどイライラするときもある。人間とは理不尽で不条理な生き物なんだから。
これからもこの不条理な命と一緒に楽しく一緒に成長していけたらと思う。
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