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Steve Gadd Bandのライブ

スティーブガッドバンドのライブへ行った。

この年代の大御所のライブに行ったのは初めてな気がする。一応何曲かは予習するつもりだったが、ライブ音源聴いたところほぼほぼセッションだったので予習の必要性を感じず、ほとんど聴かずに当日を迎えた。

最高のライブだった。色々感じたことはあったけど、スティーブガッド(ガッドさん)、そしてマイケルランドウ(ランドウさん)が何故こうも偉大なミュージシャンとして評価を受けてきたのか、その一端が分かった気がした。

自分はギタリストなので、特にランドウさんに受けた衝撃はすごかった。今までで観てきたギタリストの中でダントツで上手い。上手いという次元を超えてまさに芸術という感じがした。バンドのテンションに合わせて、アームや指(ピック持ってた?まさか全部指で弾いてるの?)、ペダルで自由自在に音を操る。比喩じゃなく、操るっていうのはこういうことかとランドウさんの演奏を聴いて腑に落ちた。全ての音が美しく意味があって、バンドの中で自身がいるべきポジションを分かっている感じ。自分が理想とする音、ギタリスト像。臭いことを言うと、ランドウさんに刻まれている手の皺は、老いからくるものではなく、数々の名ギタープレイを残してきた証のように見えたのです…

主役のガッドさん。技術的な事はよく分からないけど、バンドの盛り上がりを決める指揮者はドラムであることを改めて感じた。ガッドさんがバンドのダイナミクスを左右していて、周りのメンバーがピッタリ合わせていく。バンドの基本であり一番奥が深いところを完璧に合わせてくるところに大御所たる所以が見えた。それにしても、ガッドさんのビートに合わせて手拍子が叩けたことはこの上ない幸せ。気持ちよかった〜〜将来子供ができたら自慢してまうかもしれへん。

演奏面以外で言うと、メンバーのみんな見ただけで分かる人柄の良さ。特にランドウさんは、勝手にちょっと気難しい人なんかなとか思ってたけど、演奏中の笑顔とか仕草を見ただけで良い人であることが窺える。冷静に考えたらスタジオミュージシャンなんて、人柄も込み込みで色々な現場に呼ばれるわけやからチャーミングな人に決まってる。
キーボードの人なんかは、終演後一緒に写真を撮っていただいたりもして、感謝。英語喋られへんからとりあえず「センキュー」の一言に、「演奏最高やったで、日本また来てな、ありがとう」の気持ちを込めた。

総じて最高なライブやった。なんかいつの間にか関西弁なってもとる。ほんまみんないつまでも元気で楽器やっててな、俺もじいちゃんなるまで楽器やる、ほんま演奏最高やったで、また日本来てな、ありがとう。

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