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読まれなかった初スパはノーカン
今日。初スパをきめた。
怪奇!yesどんぐりRPGというお笑いユニットのYouTube生配信にて、初スパチャをきめさせていただいた。
今まで私は、年に一度のM-1グランプリを見るだけの超ライト層だった。だが、職場のお笑いフリークに、怪奇!yesどんぐりRPGを教えてもらって、プレイヤーチェンジを初めて見た途端、ぞっこんになった。
なにこれ、天才すぎる。
全秒全瞬間おもしろくて、脳がパニックになった。プレイヤーチェンジから、ムール貝、ギャグシンクロ、ギャグミテ、アキト様からお前へ、どんぐりたけまるちゃんまで。YouTubeを見る手が止まらなかった。
サツマカワRPGの狂気がたまらなかった。
yes!アキトのギャグが全部面白かった。
どんぐりたけしの私服がかっこよかった。
おかしくなるくらい笑った。
どストライク、バッターアウトだった。
そして何とも恵まれたことに、わたしが新米ファンをはじめた直後に、サツマカワRPGとyes!アキトがR1グランプリ決勝に進出した!
奇しくも二人のラストイヤーとなる年。
何という僥幸。
にわかごときが、こんな光栄な瞬間に立ち会っていいんだろうか。
古参ファンに混じってシン・エヴァンゲリオンを見に行ったときと同じ気持ちになった。わたしは十年も待ってないのに、こんな現場に立ち会っていいのか。
そこに負い目があったこともあり、R1グランプリはリアタイで見られなかった。
そして、動画や配信をみている間に、その期間が数ヶ月であるにも関わらずいっちょ前に、二人の栄光を願う気持ちが強くなりすぎていた。
見れば、確定してしまう。どんなネタをしたのか。どんな講評を受けたのか。順位も決まってしまう。
いやだ。まだ未来を待っていたい。
夜も更けて、やっと決心して、TVerの追いかけ配信を見始めた。
ぽつんと置かれた椅子。トップバッターのyes!アキト。プーマの真正面。形状記憶walking。笑い転げた。
そしてサツマカワRPG。いつもの衣装で小道具なしのストロングスタイル。脳震盪を起こしそうなお辞儀。現実と狂気の狭間のギャグ。ラーメン屋からはじまり、ラーメン屋で終わるストーリー。痺れた。
お笑いを見てかっこよかったと思ったのは初めてだ。
ウエストランドではないが、わたしは過度なヒューマンドラマには辟易するタイプだ。だから、ラストイヤーだろうが、そこにどんな思いがあろうが、ネタには関係ないと思う。
でも、二人それぞれの姿を見ただけで、感動してしまった。計算し尽くされたジェスチャーや間合いが空間に練られていて、職人の手付きで次々繰り出される、その全身からはみ出す覇気が。
圧倒的、人間力。
液晶越しなのにもってかれるところだった。
二人のネタを見終わって、もう気持ちが持たないとTVerを閉じた。そしてTwitterでファイナルラウンド進出者と優勝者を確認して、天を仰いだ。
ショックを受けている自分がショックだった。
なに勝手に夢を託しているんだ。
わたしはyes!アキトさんではないし、サツマカワRPGさんではない。一般の、しかもにわかの、超超超超民間人だ。
ファイナルラウンドでやるはずだったサツマカワさんのネタがYouTubeに上がっていたが、まだ見れていない。無心で公式チャンネルのギャグシンクロを2周見て、寝た。
次の日、夜。
なんと生配信が、あった。
疲れているだろうに?日曜の深夜なのに?3人揃って?生配信を?
もう、わたしはスパチャを投げていた。
絶対に絶対に、アクションがしたかった。
生まれてはじめて「われが育てなきゃ」という感覚で応援できる存在ができた。
というのも、今まで私が応援してきたのは成熟した「推し」だった。デビュー後のジャニーズアイドル。市民権を得た後のマンガ。一向にメジャーデビューしなさそうなインディーズのバンド。有名歌人。
私がいなくても人気が絶頂だったり、地位が安泰だったり、十分な供給があったりと、自分の「推し事」に良くも悪くも影響力のない状態ばかりだった。
先ほど「育てる」などといったがそれは誤りだ。育てるだなんておこがましい。彼らはプロフェッショナルだ。貢ぐ?それも違う。彼らは何も不当な搾取はしていない。
対価だ。
職人技を見せてくれたことへのお礼を、リスペクトの気持ちを、何かで届けさせてくれ。
スパチャを投げるのは初めてだった。ぐちょぐちゃの拙っい(つっっっったない)文章だった。
そして幸か不幸か、
そのスパチャは読まれなかった。
でも、それでよかった。
元来、わたしは壁だ。
私ごときのアクションが届く位置には、推しはいない。もっと高みにあられる。だからレスポンスが返ってきてはいけないはずだ。
でも、応援の気持ち、感動したこと、そういったことは伝えたかった。なるべく建設的な形で(現金で)思いが届くのはうれしいものだ。あわよくばラーメンのトッピングくらいにはなれるんじゃないか。血肉となり、変わらぬご活躍の足しになればいい。
読まれなかった初スパはノーカンだ。
だから、わたしはいつか再び、
初スパを投げる。
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