マダミスをやってみた話

マーダーミステリー、通称「マダミス」とは個人ごとにシ配られたシナリオそって、登場人物になり切って犯人を探すゲームの一種である。まるで推理小説の中に入ったような臨場感の元で謎解きを出来るという魅力が最近話題になっている。らしい。

と言う訳で今回、物理学科の先輩方の中に混ぜて頂き初めてマダミスをプレイした感想を書いていきます。

レポート以外で140字以上の長さの文を書くのが久々すぎてやや文体がぎこちないのは目をつぶってください。

※ここから先、とあるマーダーミステリーについての感想が出てきます。ネタバレを避けるために凄くやんわりふんわりとした内容にしかならない&シナリオを知っている人にしか伝わらない内容になる思われます、予めご了承ください。


通話を繋ぎ、オンライン上にあるテーブルに自分の手札とシナリオを配布されゲームスタートがスタート。プロローグをゲームマスターが読み上げるのかと思いきや、「では皆さん登場人物になりきって挨拶してください」という指示に最初はかなり困惑しました。

「え?なりきる?一人称を俺にして偉そうに喋ればいいの??」みたいなことをぐるぐる考えた結果「俺の名前は○○だ、よろしく頼もう」みたいな事をもごもご口走ったような気がします。時代錯誤感がすごい。でも、恥ずかしいというよりむしろ、自分じゃない誰かになるのは思ったよりわくわくするものでした。


そしていざ自分の台本や手札に目を通し、10分間の情報を整理する時間を与えられます。時間ごとに誰と会った、どこにいた、という情報がシナリオには書かれており、この人は自分と一緒にいなかったこの時間には何をしていたのだろう?というキーになりそうな行間部分を洗い出していきます。

10分が経ったら参加者全員で情報を共有した後、一対一で各登場人物と密談をする時間が与えられます。嘘をつくのも情報を隠すのもその人次第。

私は人狼と同じような感覚で行けばいいのかな?と思い、会話の端々に嘘を混ぜたりあえて隠している情報があることを匂わせたりしながら密談の時間になんとか犯人のしっぽをつかもうとしてみました。


そしていよいよ終盤、推理の時間。この時間は1人1人が自分の持ち時間で推理したことを発表し、それに対しての反論や質問などの議論を行う時間です。

ここで予想外の局面に立たされます。全員、私が犯人だと思ってるというのです。理由はほぼみなさん同じで「嘘をつきすぎてるから」。

自分なりにはしっかりと意味あって嘘をついていたと言う弁明も時すでに遅し、そのまま私が犯人という投票結果になりました。

実際のところ私は犯人ではないので推理は失敗とだったが、犯人の目標そのものも達成されなかった、というエピローグがゲームマスターから語られ今回のマーダーミステリーは終幕という事になりました。


今回私が学んだことは2つ。

ひとつ、嘘をついて失った信用を取り戻すのは難しい。人狼と違い、マーダーミステリーは信頼関係を築き情報を共有することで推理を進めるゲームなはずなのに、私は自分の中での結論を出す事に必死になりすぎてカマをかけデマを流して相手の反応を伺う、ということに徹した結果謎も解けず疑いをかけられて終わってしまったのでは無いかと思います。

ふたつ、与えらた情報全てに意味がある。相手の情報を得たいあまりに、自分のシナリオにあった明らかに怪しい部分について触れる時間が無いまま密談の時間を終わらせてしまったことにより、絶対に突き止めなければいけなかった問題を取りこぼしてしまっていたのが今回1番の失敗でした。要するに必死になりすぎて視野が狭くなり、自分の置かれた立場を正確に把握出来ていなかったようです。

私が人狼をする時は基本、嘘をついて味方ごと騙し、最後にタネ明かしをして村を救ったり、あるいは破滅に導く…なんてプレイスタイルを取ることが多いです。他人が信じられない以上、自分の力だけで勝負あるのみ!という脳筋戦法とも言えるかもしれません。

しかしマーダーミステリーは他人をどこまで信じるかは別にしても、自分を信じて貰うことは必要なのです。怪しい動きをしてあえて吊られることで村を動かそう、そんな人狼脳筋プレイ脳で動くにはあまりにも状況も各人物の立場も複雑に組まれていることを実感しました。


と、ここまで色々反省文のようなものを書き連ねてしまいましたが一言で感想を表すと本当に楽しかったです。

まず誰かになりきる、という行為が新鮮でした。お相手は全員先輩なのでつい語尾に敬語が混ざったりしながら、最後の方はもう敬語キャラだった事にしようと開き直りつつ、という感じでした…笑 しかし、自分が演じているとある男がいて、彼なら今なんて言うか、と俯瞰的な立ち位置で考える自分もいる、なんとも不思議な感じでした。

また、相手が何を知っているかすら分からないというのも楽しい要素でした。また人狼との比較をしてしまうのですが、人狼は仲間の人狼が誰かを知っている、占い師は誰が人狼かを調べられる、霊媒師は死んだ物が人狼かを調べられる、というように役職が決まってる以上その人が持っている情報は明らかなのです。マダミスはそれすら危うい、だから頭を使わなければいけない、それがどうしようもなく楽しかったです。分からないことに挑む時に感じるあのゾクゾク感は病みつきになりそうです。

長々と感想パートを書いてしまったため総括をしますと、マーダーミステリーは本当に良い!ぞ!というお話でした。もっと上手くなりたいしもっといっぱいやりたい!と切に願っているので、先輩方とぜひまたお手合わせ願えたらと思います。そして来月はまた人を変えて今度は所要時間5時間という大作に挑むので、とても楽しみにしています。そして色んな人をこの沼に引きずり込みたいので少しでも興味持った人は一緒にやってください~!ふふふ


そして最後になりますが、実は今回のマダミスは以前からとても良くして頂いている先輩に誘って頂く事でこのような機会に巡り会えました。しかしメンバーの先輩方とはネットでしか話したことがなく、ほぼ全員が初対面にもかかわらずとても自然に受け入れて下さったお陰で、変に遠慮することなく自分なりの全力でプレイ出来たことが一番楽しかった要因だったと思います。この場をお借りし、感謝申し上げます。


では本日はこの辺で。せっかくnoteに手を出したので出張版ツイッター的に使えたら楽しそうだよね!近々、また動かしてみようと思います。それでは皆さん、サリュー!

Written by 🍊でこぽn🍊


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