私は幼少から仕事したくないと思っていた。
父を見る。
いつも疲れて帰ってくる父を見る。
休日寝てばかりの父を見る。
ついでに仕事疲れで荒れる母を見る。
幼少の私は親を見て心の底から「仕事したくない」と思っていた。
そんな私が大人になって働くようになった。
金に執着もない。いつ死んでもあぁアレをやっておきたかったなぁなんて心の底から思うような悔いなんて無い。
だからこそだろうか。今のところ仕事は楽、職場の人間関係もさほど悪いものでは無い。
けれども私は仕事をしているという感覚が苦痛で仕方がないのだ。
故に休日が終わりそうになるたびに、終わって出勤するたびに思う。
誰か私を殺してくれと。
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