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株式投資型クラウドファンディング(FUNDINNO)における反社チェック体制

株式投資型クラウドファンディング(以下、 ECF)を検討している方からよくある質問です。
「クラウドファンディング」というイメージに引っ張られがちですが、当該業者は金融機関(第一種少額電子募集取扱業者)になります。
(*一般のクラウドファンディング業者と異なります。)
且つ”第一種”になりますので金融業の中でも「証券業」に該当します。
そのため、自主規制団体は「日本証券業協会」で、加入が必須になります。

同登録業者は6社(2021年2月5日時点)あり、各社金融庁、日本証券業協会の厳しい条件を満たした上で登録、並びに業務を行なっております。

その中に今回取り上げます反社チェックについてもあります。
(II-2-11 反社会的勢力による被害の防止)

前提条件としまして、株式投資型クラウドファンディングでは「投資家登録」を行わなければ申し込みをすることができません。
こちらは証券口座の開設と同義で、各運営業者の反社チェックやKYC(eKYC)を行なっています。
(*「預かり金」がないので口座ではありません。)

いくつかイエローチェックのシステムはありますが、ダブルチェックをする場合が多いので、あちらではアウトだったがこちらでセーフだった、ということはまず起こり得ません。
(*タイムラグ等のイレギュラーもありますので100%とは言い切れません。)

【反市場勢力】
混同されがちなもので「反市場勢力」があります。
例えば過去にインサイダー取引や市場操作等、重大な金融事故を起こした方が該当します。
こちらは関連事業者でもある一定の共通認識はあるものの、正式なリストの存在を把握できてはいません。
(特定の個人を指すことは名誉毀損になる可能性もあるために開示できないようです。)

【FUNDINNOでの反社チェック体制】
FUNDINNOでは「暴追センター」と「SPネットワーク」を使って確認をしています。
(*各運営業者様によって利用しているシステムが異なる可能性がありますので、詳細は各業者様へご確認ください。)

投資家登録時、案件申し込み時、定期的なクローリングもかけています。
基本的に抜け漏れはないと考えられますが、ごく稀にイレギュラーが発生するリスクがあります。

例えば「相続が発生するリスク」や「本人がチェックの翌日に反社になるリスク」があります。
譲渡制限が設定されているので勝手に相続はできないものの、予知できないリスクです。
そのために『強制買い戻し要項』があります。

[強制買い戻し要項]
投資家登録の際、取引約款もご一読、ご理解を頂いてからの登録になります。
特に強制力が発動する当該要項はピックアップしてチェック欄の入力をして頂いております。

本条項は暴力団等の反社会的勢力であることが判明した場合など(反市場勢力等も含む)、規定に違反したことが明らかになった場合に発動できるようになっています。
「購入価額で譲渡」になりますので、調達企業としましてもダメージのない形で回収ができます。

[上場の際は問題がないの?]
付随してある質問です。(詳細はまた別記事で触れさせて頂きます。)
証券取引所の審査としては上位株主の確認になるのでセーフ、、、という理屈より、当該業者や主幹事証券会社で全数チェックするから問題ない、と考えて頂いた方が健全です。

主幹事証券会社ではダブルチェックにはなりますが、確実に全数チェックを行いますので、ご担当・ご相談されている証券会社様へお問い合わせください。
強制買い戻し要項で回収は速やかに行えるため、上場承認後に反社になる、ぐらいのウルトラCがない限りは難しいです。
(ご本人としてもメリットは少ないので可能性は低いと思われます。)

【最後に】
今回はECF(FUNDINNO)の反社チェック体制について記載させて頂きました。
「クラウドファンディング」のイメージが一人歩きして誰でも気軽に投資できる、と思われがちですが、リスクの許容度(適合制の原則)からも、より投資家審査は厳しいです。

審査機関の役割は企業と投資家、両方にあります。

多くの方のご理解・応援を頂きましたおかげて、FUNDINNOでは55000人超の投資家の方々にご登録頂いております。
大手証券会社様で数百万から一千万口座ほどあるそうですので、まだまだ伸び代はあると考えております。
上場している不動産型クラウドファンディング会社様で10000名ほどとのことでしたので、『応援出資』への期待値にお応えしなければいけないと襟を正しております。

この度の反社チェックもそうですが、イメージで敬遠された方もいらっしゃるので、正しい認知が広がって、新しい調達機会を正しく提供していきます。

今回の件のみならず、活用法や調達後の話、資本政策のアドバイスもしておりますので、自他推薦問わず、話を聞いてみたいという方はお気軽にご連絡ください。

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