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【ワンピースカード】赤単エースについて【フダフダ杯準優勝】

伊茶門です。普段の大会ではお茶と名乗っています。
素人の長文ほど読みにくいものはないので目次だけ読めばある程度わかるようにしておきました。
気になる部分があればその項目だけ読めばいいと思います。

0.はじめに ~フダフダ杯準優勝したよ~

先日4/8(土)に開催されたフダフダ杯へ参加し、準優勝をすることができました。

準決勝・決勝と配信卓で対戦していますので是非アーカイブをご覧ください。どちらの試合も互いに全力を尽くした上で最後にはカードゲームらしい運要素で傾く熱い試合だったと思っています。
https://www.youtube.com/watch?v=QmAalV_7U_k&t=27393s
・準決勝 6:52:50~
・決勝 7:36:30~

note共催の大会ということもあり、決勝トーナメントへ進出した16名はnoteの執筆を、とのことでしたので今回は大会で使用した【赤単エース】についてごちゃごちゃと書いていきたいと思います。
伝えたい部分は全て無料、有料箇所には今回参加したフダフダ杯の簡易レポ(決勝戦以外)を掲載しています。無料部分で満足いただけたら投げ銭としてご購入いただけますと幸いです。

まずは記事の信頼度の提示と自慢をするために3弾環境で【赤単エース】を使用した際の実績を紹介します。
インターネットでは自分をより大きく見せるために両手を広げて相手を威嚇することが大事。

--禁止改定前--
・第12回お宝争奪戦 4位 8-3
・はっちCS(3on3) 予選落ち 3-1
・しっぽ杯3on3 ベスト8 6-0
・第13回お宝争奪戦 3位 7-3
--禁止改定後--
・フダフダ杯 準優勝 7-3
・第2回しゅーまい祭 優勝 8-1
・公式3on3 予選落ち 6-1

3弾発売当初から大会参加時に【赤単エース】を選択することが多く、どれも悪くない結果を出せているので、フダフダ杯で使用した構築だけでなく、それまでの構築の変遷も含めて解説していきます。

1.ここがすごいぞ!【赤単エース】! ~エースを使う5つの理由~

1-1.7エースを連打して盤面を制圧

はじめに【赤単エース】を使おうと思った最大の理由です。
このカードは単純計算で言うと実質1コス7000速攻という驚異のスタッツを持つキャラということになります。(実際は2体分上手くマイナスができなくて単純計算ほど機能しなかったり、逆にパワーダウンした相手を複数回アタックすることで単純計算以上の働きをすることもあります)
【赤単白ひげ】では自身のリーダー効果でライフを削る都合上、7コスト支払うとイベントカウンターを構えることが難しく防御が薄くなってしまうため採用が見送られがちだったカードかと思われます。
しかし、【赤単エース】ではある程度ライフを残した状態でこのキャラを登場させることができるため、連打することも可能となります。
まず7エースで盤面を処理し、その7エースを処理しにきた相手のキャラを追加の7エースで処理することができれば圧倒的な盤面優位を作ることができます。
この動きを実現するために7エースを4枚採用できることが【赤単エース】強みのひとつになります。

1-2.豊富なサーチで再現性が高い

デッキのメインアタッカーとなる9白ひげ・7エース・5マルコや守りの要となる4マルコが特徴≪白ひげ海賊団≫を持つため、イゾウ・白ひげ海賊団の計8枚のサーチカードを採用することができ、さらにサーチカードそれぞれにアクセスできるダダン・バギーも採用することができ、対面ごとの強い動きを安定して再現することができます。

1-3.イベントカウンターと4マルコでとっても固い

再生持ちのブロッカーである4マルコ、コスパのいいイベントカウンターであるラディカルビームや毛皮強化を採用できるだけでなく、自身のリーダー効果でイベントを全て実質1000カウンターにすることができるため高い防御力を誇り、他のデッキと比べて1~2ターンゲームを長引かすことができます。4マルコや5マルコなどの場持ちのいいキャラ、9白ひげや7エースなどのスタッツの高いキャラが多い分、ゲームが長引けばこちら側が優位になると思われます。

1-4.イベントの採用のしやすさは対応力の高さ

リーダー効果により、海震やJET銃、炎帝のような除去イベントも1000カウンターとして運用することができます。防御面を気にせずカウンター系以外のイベントを採用できることは他のリーダーにない強みになります。

1-5.環境に苦手なデッキが少ない

現在環境で見るべき相手は【赤単白ひげ】【赤単ゾロ】【黄単カタクリ】と想定しています(4/8時点で既に黄色は数を減らしている思います)。
各対面の有利不利は後述しますが、苦手な相手でも微不利程度に収まると考えています。
これには1-2でも記載したサーチカードの多さ、1-4の構築の幅の広さが貢献しています。
各対面に合わせて必要なカードをサーチできることで、大きな不利を作らず戦うことができます。

2.構築の変遷

2-1.第12回お宝争奪戦(2/18開催) ~やりたいこと詰め込んだ~

3弾発売2週目でのレシピ。7エース・炎帝・十字火が強いと思いフル投入しました。
また、7エース・十字火の相性の良い海震も採用して攻め気が多く、逆に4マルコもラディカルビームも2枚と防御が薄い形でした。
負けた試合のうち2試合はモビーディック入りのエースで、防御力の薄さを実感しました。

2-2.しっぽ杯3on3(2/26開催) ~1枚で完結したい~

海震が7エースや十字火と組み合わせる前提のカードで使いにくいと感じ、1枚で完結するJET銃を採用しました。まだ先週の反省を活かしきれず、防御札はラディカルビームが1枚増えた程度です。

2-3.第13回お宝争奪戦(3/26開催) ~再現性と防御力をあげた~

対ゾロやミラーにおいて先攻で先に5マルコを着地させることがゲームの要だと思い、それの再現性を上げるためバギーと白ひげ海賊団を4枚ずつ投入しました。また、除去札で捲りに行くよりも防御札を構えて蓋をするプレイングの方がやりやすいと感じたため、除去札を減らしラディカルビーム・毛皮強化を増量しました。
また、ゾロ戦で後攻を取った場合に盤面を掃除した後のライフを守るために4マルコが欲しいと考え、2000カウンターのジョズ1枚と交換しました。

2-4.フダフダ杯(4/8開催) ~後攻でも勝ちたい~

ダダンを出すタイミングが1-2t目しかなく、後攻2t目のアクションとしては弱いと感じ、後攻2t目のアクションとなるアトモスと交換しました。
ダダンやアトモスの担っていた役割は後述の各カード解説で記載しますのでそちらを確認してください。
モビーディック禁止後も白ひげが多いことがわかり、4マルコの重要性が高いと感じ、ジョズを抜いて4枚に増やしました。
ただし、ジョズ(2000カウンター)とダダン(サーチ対象の内8枚が2000カウンター)どちらも抜いてしまったことで2000カウンターが手札にくることが大幅に減り、相手の6000アタックに対して受けることができない、もしくは1000カウンター2枚を使わざるを得ない場面が頻発しました。ここをカウンターの切るタイミングを見極めるプレイングで補うか、構築を変えて補強するのかが今後の課題になります。

3.ゲームプラン ~だいたいアドリブ~

アドリブ力を必要とするデッキだと感じているので、大まかな流れだけ記載します。
1-2t目:サーチで足りないカードを集める
3-4t目:5マルコを出しアタッカー確保
4-5t目:7エース・炎帝・白ひげで盤面制圧
5t目以降:4マルコとカウンターイベントで蓋をする。
各ターンの動きが最速でできない場合、そのターンに4マルコを出しておくとテンポが遅れた分を取り戻しやすくなると思います。
基本2-3t目のリーダーへのアタックは受けてその後の盤面の取り合いで優位に立てるようにします。
例外は無限にあるため実際に数をこなして対面ごとに感覚をつかんでください。
1~2ターン後までの自分と相手の動きを予想することでアドリブ力は身に付いていくと思います。

4.主流デッキ対面で意識すること

4-1.対【赤単白ひげ】 ~耐え忍んで手札を削れ~

現環境の【赤単白ひげ】はライフが1残るようにライフを守り、9白ひげを連打することをメインの動きとする型が多いです。
それに対し早急に勝ちにいくことは難しいです。そのため、9白ひげが2回登場することは前提と考え、9白ひげ2連打+1ターン分のアタックを耐え、リーダー効果で相手のライフが0になったタイミングでゲームを決められるように自身のライフ管理や防御札を集めることを意識します。
相手が9白ひげを出すターンについて、相手のアタックは1体目のときはリーダー8000のみ、2体目のときはリーダー8000+9白ひげ10000の2回になるのでそれに合わせて4マルコやラディカルビームを構えて最小限のハンド消費でライフに余裕を持たせましょう。
もし、9白ひげ着地後に相手が白ひげ以外のキャラでアタックしていた場合はそれを執拗に狙い、手札を削りましょう。
終盤、耐えきれないと判断した場合は攻めにいくしかないため、リーダー効果でパワーを上げるためにイベントの白ひげ海賊団は必要なカードを探す以外は安易に切らないようにしましょう。同様に防御時にリーダー効果でイベントを切らずに1000カウンターを切るなど、ゲーム全体をみて使うカード/使わないカードの見極めが必要となります。

4-2.対【赤単ゾロ】 ~先攻は5マルコで殴れ、後攻は5マルコをいじめろ~

このマッチアップはゾロ有利とされていますが、実際はそうでもないと思っています。
【赤単白ひげ】以外の赤単対決は5マルコを先に出す側が有利で、リーダー間の差が出るとすれば後攻を取ったときに捲る方法があるかにかかってきます。
【赤単ゾロ】側の後攻の回答として下記の手段があります。
後攻2t目(ゾ):リーダーに1ドン付与+速攻ゾロでアタック
先攻3t目(エ):リーダーでゾロにアタック+5マルコ(1) or ドンを使ってゾロを処理(2)
(1)の場合、速攻ゾロを手札1枚で守ることができ、ライフレースに差をつけることができます。
(2)の場合、【赤単エース】側の5マルコ着地が遅れ、先に5マルコを着地させることができます。
ただしこのプランは後手2tまでに速攻ゾロを持っている必要があります。
速攻ゾロをサーチする手段としてナミを入れた場合、イゾウが入れにくくなり先攻最速での5マルコ着地の再現性が低くなります。
ナミとイゾウを両立させた場合、サーチのヒット先の確保が低くなり安定性を損ないます。
上記の通り、【赤単ゾロ】には後攻でも勝つ手段は用意されていますが、再現性の都合で大きく有利不利が変わるものとはならないと思われます。
【赤単エース】側が後攻を取ったときの動きの流れは下記のとおりです。
2t目:アトモス登場
3t目:5マルコ登場、アトモスはアタックしない
4t目:7エース登場、リーダー・アトモス・5マルコ・7エースで相手の5マルコへアタック
この方法で相手の手札を4枚削り、次のターンには5マルコを倒しきることを狙います。
その時点でライフ数に大きな差がついてしまうと思いますが、手札を削りきることができれば後続のアタッカーは並ばずないため4マルコとイベントカウンターで守り、ライフレースを取り戻すことができます。また、炎帝のダブルアタックで一気にライフレースを取り戻すことも可能です。
こちらのプランについて、イゾウや白ひげ海賊団のサーチがあるとはいえ、実現に必要とするカードの枚数が多いので【赤単ゾロ】の後攻プラン同様再現性に不安が残ります。
このため、【赤単エース】対【赤単ゾロ】のリーダー間での相性差は大きく変わらず、先攻有利だと考えています。
試合の流れは上記とほとんど同じなため、【赤単エース】ミラーも先攻有利だと考えています。

4-3.【黄単カタクリ】 ~7エースが鍵、ライフはとにかく受けて早期決着を狙え~

【赤単エース】はキルターンが【赤単白ひげ】や【赤単ゾロ】に比べて遅いため、相手の10マムが間に合うことが多いです。そのため、10マムを強く使わせないために相手のリーダーへのアタックはできるだけ受けて10マムの効果でのライフトラッシュをおいしく使わせないことを意識します(絶対2回目のトラッシュはしない)。
ライフが0になってからは4マルコを並べイベントカウンターを構えて耐えます。相手のパワーラインが高く、4マルコの数によっては長く耐えられないので早期決着を狙います。
また、【黄単カタクリ】は5000ラインのキャラが多いため、7エースのパワーマイナスの対象でイゾウやバギーの小粒を活躍させやすいです。7エースを連打し、盤面制圧しつつ相手のライフに圧をかけ、10マムが出るころにはリーサルを狙えるように意識しましょう。

5.使用方法の説明が必要そうなカード解説

いまさら7エースや5マルコについて書いても意味ないのでよく見るレシピでみかけないカードについて説明したいと思います。いくつか前項で記載したものと被るところがありますがご容赦ください。

5-1.ダダン ~再現性に寄与するが横並べが環境に合っていない~

イゾウやバギーをサーチすることでデッキの再現性をあげつつ横に展開できます。
横に展開した小粒は7エースのパワーマイナスで仕事を与えられます。また、【赤単ゾロ】のような小粒を展開するデッキに対してはその処理にも使えます。
しかし、現環境ではダダンで横展開して7エースと組み合わせてもパワーラインが噛み合わず強い状況になることは少ないです。
対【赤単白ひげ】との試合で2t目までは横展開、3t目に5マルコ、4t目にエースを出す場面を想定してみます。
先攻の場合、
・相手のレストのアトモスをパワーマイナス3000
・ダダンで相手のアトモスにアタック(アトモスKO)
・5マルコでリーダーにアタック
・7エースでリーダーにアタック
これではリーダーが5000で相手リーダーは6000のため打点が足りず、ダダンでアタックする必要がありません。
後攻の場合、
・相手のレストの5マルコをパワーマイナス
・ダダンで5マルコにアタック
・5マルコで5マルコにアタック
・リーダーに1ドン付与して5マルコにアタック
これであれば綺麗に相手のハンドを削れたように思えます。
しかし、相手の5マルコをダダンでアタックするには1-2t目までにダダンかバギーを2体以上場に出しておかなければなりません。ダダン+イゾウ等の場合、5マルコの効果でダダンを除去されていますので7エースの効果込みでもイゾウでは5マルコにパワーが届きません。
また、3000ラインを残せたとしてもリーダーにドンを付与することでドンを残せずに相手にターンを返してしまうのも好ましくありません。後攻の場合、ライフをある程度押し込まれているので後半は最低1ドンは構えてライフを守れるように立ち回りたいです。
上記のことから【赤単白ひげ】がトップメタにいる現状ではダダンの活躍は少ないと感じます。
ただし、このカードが抜けると2000カウンターのサーチ手段を失うことになるため、想像以上に防御が薄くなったと感じました。ここの穴を埋めるため、イゾウや白ひげ海賊団サーチ対象の2000カウンターであるジョズを入れることも検討する必要があります。

5-2.アトモス ~後攻2t目を埋めてくれるいぶし銀~

先述したとおり、ダダンが環境に合ってなく抜けたことで2t目のアクションが減ってしまいました。
先攻の場合は1t目に使いきれなかったサーチを使えばいいですが、後攻2t目でサーチをしているのはアクションとして少し弱いです。その穴を埋めるのがアトモスとなります。また、相手の5マルコへの対応手段としてもパワー6000であることで活躍することになります。
具体的には4-2で説明したことと同じになりますが下記のとおりです。
2t目:アトモス登場
3t目:5マルコ登場、アトモスはアタックしない
4t目:7エース登場、リーダー・アトモス・5マルコ・7エースで相手の5マルコへアタック
この方法で相手の手札を4枚削り、次のターンには5マルコを倒しきることを狙います。
また、フダフダ杯では後攻2t目の穴を埋めるだけでなく、先攻で5マルコが引けなかったときのサブアタッカーとして最低限の役割を果たしてくれました。
しかし、基本的には弱い時の動きを補強してくれるカードでしかないため活躍の機会は限られます。
試合中ただの1000カウンターとして切ることの方が多いため、採用枚数4はやりすぎで2枚程度でもいいカードだと感じました。

5-3.十字火 ~1枚で3つの役割、イゾウに活躍の機会を~

防御に使って良し、火力補助に使って良し、コンバットに使って良しの器用なカードです。
防御札として2コストは重いように感じますが、守りを固めるターンは4マルコを出すぐらいでアタックに使用するドンを最低限に抑えればドンに余裕はあり、そこまで重く感じません。
火力補助としては炎帝なり9白ひげのアタック時効果と組み合わせるお玉の追加分として使うことができます。
また、レスト状態の相手のキャラのパワーをマイナスし、相手のキャラを効率よく処理できるのがかなり強く、使う機会もそこそこあると思います。【赤単ゾロ】と違いリーダーへのアタックへの参加機会が少ないバギーやイゾウでも、十字火の補助があれば活躍の機会を与えられます。カード1枚差で勝敗が決まりうるこのゲームにおいて場に出したカードをいかに無駄にしないかを考えることは重要です。

6.おわりに ~奥深く楽しい【赤単エース】~

3弾発売から長いこと【赤単エース】を使っていますが、いまだに相性考察・構築・プレイングで100点満点が出せているとは思っていません。構築の幅広さはもちろん、アドリブが必要となる場面が多くまだプレイ方針に関して抽象化・言語化が追いついていないからです。だからこそ毎試合違った味の出るエースはプレイの磨きがい、構築の検討しがいがあります。
記事の内容について質問等あればコメント・Twitterで承ります。
この記事が【赤単エース】をつかうみなさんの一助となれば幸いです。

さいごに、フダフダ杯の簡易レポを有料部分として掲載しています。
各試合の流れや反省点等をメモとして記録した程度のもので、決勝戦に関しては終わった後バタバタしていたのもあり記録に残せていません。
有料分の価値がある内容にはなっていないので、投げ銭してくれた方へのお礼といった位置づけとなります。
売上は準優勝祝いに一人でいったビッグボーイ代に充てさせていただきます。

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