知らぬを誇るな

元ミッシェルガンエレファントのチバさんがお亡くなりになったそうです。
XのTLにはその死を惜しむ声悲しむ声嘆く声に、各々の思い出や語り草な伝説が溢れています。
少し前にBUCK-TICKの櫻井さんがお亡くなりになりました。その時もTLには同じように声が溢れていました。今でもあるくらいに。
私といいますと、何も語らずにいたわけです。なぜならばんどめいを知ってるくらいだから。ミッシェルガンエレファントが出てこなかったロシア人の代わりに演奏したのはリアルタイムで見てました。すごいバンドがいるもんだと思いました。BUCK-TICKも名前だけは知ってましたけど曲はと言われると出てきません。
死をきっかけに人気の程を知るという、失礼な話なわけですが、自分もそこを通ってておかしくないのにそこを通らず、結果もの知らずなだけだったのだと思います。
思い返すとプロレスばかり見ていた。
プロレスの入場曲ばかり聞いていた。あとは夕刊の下半分に載っていた広告にあったフォーク大全集とか。

何が言いたいかっちゅうとですね、自分が知らない世界はたくさんあるってことなんですね。時々知らないことを誇るような物言いをする人たちがいるのですが、実に恥ずかしいなと。Yahooニュースにコメントしてるくらいですからお察しっちゃそうなのですが、記事に出てくる人を指して「こんな人知らない。素人が何やってるんだ。嘆かわしい」と。知らないなら黙ってればいいのにね。こんな人がいるんだと知ればいいのにね。
わざわざ「知らない」とマウントを取るような物言いをしてるのですよ。
そういうコメントを見てニヤニヤしてる私も大概なのですが。

実生活でもソレを知ってる人が話をしている、時には盛り上がってるところに「知らない」を武器に切り込んでいくんじゃないよと。
恥ずかしいと思っていない分恥ずかしさ倍増だなお前、とこれまたニヤついて見ているわけです。
本当に自戒になりますね。


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