1陸技試験当日の話

今回は試験前日から当日までの勉強方法などを書かせていただければと思います.すべて個人的な意見で書いているので参考程度に読んでくれればと思います.話の要点を最後にまとめておりますのでザーッとスクロールして頂いて構いません.

1.前日まで

試験対策をいつからするか,といった問題については合格のビジョンを浮かべるときにまず初めに考えることだと思います.結論から言うと残念ながら一夜漬けでは合格できないです. まぁ国家資格の勉強で1日で取れることはよほどの天才かよっぽど運がある人じゃないと無理だと思います.てか運だけで国家資格受かるなら宝くじとか買えばいいと思います.

私は試験勉強を始めたのは4日前でしょうか.かなり遅いと思いますがこれは今までの経験からして「『完璧な状態で勉強できる』のが5日が限界かな」と思っていたからです.これはおそらく僕だけなので参考にしないでください.

さて,試験の前日なのですがこの時点で全科目の得点率が5割無いのなら厳しいです.あくまでも個人的な感覚の話になりますが,試験勉強で得点率2割から5割に上げるのよりも5割から6割に上げる方がはるかに難しいです.ここからの一夜漬けで状況を打開できるかは気合いにかかっていると言っても過言ではないでしょう.私はこの時点で全科目6割弱ぐらいあったので最終的に7割取れたのかなと思います.

勉強方法なのですが2日前まではひたすらに暗記問題を周回していました.試験科目別の勉強方法など詳細はこの記事では省略しますが,どの科目も少なからず覚えればよい暗記問題と計算を要する計算問題があります.両者を比較すると暗記問題の方が計算ミスがない分正答率を稼ぎやすいと言えるでしょう.私の作戦としては暗記問題→計算問題の順で攻略しようと考えていました.

前日は昼頃まで大学で授業を受けた後帰宅してから翌日の試験科目である「無線工学の基礎」の計算問題に注力しました.その後日が変わるころに仮眠を取り,始発に間に合うよう家を出ました.

2.試験1日目

私の場合試験会場に新幹線で行く必要があったので朝は早い時間からの移動となりました.試験3時間前だというのに新幹線では寝ていましたが...

午前中の「無線工学の基礎」はかなり時間を使いました.今までの国家試験の全てで60分後の途中退出許可がアナウンスされた瞬間に退出していたのですが今回ばかりは100分ほどかかりました.原因は論理回路の確認にかなりの時間を費やしたことでしょうか.

午後までの休憩時間はカロリーメイトとコーヒーで昼食を済ませ,午後の勉強をしていました.この時点でかなり眠かった記憶がありますが寝てられないので必死に過去問のページをめくっていました.

午後の「法規」は30分ぐらいで終わりました.途中退出後に迷っていた問題の答えを確認し,間違っていたので絶望していました.これはセンター試験でもよく言われることですが1日目が終わった時に自己採点するのはよくないという話の典型的な例かなと思います.

1日目は絶望した状態でネットカフェに入り2時間ほど仮眠した後,翌日の試験の計算問題を勉強しました.この日は19時から5時ぐらいまで10時間ほど勉強しましたがそのうち暗記問題に割いた時間はおそらく1時間程度です.このタイミングで暗記問題に手をかけているようでは多分間に合わないと判断しました.ちなみにネットカフェの目の前がゲームセンターだったので途中でmaimaiしたり牛丼食べに行ったりしてました.

この日は深夜3時を回ってから「いける...!」という感覚があったのですがそれでも勉強を続けていました.そして完璧に仕上がった5時に寝ました.

3.試験2日目

2日目のテストは自身が完璧に仕上がっていたので両方とも60分で退出しました.試験が終わるまでの記憶はないです.うまく解けていた気はします.

4.まとめ

ここまでは私の日記なのでここからの内容を参考にして頂ければと思います.私は暗記問題→計算問題の順で勉強しましたが強靭なメンタルを持つ者にしかオススメしません.この順番で勉強すると計算問題に手を付けるまでは,法規以外の3科目でほぼ合格点に届くことがないからです.私は「もうダメかもしれない」という恐怖に追われることでモチベーションを高めていましたが,そもそも自らが苦しむ選択をする必要がないです.オススメは科目ごとの勉強で,法規→基礎→工学ABの順番がいいと思います.科目ごとに勉強すると科目合格を狙えます.

次に得点率の目標を適宜定めておくことです.これは今回私が勉強した中で一番自信に繋がったモノかなと思うのですがこの日までに○○%あったら△△みたいなのを決めておくと勉強しやすいかなと思います.例えば「今週の目標は工学Bを5割」とかでいいと思います.設定することでクリアするために注力すべき分野や勉強のペースをコントロールできると思います.1陸技のテストはどの科目も細分化された分野の集合体です.分野ごとの特異不得意を見極めることでどこまでの問題を捨てれるか,という作戦を立てられます.6割得点する事を目標にするのではなく失点を4割以内に保つ意識で勉強するべきだと思います.

最後に過去問こそが正義です.1陸技の試験のほとんどは過去問とまったく同様,もしくは若干の変更にとどまるものが出題されます.したがって過去問の問題文とその解法と解答を完璧に脳内にインストールできればほとんどの問題に対応できます.なぜなら脳内との照合問題に移り変わるからです.過去問を80%程度脳内にインストールした状態がいわゆる「仕上がった」状態です.

もう少しだけ具体的に例を示すと,13×17の計算方法を習った小学生は答えが221であることを求めることができます.その時同時に14×16が224であることも求められるようになります.つまりは問題文中の数値が多少変わっても方法が一緒ならばそれは同じ問題とみなせる,ということです.

暗記量ですが各科目ごとに100問ずつぐらい,かつ法規は問題数が少ないので400問も覚える必要がないことになります.400問って多いように思えますが,日本にある駅の約5%を暗記しても同じ分量ですからギリギリ現実的なラインかと思います.それにもう覚える必要のない問題,大学入試レベルの問題も出題されますから実際の暗記量はこの半分ぐらいかなと思います.

長々と書いてしまいました.お付き合いいただきありがとうございました.

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