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身近なツールで始めるオンライン診療:トライアルの感想

オンライン診療、みなさん受けたことはあるだろうか?
いくらCOVID19状況下と言っても、自粛はたったの2ヶ月、決して多くはなかったと思う。しかし今後増えてくるのは間違いない。

先日、友人に協力してもらって、オンライン診療の練習をやってみた。模擬患者、そしてセッティングも簡単なものである。
どこの何を工夫したら良いのかわからない。でもまずはシェアしたいと思う。

まずは患者役の感想から。

1. 事前の問診の長さは適当?
→ PCで回答する分には簡単で、長さも感じなかったです。
2. Zoomで診察を受けることに対する不安は?
→ 先生のお顔(表情)を見られる&会話ができるという点では、ふつうの面会の診察とかわらない感じです。音声がブツブツととぎれがちなのが少し聞き取りづらいです。
3. 予約をとることは面倒か。
→ ネットでの予約は面倒に感じません(電話の予約だと面倒に思います。)
4. カルテをもらってよかったか。
→ 先生の視点でのポイントがまとまってるのでよかったです!
5. 全体的な満足度 0-10でお願いします。
→ 9(音声で-1です)

彼女は高校の後輩なので、採点はかなり甘めと考えていいと思う。内容は個人情報の範囲に該当するので書けないのだが、

話をサマライズすると以下の通り:

1. 話したのは約45分+近況報告30分。
2. 相談内容は3点、全て初めての相談内容。
3. 患者役は屋内の自室、自分は人気のない屋外の椅子(背景は木)にいた。
4. カルテは終了後にpdf化し、チャットしている間に完成させて本人に渡す。

次に、私(医師側)の感想。

1. 事前問診を作ったが、話していると相談が次々に出てくるので思ったほど時短にならなかった。
2. 相談内容3つを書き尽くすだけの事前問診のスペースが無かったかもしれない。
3. 顔色、声で精神状態や身体の全体的な健康さは判断できた。
4. 電話と比べて、”それはどのあたりですか?→ここです" というやりとりが容易にできるので良かった。
5. 治療の参考になるインターネットサイトのリンクを患者さんとシェア・画面共有できるので楽だった。
6. 情報量が限られるのでベテラン以上でないと遠隔診断の精度は落ちるかもしれないと思った。

使ったツール:
これならIT初心者でもできるオンライン診療で使う無料ツール をご覧ください。(有料)

今後の課題:
痛みの診察の時に、自覚的な所見しか取れない。
電波の状況により患者側に不快感を起こす可能性がある。
患者さんが資料を用意してなかったり、測定方法が間違っていると、間違ったデータに基づいて診断を下すことになる。

やっていきたいこと:
セルフログアプリを使用する。
事前問診の回答を、緩急つけて設定する。例えば、自由記載の部分を多くするなど。しかし既往歴やアレルギーなどの必要な情報については回答しないと先に進めない部分を作るなど。
一相談につき、一通話のパターンも検討する。
診療場所については引き続き電波がよく、プライバシーが保てる場所を追求していく。
また、気楽な方がいい人と、そうでない人もいるので今後考慮に入れていく。

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