中古屋のぼやきと中古で買う側のぼやき

ビビッドで所有しているトレーラー中継車も、日立の4KカメラやSONYの業務用HDカメラのHXC-D70など、新品購入からもう8年を超えました。 そう、帳簿上の価値は「1円」
何千万掛けていても、8年も経つと価値は1円と烙印を押されます!?
…と言って、1円で売るわけではないです。
8年経ったってまだまだ使えますもんね。
ところがですよ。この中古4Kカメラを売って、たとえば次に100万で買ってくれる人がいたとして、その人にとっては、

「すでにビビッドさんで8年使われていて、償却が終わった機材、1円程度の価値のはず!」

という認識のはずなのに、中古購入したけどまるで新品購入したかのように、今からまた8年で償却していかないといけないなんて、おかしくないですか?

それが「総合償却資産」。
その購入した中古の機械装置の償却単位をどこで見るか?の考え方。

中継機材はシステムのもの。工場の機械設備の一部分の機械を中古で入れた場合も同じ事。その一部だけ中古品を買っても、他は新品から使っていたものだったりするなら、その中古品だってこれから相応の期間使うんでしょ?的ご都合主義判断により、中古で100万のカメラはまた8年償却となり、単年で経費にできる割合は低くなっちまうのです。(定率法で償却することが多いでしょうから、まあ多少は救われるかもしれませんが)

なので単品で使う取材カメラだけの購入なら、中古で購入して、8年の法定耐用年数だった機械を5年落ちで買ったものなら、その分差し引かれて…更にちょっとややこしい計算をして多分4年かな?…4年位で落とせる計算になるけど、システムの一部をなす中古資産の場合は倍の期間の(当初の法定耐用年数の)8年になってしまう。

個人さんが趣味で買うなら関係ない話ですが、会社で経費にしたいなら大きな話です。

中古機材を必要としている人が、この制度が枷になって中古機材の購入を断念する、と言うことはありえませんが、「他に手段が無いから諦めざるを得ない」税制度ってどーなのよ、と思うのです。

もうちょっと購買意欲を刺激される税制度になっていると景気回復も早いんじゃないの?
そう思う中古屋なのでした。

ちょっと脱線しますが、領収書。
もう何度が言ってますが、5万円以上は印紙が要りますが、5万円のほかにちゃんと消費税額を記載してあれば、税別で49,999円のものまで印紙はいりません。つまり受領額54,999円までは消費税額が領収書に明記されていれば印紙不要です。それにより要らん納税をすること無きよう・・・
と言ってたのですが、それもインボイス制度で関係なくなりました。
領収書に5万円と書くだけじゃインボイスになりませんからね。下手したら突っ返されます。ちゃんと消費税額、消費税率、そして適格請求書発行事業者番号など要件が厳しくなりました。
逆に言えば、電子帳簿としてPDFで発行すれば印紙は不要ですから、今後は紙の書類は絶滅していく方向でしょうね。弊社でもほとんどのケースで請求書・領収書は発行していません。求められた場合だけ、有料対応しています。

あと「少額減価償却資産の特例」の活用。
1件30万未満かつ1年で300万未満の購入において、小規模青色申告事業者は一括経費として単年償却できる制度。
活用しないわけには行きません!
当然税別経理していれば1件税別299,999円までの機械が1年で償却できます。事業年度終わりに色々買い漁ってる会社さんも多いのでは?弊社でもそういう会社様、応援しまっせ!ダンナ!
もちろんこれらも「設備単位」の考え方が重要で、カメラとレンズを一緒に買って、それぞれが29万と29万だから、少額減価償却資産でいこう!とすると、「待て待て、一体で使うものだからそれは58万じゃ」と横やりが入るのです。
だから、そこは注意しないといけません。
その辺も「これは大丈夫ですか?」という相談にも応じますので、中古機械を買うならWin-Winを目指している機材マニアのいるビビッドをどうぞ宜しくなのです。

なお。専門家ではないので間違った表現があったらSNSに晒して攻撃するのではなく、やんわりと教えて頂けると心が折れずに済みますので、よろしくです。

また、最終的にはそれぞれの顧問税理士さんなどに相談してうまくやってね★って話でした。

お気に召して頂けましたら、サポート頂けますと、やる気モリモリになります!よろしくお願い致します。