「発信」を始めるまでに3年もかかってしまった話

どうして私には「発信」ができないのだろう。

自分の考えを発信したいと初めて思い立ってからこのnoteを書くまでに、3年もかかってしまった。


飲み会やイベントの誘いなどに二つ返事で乗るので「フットワーク軽いね」と言われることが多い私だけれど、
自分が本当にやりたいことを実行に移すことに関しては、いつも腰が重くなってしまっていた。

こんなに発信をしたいと願いながらも、行動に移すことができない私って本当なんなの…と思い続けて3年間。

やっと最初の記事を書く勇気が出たので、今までここに辿り着けなかった理由を考えてみたいと思う。 


新しいことを始める前にあれこれ考えてしまう

私にとって、「最初の一歩」を踏み出すことは本当に難しい。

新しいことを知るのは大好きだし、
コミュニケーションに自信があるわけでもないのに新しい人と出会うことはなぜか億劫にならない。

ただ、「新しいことを始める」のが圧倒的に苦手なのだ。

新しいことは基本的に大好きなので、やってみれば楽しくて満足出来るだろうということは分かっている。でも、どうしても始める前にあれこれ考えてしまう。 

たとえば、
このnoteを書き始めるまでの間には、以下のようなことを悶々と考えていた。

・プロフィールはどうしよう…それらしい肩書きもないし、実績もない。

・自分が何者かを表さなければ、発信したいことに軸がなくなって散漫になりそうだし、自分のキャリアにプラスになっていかない気がする。そうなると意味がないのでは?

・発信したとしても、自分より面白い記事を書いている人がnoteの中だけでもたくさんいるし、自分の記事なんて誰も読んでくれないのでは?

・ましてや何者でもない私の文章にお金を払って読んでくれる人なんていないだろうし、マネタイズできないなら発信する意味ないのでは?

・ていうか、人口減少してるのにコンテンツや情報の量は圧倒的に増えていて、コンテンツでお金を稼ごうという思想がそもそも時代遅れになっていくんじゃないだろうか?

・仕事で疲れたし、今日もとりあえず寝よう… 

こんな感じで、「発信したい」という気持ちに、数え切れないくらいの足かせを自分でつくってしまっていた。


「すごい人たち」への憧れ

もともとインターネットが大好きで、暇さえあればタイムラインに流れるさまざまな人たちの気持ちに思いを馳せていた。

はあちゅうさんやイケハヤさんを始め、インターネットで活躍されている著名人や同世代のライターさん等の投稿を見ては、「すごいなあ…」とため息を漏らす。

みんな、自分とはかけ離れた存在だと思っていた。

そういう人たちはもうすでに上手く波に乗っているし、自分のように「最初の一歩を踏み出せない」とウジウジ悩んでなんかいなかっただろう。(いや、万が一悩んでいたことがあったとしても、それを見ることはなかなかできない…)


大好きな友人の日記

そんな時、目に留まったのが、タイムラインに流れてきた友人の日記だった。

音楽やドラマの趣味が合う地元の友達。
お酒を飲みながら好きなものについて語り合ったこともあるし、ひとりでライブ会場近くのフレッシュネスバーガーで腹ごしらえをしていたら偶然出くわして、「やっぱりあなたもこのライブ行くんだね!」と一緒にハンバーガーを食べてから仲良くライブへ向かったこともある。

そんな大好きな友人が、一週間ほど前からブログで日記を書いているのだ。

観た映画のこと、美容室に行ったこと、レストランで聞いた会話のこと。
交わした会話や友人が感じたことがテンポ良く書かれている。友人の人間性が立体的に浮かび上がってくるのが、なんとも味わい深い。

他愛もない内容だけれど、その日記を読むのが私の毎日の楽しみになった。

そして、「私も書いてみたい」「私にも書けるかもしれない」という気持ちが、確かに湧き上がってきた。

いや、正確には、こういった気持ちが湧いてくることは今までに何十回もあった。でも、今度こそ本当の本当に、「やってみよう」と思ったのだ。

まるで「書きたい」という気持ちが溜まりに溜まって、閾値に達したようだった。


近くにある「目指したい場所」の存在

これまでの私は、インターネットという広い海を目の前にして、遠くの島まで失敗なく辿り着くことしか考えていなかったかもしれない。

よく知っている友人の日常が、価値のあるコンテンツになっていることを実感して、
初めて「自分にも出来るかもしれない」と本気で思えた。

海でたとえるなら「とりあえず、浅瀬でパシャパシャするだけでも良いからやってみようよ」というような気持ち。

身近に目標を据えることは本当に大事だ。

最終的なゴールに意識を向けることも必要かもしれないけれど、
「最初の一歩」を踏み出せない人にとっては、ロールモデルは身近であればあるほど良いのかもしれない。

これからの時代、どんどん発信する人が増えて、もしかしたらコンテンツは飽和してしまうかもしれないけれど、

挑戦する人が増えれば、その分「身近な友人をロールモデルにできる」人が増える。
そしてまた、挑戦する人が増えていく。

こうして時代は移り変わってゆくのだろうな…と、遥かなる気持ちになってしまっている。


これから、書きたいことはたくさんある。
等身大の自分の言葉で、書けることを書いていきたい。


あとがき

…と、ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。

久しぶりにnoteの編集画面を開いたら、下書きに残っていたこの記事。日付は2019年。この文章を書いてからまた3年の月日が流れていました。

ここまで書いたのに、投稿してなかった。

HSPというもともとの気質も手伝って、一番パーソナルな部分を人の目に自分の気持ちを触れさせることに抵抗が大きかった…というのは本当で。
でも自分のための文章というのは毎日書いていて。

2023年はもう一度、自分の想いを外に出すことに挑戦してみようと思います。

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