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初の時代劇! グレショー第13回公演「幕末」

編集の仕方を忘れるほど久しぶりのnoteになってしまったけれど、グレショーこと「THE GREATEST SHOW-NEN」(ABCテレビ・毎週土曜深夜)、毎週楽しく見ている。匿名劇壇さんとのコラボだった前回公演の「大暴力」も毎週あちこちをえぐられるほど良くて、最終回が終わった今もずっと心に引っかかり続けている。
そして、今月から始まった第13回公演は劇団そとばこまちさんとのコラボで「幕末」。なんと初めての時代劇、しかも新撰組! 次から次へとこんなにワクワクさせてもらっていいのかグレショー……!

そとばこまちさんと言えば、40年以上も続く関西の有名劇団。個人的にも思い入れがあり、ずっと昔に友達の知り合いの方が出演するということで一緒に観に行ったのが、私の観劇デビューだった。(今回noteを書くにあたってwikiで調べたら、その方はとっくに退団されていた…お元気かな)

現在のそとばこまちさんはエンターテインメント時代劇シリーズを得意とされていて、「幕末」もその作品群のひとつ。放送の数日前に雑誌「STAGE SQUARE」でタイトル・配役をネタバレされ、すぐに内容を調べて勝手に期待を膨らませていたのだけど、始まってみると期待をはるかに上回るほど良かった! 毎回思っているけど、これまでの集大成じゃないかと感じるくらい良い。ということで、「幕末」の良いところを書いていきます。


1. 衣装が良い
最初にそこ?と思われるかもしれないが、まずこれを言わせてほしい。衣装にめちゃめちゃお金がかかっている。劇団でも以前に上演している作品だから、もちろんそれ用の衣装は持っておられるはずだけど、いわば客演のAぇ! groupの衣装にそれぞれメンカラ(メンバーカラー)が入ってるのすごくないですか…?! 沖田の足元にオレンジ、龍馬の胸元にブルー等、さりげなく衣装の雰囲気を壊さないように入っているのがおしゃれ。
今回は出演される劇団員さんもおそらくグレショー史上最多で華やか。まさしく「コラボ」感がある舞台だと思う。

2. 配役が良い
初回放送では、顔合わせから殺陣の練習、配役発表も放送された。主要キャストは、主役の沖田総司を福本さん、坂本龍馬を正門さん、土方歳三を佐野さん、望月亀弥太を草間さん、吉田稔麿を末澤さん、そして夕霧太夫を小島さん。演出の坂田大地さんが配役の理由を少し説明されていたけど、殺陣も大きな決め手だったらしい。殺陣にあらわれる人柄、おもしろい。
役柄はそれぞれにはまっていて、薄幸の剣士・沖田にも名妓・夕霧大夫にも触れたいんだけど、長くなるので1人だけ…とにかく土方歳三が良すぎる

最初に土方が佐野さんと聞いたときは、正直あんまりイメージがわかなかった。今まで映画やドラマでいろんな俳優さんが演じてこられた役だけど、グループ最年少の佐野さんが鬼の副長・土方…?と。でも放送が始まってみると、あの長身でクールに演じられる土方歳三に鬼気迫るものがあって、目を離せなくなった。アクロバットの得意な佐野さんらしく、派手な殺陣のキレはまさに視線泥棒。オープニングダンスで鋭い目つきのまま観客を煽るところが最高だった。もし劇場で見ていたら土方ロックオンになっていたな。

3. 殺陣・パフォーマンスが良い
時代劇、しかも幕末設定なので激しい殺陣がある。そして、エンターテインメント時代劇らしくダンスもある。
「パフォーマンスありのお芝居とAぇ! groupの相性がいい」説をずっと唱えているのだけど、やはりアイドルなので身のこなしがきれいだし、「魅せる」ことにものすごく長けていると思う。今回(6月11日放送分)のオープニングダンスの最後で、1人ずつメンカラの照明のもとで見得を切り、全員でポーズを決めた瞬間の高揚感! ジャニーズ×和の要素って意外にも親和性が高くて、滝沢歌舞伎が最たるものだと思うけど、「幕末」も相当いいんじゃないかな…。パブサしていると「海外の方に受けそう」というツイート(※ニュアンスです)を見つけてものすごく共感した。和服、チャンバラ、ちょんまげ、美剣士、花魁。このオープニングダンス5分弱だけでもYouTubeに上がったら、新たな層を開拓できそう。というか、配信終了後も何回も見直したい。


……と、とりあえず3点だけ書いてみた。もちろん好みはそれぞれだけど、派手で見た目に楽しく、迫力のある舞台が好きな方にははまると思う。個人的にはグレショーの代表作のひとつになりそうな予感がしている。
「幕末」すでにだいぶ楽しんでいるけど、序章から始まって今週がまだ第一話なんですよね……。話もそれほど動いていないので、次週放送から見てもストーリーはわかると思うけど、せっかくならダンスのある今週分からがおすすめです。
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