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2024年3月1日から3月15日までの映画と読書と散歩の記録


3月1日


 もうすぐ無職の期間が終わる。
 この期間の間に2023年にから作っているものがすべて製作完了する予定だったが、僕の実力不足でまだまだ時間がかかりそうだ。ただ、ここまできたらじっくり腰を据えて作っていくしかない。焦らずに、早さよりも何か価値のあるものを探していきたい。


3月2日

 たまに思うのだが、SKE48の選抜の基準値を再構築することは出来ないだろうか?
 現在はトーク会などの売り上げが選抜に選ばれる時の基準として、非常に大きな要素になっている。もちろん、ビジネスとして非常に重要な要素だ。スタッフの方も含めたSKE48の大所帯を維持していくためには、しばらくはこの基準で行くのではないだろうか。
 じゃあ、あくまで架空の設定だが、ファンクラブの月額費があと5000円上がったとしよう。いや、そんなのやめるわ、という方もいると思う。その代わり、格段にサービスが良くなったと想像してほしい。そのサービスは本筋と関係ないので、あなたに任せる。
 うーん、僕は何だろう?
 たとえば、秋元康が全てのシングル曲やカップリング曲のライナーノートを書き下ろすとしたら、5000円なんて無料と変わらないと僕みたいな楽曲ヲタは思う。それぐらいの価値がある。もしくは、一人のメンバーについてじっくりラジオ形式で対談するとかなら、安いと思う。ちなみに5000円は、オンラインサロンとかの月額費を考えたら別に普通ぐらいの値段だと思う。
 話を戻そう。
 要は、これまでトーク会で補っていた部分が、ファンクラブの月額費の変化で少し余裕が出来たとしよう。それじゃあ、そこに別の基準値を設けられないかという思考実験だ。
 劇場の出演数やアンダーの出演数という「現場主義」の基準値があってもいいし、「外仕事のレギュラー数」というもっと村の外に届く基準値でもいい。いや、「企業とのコラボ数」も面白いかも知れない。あとは、こういうことを書くと怒られるかも知れないが「運営のゴリ押し」を一人入れて欲しい。「ファンの意見とかどうでもいいから、この才能を見ろ!」というメンバーを一人は毎回入れて欲しい。こちらに媚びないでいい。圧倒的な才能で我々の審美眼のプライドを傷つけてほしい。サプライズ枠というよりは、こちらのコントロールが及ばない枠があった方が面白いと思ったからだ。
 あなたはどんな基準値を設けたいだろう?
 作詞や作曲が出来るメンバーも面白いし、自主的に自分のメディアを展開できるメンバーも面白いかも知れない。ほら、もう頭の中に何人か出て来たでしょう?おそらく、まだSKE48の多様性は拡張できるはずだ。


3月3日

 たまに自分の書くことや製作するものの「目的」に立ち返ることがある。
 何のためにあるのか?
 それを言語化できてない時は、ろくなものにならない。
 逆にその「目的」の解像度が高い時は、「目的」に留まらず裏テーマまで思いつく。つまり、何をやりたくて、その下心は何かまで言語化できる時だ。手を動かしながら思いつくこともあるが、だいたいスタートする前に「イシュー」がだいたい見えている。慶應義塾の安宅和人教授風にいえば、「イシューからはじめよ」だ。
 もちろん、そのイシューの視点を変えてみると、自分が「この課題は凄い発見だ」とか「すごい問いをみつけたぞ」と思っていても、意外と愚問だったこともある。僕は凡人なので、「〇〇を創りたい」というようなクリエイティブな創造は多分、そこまで多くはできない。その代わりに、「この〇〇という状況を変えたい」とか「この〇〇だけはゆ”る”さ”ん”」という気持ちから「イシュー」が生まれることが多い。
 ちなみに、僕の作っている雑誌「かける人」のコンセプトは、「この〇〇という状況を変えたい」というところから生まれた。多分、そういう「イシュー」の方が強度があるのかもしれない。今、あなたが変えたいものや壊したいものは何だろうか?
 

3月4日


 何で読んだのか忘れたが、「自分の年齢を3で割ると人生の時間になる」らしい。僕は今年41歳だから、今、13時ぐらいか。午後から何か始めますか、という時間だ。
 今日から新しい会社。
 新しく始めよう。
 the pillowsの「アナザモーニング」を聴きながら出勤した。

3月5日

 新しい職場、2日目。
 これまでインデザインしか使ってこなかったが、イラストレーターを使うことになった。これが楽しい。使えば使うほど、勉強になる。これを自宅で使うとなると、今のインデザインに加えて、3780円増えることになる。今は無理だ。でも、かなり楽しい。一日でイラストレーターの市販のマニュアル本も一冊読み終えた。これは楽しいぞ。


「SISU/不死身の男」(2024年24本目)

 とんでもない快作がスウェーデンから届いた。
 めちゃくちゃ偏差値低めの文章だが、「なめてた爺さんが殺人マシーン映画」。なんと言ってもワンちゃんの身体に爆弾をつけるような外道のナチどもを一人残らず全滅させる快作だ。最初の5分でナチスが最低だと分かるので、人が死んでも心が痛まない親切設計。ツルハシ、縄、地雷と日本の田舎のどこにでもあるようなもので、ぶっ倒していくのだから、「自分もやる気次第でいけるかも」と老後への期待が持てる。
 中でも衝撃的だったのが、水中で首を切った相手の首から空気を吸い込人間酸素ボンベという技は新鮮だった。ツルハシで飛行機につかまって空中でナチをぶった押すところも最高だ。陸海空、全エリアでおじいさんが活躍する高齢化社会の理想のような映画。しかも、主人公がほぼ喋らない静けさがこの映画の素晴らしいところだ。広大な自然と無口な老人と爆発。最高じゃないか。

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