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これからのSKE48の話をしよう第4回「スキル」編

 みなさん、「THE FIRST TAKE」というYouTubeのチャンネルをご存じでしょうか?
 シンプルな白い壁のスタジオにマイクが一つあるだけ、そんな空間でアーティストが一発撮りで歌うチャンネルですね。
 2022年10月9日現在、684万人が登録しています。
 チャンネルを立ち上げたクリエイティブプロデューサーの清水恵介さんは、「音楽自体の”構造”の変化」を立ち上げのきっかけとして「ダイアモンド シグナル」の中で語っています。定額制で音楽聴けるサブスクリプションサービスの登場によって、CDの時代が終わりを告げたと分析します。それまでは、大きなファンベースを持つアーティストしかオリコンなどのヒットチャートにのることはありませんでした。
 しかし、20年代から( 正確には2019年頃から )人々の音楽の出会い方が変わってきます。
 たとえばビリー・アイリッシュの「bad guy」のようにカバー動画が広がり、長いタームで楽曲が愛されるようになっていきました。また、自分たちでダンスの振り付けを作り、TikTokなどで挙げて楽しむということも広がっていきました。
 そんな中、「THE FIRST TAKE」では、「緊張感」を感じさせる空間を作ることに成功しています。先ほどの清水さんは、「サムネを1本線にする」、「少ない要素で本質を際立たせる」ことを意識したそうです。
 確かに、無駄なものを排除することで、アーティストの熱量が伝わりやすくなっているのでは、と思います( 映画好きとしては、カメラワークが抜群にうまいと思っています。特に手と唇を入れるタイミング )。
 ちなみに、キャスティングには、ヒットチャートやテレビの出演数だけでなく、ラジオの再生回数やYouTubeの再生回数を参考にしているそうです。現在、このチャンネルの登録者の3割は海外の方だそうで、Spotifyの「海外で最も再生された国内アーティストの楽曲」上位も参考にしているそうです。これはコロナ禍で国内アーティストが海外で演奏できないという状況で疑似ライブ体験が出来るチャンネルでもあるなと思います。
 現在は、このチャンネルでのオーディションも行っていますが、「一生を変える一発撮り」というキャッチフレーズが素晴らしいですね。
 
 このチャンネルには、アイドルも多数出演しています。
 日向坂46の斎藤京子さんの「僕なんか」。
 原曲が800万回再生に対して、こちらは305万回再生です。
 こちらのバージョンがきっかけで、僕は原曲も好きになりました。

 乃木坂46の遠藤さくらさんによる「きっかけ」。
 原曲が1814万回再生に対して、734万再生です。

 どちらも原曲のアレンジバージョンとして歌われていますが、「僕なんか」は原曲よりも僕は好きです。K-POPのKep1erの「WA DA DA」と「Wing Wing」がこのTHE FIRST TAKEバージョンが話題になったので、デジタル配信が始まったので、この「僕なんか」もデジタル配信しないからなあ、と思うエブリデイです。


 
 さて、「THE FIRST TAKE」を観ながら 、ふと、今のSKE48だと誰が出られるんだろう、と思いました。
 歌唱力があり、48グループ内のコンテストでも活躍した古畑奈和さんは卒業してしまいました。
 いったい、誰が「THE FIRST TAKE」に出られるんだ、あと、どんな曲だと相性が良いんだ。僕のフォロワーの皆さんからありがたい提案を沢山いただきました。
 ちょっと見てみましょう。

 あっ、僕のを載せ忘れてました。
 澤田さんの歌唱力と、伊藤さんの読解力、どちらも「THE FIRST TAKE」で光る気がすると思うんですよね。



 なるほど、7期生とドラフト2期生の7D2世代ですね。
 個人的には水野愛理さんの歌声って、もっと聴きたくなるなと思うんですが、皆さんはどうでしょう?
 そして、こちらのメンバーも歌唱力が素晴らしいメンバーの一人ですね。



 谷真理佳さんって、歌が上手いですよね。
 最近は、僕の浅いSKE48知識だと歌うお仕事って、最近来てないんじゃないか、と思うんですが、どうでしょう? 
 あとは、何を歌うかも大事ですよね。
 「待ち合せたい」も凄く相性が良さそうです。
 皆さん、ありがとうございます。
 現在のSKE48のYouTubeチャンネルの再生数を参考にすると、「心にFlower」で林美澪ちゃんで出演か、最新曲の「絶対インスピレーション」で青海ひな乃さんという組みあわせも良いかも知れません。
 個人的には、須田亜香里さんで「ソーユーとこあるよね?」を聴いてみたいですけどね。
 
 さて、なんで僕がこんな話をしたかというと、現在のSKE48でこのスキルだとこのメンバーというメンバーが、変わるタイミングなのかな、と思っています。
 握手会といえば、須田亜香里。
 歌唱力といえば、古畑奈和。
 そんな風に他の48グループのファンの方( もしかすると、48外のアイドルファンの方 )が連想できるメンバーをこれからどれぐらい生み出せるかですよね。
 そして、SKE48というグループは、今どんなグループなのか?
 元NMB48の吉田朱里さんの著作「アイドル生活10年やってわかった"私が主人公"として生き抜く方法」の中で、自分が「美容」や「女子受け」を意識してグループがその方向にシフトしたことで、男性ファンへの「釣り」が得意なメンバーからしたら、あまり合わない方向性だったのでは、と分析していました。確かに、どちらかにシフトすると対極に位置するスキルを持つメンバーは、影響を受けてしまいますね。
 ちなみに、今のSKE48のカラーを考えるヒントが「SKE48 14th Anniversary Festival 2022」がヒントになるかな、と思います。歴代シングル29曲をノンストップで披露していくセットリスト( 計50曲 )は、SKE48のカラーを見せてくれるものだと思います。
 「ダンスのSKE」。
 シンプルながら、グループの良さを際立たせるこのセットリストは、「THE FIRST TAKE」に通じる演出だと思います。
 このカラーをまだまだ続けて行くぞ、というメッセージを僕は受け取りました。ゲストもちゃんと楽曲に即した方々を呼んでいたのも良かったと思います。
 「ダンスのSKE」というものがあるから、そのカウンターも光りやすくなるのでは、と思います。
 じゃあ、今のSKE48でダンスといえば、このメンバー、というメンバーが何人いるでしょうか?
 歌唱力のように対外試合が少ないのかも知れませんが、この辺りも外にアピールしてくのも良いかも知れません。
 
 結論を言うと、今、様々なスキルの席が空き始めていると思います。
 握手、歌唱力、ダンス、ひょっとすると、そして、その先にあるセンターも流動性を帯び始めたかも知れません。
 それぞれの席に座れるメンバーが出てくることを期待しながら、この記事を閉じようと思います。
 
 
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