あなたの推したい河島英五さんの3曲
毎回、あなたの推したい3曲を挙げていただくこのシリーズ。
今回は河島英五さんです。
実は、河島英五さんは、ご存命の頃に愛媛県宇和島市にも歌いに来ていて、小学生の頃に僕も彼のコンサートに行っております。
なので、初の自分も体験した歌手の方の推したい3曲です。
まずは、僕から行ってみましょう。
小学生の頃に、生でコンサートを味わってその時に「どんまいどんまい」という曲が楽しいなあ、ぐらいの感じでいたんですが、「もっと河島英五さんの音楽が聴きたい」と思った時に、親がベストアルバムを貸してくれましてね。
当時の僕には、ちょっと分からないなあ、という曲も多かったんですが、この「てんびんばかり」は、初めて聴いた時、忘れられないインパクトを受けましてね。
どちらにも天秤がどちらにも傾かないようなことが世の中にはある、ということを様々な情景を描きながら並べていくのがとても良くてですね。これが「酒と泪と男と女」のB面なんですよね。いったい、当時レコードで聴いていた方は、どんな印象を受けたんでしょう。
「時代遅れ」は、この令和の時代に聴いてみても色あせない価値観というか、むしろ、この曲が発表された頃よりも歌詞の言葉がキラキラしているように僕は思います。難しいかもしれませんが、この価値観を大事にしたいと僕は思います。
最後の「なんかいいことないかな」ですが、若者と呼ばれなくなった今だからこそ、聞きたい1曲です。ずっと満たされないものがあるから、まだ青春が終わっていないような気もしています。その「なにか」にあたることに人生の中で何回か出会いました。今は、その「なにか」に質量を与えるために頑張っています。
一匹狼さん
続いて一匹狼さんの推したい3曲です。
いずれも名曲ですが、河島英五さんの曲って静かにつぶやくように曲が始まって、そこからサビで心の叫びのように響いていくメロディが大好きです。
そんな中、「野風僧」を挙げてくださっていますが、これが名曲なんですよね。父親が息子に「男」というものについて語る曲なんですが、サビのところもいいんですが、Aメロの息子が20歳になったらというシチュエーションを語っていくのが凄く好きでしてね。何歳の時にこの曲を聴くかで味わいが凄く変わりそうな気がします。僕の父も河島英五さんが好きで、よくこの曲を聴いていましたが、僕も父もお酒が飲めないので、こんなシチュエーションは無理なんですが、ほのかな憧れがありました。年齢を重ねてから聴くと、息子に言い聞かせているようで、実は自分の生き方についても確認しているような味わいがするんですよね。
一匹狼さんが書かれている「ご存命ならどんな歌を歌われていたでしょうね」というコメントも確かに!と思います。今の時代をどんな風に見ているのか、聞いてみたかったです。
えむなるさん
「生きてりゃいいさ」は、人生の中で、喜びも悲しみも流れていくんだなあ、と感じます。生きていることで、どんな惨めなシチュエーションに落ちても心にある熱いものを大事に持っていたいと思わせてくれる名曲です。ちなみに、3番まであるんですが、全然長いと感じさせないところも素晴らしいと思います。
「てんびんばかり」は、オリジナルバージョンがYoutubeに上がっていたので、聴いたことがありますが、僕らの敏感さと鈍感さを同時に感じさせられる歌詞が素晴らしいんですよね。時代によって歌詞が少しずつ変わっているようですが、その根本にあるのは人間の心の流れ続ける感情だと思います。この人はこういう人だなんて、決められないし、こちらからみれば、最低な人でも誰かにとっては重要な人なんだろうな、とかこの曲を聴いてから想像力の幅が広がった気がします。
「なんかいことあるかな」は、確かに好奇心を持って生きることが、「なんかいいこと」と出会いたいという源泉になるような気がします。
今回は、僕の告知があまりできていなかったせいで、あまりお知らせが出来ずに申し訳ありませんでした。
河島英五さんの曲は良い曲が沢山あるので、ぜひぜひ、みなさんもこの機会に聴いてみてください。