見出し画像

【あの卒業生は今】 木下 直美さん

【あの卒業生は今】vol.14

「自分に合う仕事で成長を全力で楽しんで欲しい」
この思いを胸に自分に合う仕事で成長を楽しみ、たくさんの活動を行っている木下直美さん。そんな木下さんの数多くのチャレンジと人生を充実させるための目標についてお話ししていただきました。


-自己紹介をお願いします。

2008年度に文学部英語英米文学科を卒業しました、木下直美です。
現在は株式会社リクルートに勤めながら、大学の学生や企業の若手向けに、キャリア形成のワークショップの開催を行っています。

-木下さんは大学在学時、どんな学生でしたか?

3つのサークルに所属していて、いろいろな人と触れ合う機会が多い学生でした。
1つ目は、仲の良い友人だけのサークルでした。以前このインタビューでも紹介されていた吉原康太さんも同じサークルの一人でした。
2つ目は、先輩たちが立ち上げたファッションのサークルで、大学祭でファッションショーを行っていました。
3つ目は、小規模のインカレサークルで、企業の支援がある団体でした。都心にオフィスがあり、毎週さまざま年代の仲間とミーティングを行っていました。

他にも、アルバイトや大学の制度を使い留学に行くなど充実した学生生活を送っていました。

-大学生活で今でも役に立っていることは何でしょうか?

自分の中では一番良かったことは1年目に大学の寮で生活したことでした。当時、私は18歳の多感な時期に長野から東京へ引っ越しました。この重要な時に寮で様々な学部や学年の先輩や同僚と過ごしたことで学ぶことの楽しさを知りました。色々な背景のある人達と話すことで自分の視野が大きくなることを実感し、成長意欲が湧いたと思っています。

そのことが今の私の成長にも繋がっているのかと考えています。


-卒業後の進路について教えてください。

大学卒業後は、不動産販売会社に就職をして不動産の売買を検討されている個人・法人営業を担当していました。5年間勤めていたのですが、営業のスキルと起業のためのマネジメントスキルを向上させるために株式会社リクルートに転職しました。転職先を探している時に、リクルートで働いたことがある友人に相談をしました。働く上で、スキルアップ以外に職場の雰囲気や理想の仕事の進め方を伝えたところ、リクルートを勧められたことがきっかけで転職を決めました。

リクルートに入社後は、Hot pepper beautyの営業に配属されました。Hot pepper beautyを選んだのは、転職を機に新しいことに挑戦したいと思ったからです。今までは不動産業界で有形商材の営業を担当していましたが、広告業界では無形商材を売ることになります。今後、全てを一新してチャレンジをする機会がないかもしれないと思い美容業界の担当へ進むことを決意しました。

実際の仕事内容は新規営業と顧客営業です。
新規営業は飛び込みや電話で自分からお客様を開拓して行います。
既存の顧客営業では美容室やサロンなどの、店舗経営や人材育成のお手伝いを行います。時には、新店舗の出店提案もします。これらの仕事は、Hot pepper beautyのツールを使って売り上げを作ってもらい、業界活性を進めていくために行っています。
2017年からはクライアントさんだけではなく、自分が所属しているチームメンバーの育成をしながら業績拡大を実現させました。
現在は現場から離れ、委託していただいている代理店の人材育成や業績拡大のお手伝いを担当をしています。

実績としては、月間や四半期のMVP賞だけではなく、昨対売り上げを145%アップを実現し、通期ベスト10にも表彰されました。他にも数多くの賞をいただくことができました。

不動産営業時代もマーケティングや営業スキル、コミュニケーション能力を培うことができましたが、転職後はよりそれをスケールさせることができるようになりました。


-お仕事以外にもさまざまな活動をされているんですよね?

はい。3つの活動をしています。
1つ目は青山商事とNewsPicksの共創コミュニティ内の新規事業プロジェクト「シン・シゴト服ラボ」に参加しています。「青山商事の洋服や水道橋にあるワークスペースをどうやってマネタイズするか」について一緒に進めています。

2つ目は企業を通しての若手の人材育成のためのワークショップです。
私は「影響力がある人材」を育成し、日本の未来を変えていきたいと考えています。社会を変革できるような人材を企業を通して一緒に育成し、改革を起こしていきたいです。特にマネジメントに関しては、管理職へ向けた学びを通じて人材育成にアプローチしていきたいと考えています。マネジメント層と新卒入社した世代のギャップに関してはご相談頂く事も非常に多いです。実際に、入社後に「職場の人間関係が合わない」や、「会社のビジョンと合わない」と言って退職をする若い年代が多いです。こういった問題を解決するために、離職が激しい企業などを中心に入社後2年目〜4年目の方々へのアプローチを研修で行って自己内省をしてもらう機会を提供しています。自分を分析し言語化してもらうことで将来のイメージを決め、実際に目指す将来像への計画を立ててもらいます。この活動を通じて、仕事面でどのように活かしていけるかを考えてもらいます。自分と向き合うことで自分の成長だけではなく、さまざまな選択肢を用意することができます。実際にワークショップに参加していただいた方からも「参加してよかった」などのお言葉をいただいています。

3つ目は、イギリスのウェールズで行われる国際学会で「このコロナ禍で自己内省を行うことが日本の新たなイノベーションに繋がったのか」という論文の発表を行います。
これは、私が自己内省についてなどの活動で支援している名城大学の経済学部のアジア経済のゼミ生を対象に行っています。


-名城大学ではどういった活動を支援しているんですか?

もともとは、あるゼミのOBがゼミ生に対して「色々な未来を創ってほしい」という想いから始まった活動で、私が興味をもち、参加させていただきました。
そこで、自己内省のワークショップを行ったあと、商工会にSDGsをテーマに新規事業を提案するという活動をやってもらっています。アイディアをプレゼンしながら、自己アピールをするとインターンのマッチングにも繋がります。そのため、商工会に会社を呼んでもらいそこでピッチをしてもらいます。学生にとってはなかなかない機会だと思うので、私も力を入れてワークショップの形成をしています。私はこのプロジェクトのワークショップを担当させていただいています。


-今の大学生に伝えたいことはありますか?

自分について考える機会をしっかりつくって欲しいです。
自分を知らずに行動するよりも、自分を深く知ることで、その後の学生生活の取り組み方も変わって来ると思います。
例えば、「めんどくさいから授業を真面目に受けない」ということも先を見据えて「自分の未来に繋がる学びが大学にある」と考えたら行動も変わります。
私も大学の授業を真面目に受けない時もありましたが、今考えるともっと学生の時に勉強をしていたら知見が広がりさらに充実していたのではと考えます。
大学生の時に自分について考えることができていたらもっと人生は変わると思います。

また、言語化する能力も重要です。どの仕事においても必要となる能力です。仕事は人とのコミュニケーションです。黙々と話さずに作業をするのであればいらない能力かもしれませんが、対人能力が低下してしまいます。いくつになっても必要となる能力なので、社会人になる前に身につけておくといいかもしれません。

今の活動も若い世代の人々に人生を後悔して欲しくなくて活動しています。そのため、この記事を読んでいる大学生の人々も納得できる道を進んで欲しいです。


-今後の目標を教えてください。

5年後の未来像として仕事面の4つとプライベート面の2つの目標を設定しています。

1つ目は、起業です。自己認識力向上を通して社会変革を実現するために起業家として企業のマネジメント層の意識改革や、若手の意識改革、若手育成を通して、社会に変革(イノベーション)を起こしたいです。そのために事業として社会貢献を行う目的で、Givin’Backという会社を作りました。それは今までお世話になった方々への”恩返し”という意味と、 次世代の若手に『恩返し=恩送り』を返していくという想いで、多くの若手の可能性を広げられる事業創りをしていきたいです。

2つ目は、メディア出演です。社会貢献ができる機会を得るためにも、Forbesなどの有名メディアに掲載していただくことで影響力をつけたいと思っています。

3つ目は、アジア進出です。私の出身が台湾で日本とのハーフなこともあり、こういった活動を台湾をはじめとしたアジアに広げていきたいと考えています。

4つ目は、女性起業家として若い世代に希望を与えられる、ロールモデルになることです。若い世代の人たちは、夢や希望があるとやりたいことに真っ直ぐに進みます。そういった人々に希望を与えることのできる存在になりたいです。

5つ目は、出身地である台湾、大好きな沖縄、現在生活している東京の3拠点生活をしたいです。

最後は、筋トレとゴルフが大好きなので継続していくことです。
この6つの目標が達成できたら、人生を楽しく充実させることができるので設定しています。


-最後の質問です。
あなたにとって桜美林大学とはどんな場所ですか?

「ホーム」です。
桜美林大学で私は後悔なく楽しく過ごすことができました。これは桜美林大学で出会えた仲間のおかげです。卒業して10年以上経ちますが、大学時代の友人とは現在も繋がりがあり、ありのままの自分を出すことができます。この出会いがなかったら今の楽しい生活もなかったと思います。また、今でも学生時代によくいた町田に行くと地元に帰って来た時のような感覚を持ちます。そういった意味でも桜美林大学は帰れる場所だと思います。

さらに、これまでの人生を振り返ると、現在私が行っているキャリア支援の活動や研修の原理原則を教えてくれたのは桜美林大学です。大学受験時に「自分が何をしたいか」を考えるきっかけをくれたのが今に繋がっているように感じます。また、大学の先生だけではなく、仲間や留学制度が色々な価値観に触れるきっかけをくれました。そういうきっかけをくれた桜美林大学にとても感謝をしています。桜美林大学で過ごした時間が私を成長させてくれました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?