カメレオンの舌を高機能素材の開発に利用できる?

最近では新幹線よりも速く走れるスポーツカーも市販されていますが、時速300キロで走れる車でも、日常生活でそこまでスピードを出せる場所はないのですよね・・・。で、スポーツカーの性能のもう一つの楽しみ方は圧倒的な加速力。

たとえば、停車状態から時速100kmまで何秒で到達するか、といったことはわかりやすい指標かと思います。3秒を切るかどうかが世界の頂点かどうかの境目ですが、3秒未満で時速100キロに到達できるのは

ランボルギーニ アヴェンタドール
日産 GT-R
ポルシェ918 スパイダー

まだ数車種ありますが、車名からスタイルをイメージできるのはこんな感じでしょうか。あとはブガッティ・ヴェイロンとか。

一方で、米国ブラウン大学の研究によると、は虫類、鳥類、哺乳類の瞬間的な行動の速度を実測したところ、生物でもっとも加速の早い行動はラムフォレオン・スピノススという種類のカメレオンがエサの昆虫を捕まえるときに射出する舌の動きだったそうです。体長はしっぽを除くと5センチしかないにもかかわらず、舌の長さは12センチもあり、この舌を伸ばして虫を捕まえるのですが、静止状態から時速100キロに加速するまでの時間はなんと0.01秒だったそうです。

捕まえられる昆虫の側からすれば、ほとんどテレポーテーションで目の前に舌が現れるレベルですね。

急加速、急減速、巻き取り、伸長を繰り返してもボロボロにならない舌のしなやかかつ強靱な構造は高機能素材の開発にも生かせそうです。 

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