「寛平ちゃんセット」
「寛平ちゃんセット」
これが正しい名称だったか忘れましたけど、の様なセットがあります。
医学的に正しいとか、ほんまはやったらあかんとか。
その様な事は一旦無視していただきたい。
昔からあったセットなのだと思います。
ただ、間寛平師匠が考えたとも言い難い。
このセットが何なのかと言いますと、風邪をひいた時に飲む薬のセットです。
劇場の近くの薬局で「寛平ちゃんセット下さい」と言えば出てくるセット。
もうその薬局は無いんですけど、一度だけそれを言うと商品が出てきたことがあります。
「栄養ドリンク」と「小児用ジキニン」
これです。
これが「寛平ちゃんセット」
それらを一気に飲み干すと、一時的に熱が治まる、なんならそのまま治る。なんてことがありました。
今、薬局でも「風邪薬」と「栄養ドリンク」みたいな売り方をしてるみたいですね。
僕は完全にそれらを無視し、栄養ドリンクとジキニンを求めて店内へ行きます。
ジキニンを2.3本買ったりする事もあったので、店員さんもさぞ驚いた事でしょう。
あんなチビチビ子供に飲ませる物を、2.3本買うわけですから。
個人的に効果があるだけで、オススメはしません笑
正しい物を、正しい量飲んでるわけでもないですし、全然オススメできません笑
この様なセットがあり、個人的に今でもお世話になってるという事。
初めてこのセットに出会ったのは、僕が芸人になって2.3年目の頃。
先輩方と4人で、温泉へ行く事になりました。
1番後輩だった僕は、何かと雑用をする事になるんですけど、体調が良くなく、風邪の引き始めの様な症状が出てる感じでした。
それを先輩に伝えると。
「薬局行って『寛平ちゃんセット』買ってこいや」
とのこと。それが出会いでした。
なんか、そうゆうのですら伝統みたいな物があるのやなぁー。と思ってました。
薬局へ行き、それらを買い、楽屋で飲んで温泉へ。
その風邪の症状自体が良くなったかどうかは凄く微妙やったんですけど、その日はそれ以上悪くなることもなく、全てを終えました。
夜、劇場の楽屋から出発し、車で温泉へ行き、なんとなく劇場に皆んなで戻って、無事終了。
先輩に「薬効いた?」と聞かれ、「そうっすねぇ、なんとなく効いたすかねぇ」などと答えながら、カバンから余ったジキニンを出した僕。
「いや!ちゃうやん!そのジキニンも丸々飲むねん!子供の量に合わせてどうすんねん!」
そうなんです。
栄養ドリンクを1本。
ジキニンは、ジキニンに付いてるカップ、そのカップに子供がMAX飲んで良い量を注いで飲んでました。
むちゃくちゃ余ったジキニンを取り出した時に、先輩にやいのやいの言われたわけです。
そらそうですよね。
そんなはずない。
丸々1本に決まってる。
何の疑いもなくカップに注いで飲んでました。
今、風邪の症状が出ると色々ややこしいですけど、シンプルな風邪と診断された方。
興味があれば是非「寛平ちゃんセット」を。
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