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episode.4 How did I marry him?

こんにちは。

結婚10周年を迎えられるかヒヤヒヤしてたらもう当日だよ。
昨日も夫はひっくり返って喚いて出社した。不定愁訴に振り回されてこっちが頭痛い。
そしてさすがに10年もいると、サプライズや特別が無くても、よくここまで一緒にいたね、ってだけで感慨深い。

だがしかし、気が滅入るは滅入ることのオンパレード。そういう日々も仕方ないし。ここで、よく結婚できたね〜?な話を打ち明けたいのだけど。

ハプニングがあり過ぎて、どこから書くか悩ましい!!!!半日考えてみた!!!!

スターウォーズ形式で行く!!!!

どういうこと!?そういうこと!?
エピソード4→5→6→1→2→3→7→7.5→8→番外編、な流れで合ってるのかな?

スターウォーズ4しか見てない、ごめん!

という事は!?エピソード4から!

【今日は何の日?入籍編】

10年前の挙式予定日の1ヶ月前が付き合い始めた日だったので、迷わず入籍はその日にしようと2人で決めていた。

婚姻届をいつどのようにもらって来たのか全く記憶にない辺り、感動的なエピソードは全く付随していないと思われる。

婚姻届、それは必要事項を記入して居住管轄下の役所に提出すれば法的に夫婦として登録手続きを担ってくれる紙切れだよ。

恐らく夢も希望もあった。
だがことが進めば進むほどになんだかモヤモヤしてきた。

例えばこんなこと。

婚姻届は始めに夫が自分の欄を記入したと思う。全く記憶に無いが。
次いで、夫の父が証人欄を記入してくれた。

その次に私が記入。

私の父に証人欄を書いてもらおうと見直していたら。

義父の証人欄に押印が無い。

え?おとうさん、結婚反対なんですか!!!!????

きっとただの押し忘れだろうと夫に確認してもらうと、やっぱりただの押し忘れであった。

この時点で、気持ちがチーンと沈んだ。マジックポイント(MP精神力マイナス1のダメージ)

公的書面記入と建前に神経質とこだわりの塊の自分の父にそんな状態の婚姻届を回すのはヒヤヒヤしたが事情を説明して何とか乗り越える。

義父の押印は入籍日に役所に行く前に実家に寄ってもらうことで話がまとまっていた。

入籍予定日。

新婚旅行のパスポートの手続きに必要な書類を貰うついでもあって夫の本籍地の役所の経由地で夫の実家に寄る。

出かけるので印鑑置いておくので押して持っててってください、と義父から伝言がある。

そんなバカな!?

と思ったのはどうやら私だけだった様。。。
入籍も婚姻届もただの手続き判定がくだっていて特別扱い全くナッシング。。。

私は車で待機をし、夫は婚姻届に押印して、さあ!役所へ!

まぁ多分察しのいい人はここで何かに感づくんだろうけれどそのまま読み進めてね。

役所につき、届出窓口に2人で一緒に並ぶ。

私の旧姓は全国で200万人くらいいるらしく、やっとこのよくある姓とお別れかぁ、なんて思っているうちに列は1人2人と進んで行く。

そしていよいよ次の次!!!!

窓口の方に呼ばれる『お待たせしました、お次の方どうぞ〜〜』

鞄を開ける夫。そして私にこう言った。

『婚姻届、置いてきたらしい。取ってくる!』

貴様!?一体何しに今日ココに来た!!!!????

はぁぁぁ〜〜????って思う私にそれ以上弁明も無く、彼は落ち込む様子の私に構うことなく区役所に私を1人置いて実家へ戻った。

何分くらいかかるよ、とか、1人で待たせてごめん、とか何にも無く。

役所の窓際へズルズルと歩いて壁にもたれかかり、深呼吸をした。

絵面は完全に

入籍を窓口でドタキャンされた女

そんな扱い!?あるかね!?

とモヤモヤピーク!

普段の私は弱音を吐くのが下手で平日の日中の会社員は大概働いているであろう時間帯に私用電話入れたことがない、のだが。

迷わず大親友に電話しました。

『ねえ!結婚取り消すなら今だと思うんだけど!?どうなのさ!!!!』と。

私のMP(精神力)は力尽きた。

大親友に何を言ってもらったかも思い出せない。とりあえず婚姻届を持参し忘れられたインパクトが強すぎて泣いた。心の中では半分ネタになるとガッツポーズしていたかもしれんが。

結婚式の招待状も発送していて、今更婚約破棄とか、この期に及んでするのも面倒くさすぎる。体裁も世間体も放り投げる気負いはまだ持ち合わせていなかった当時24歳。

たまたま忘れちゃいけないものを、うっかり忘れただけだー!!!!と言い聞かせて夫を待った。(どう考えてもうっかり忘れたらあかんのだと思うヤツなんだが?)

そして、戻って来た夫。
駆けつけたりとか、動じたりとか、しないのよ。
微塵も悪いと思ってない。

鈍感力、ハンパない。

この時、この人はたとえ世界が滅びても、滅びたことにも気がつかずにいつも通りに起床して、いつも通りに朝食を摂るんだろうな。と思い。

多分この時にこの人面白い、って私、絶対思ったんだよ。

連日の睡眠不足で頭が働いてなかったのかもしれない。

2度目の正直で窓口に並び、無事に入籍できました。

窓口の人からの祝辞があんまり記憶にありません。

そしてその日その後どのように過ごしたかも全く記憶がありません。

人間だもの、うっかりするよ。

失敗したら、次から気をつけたらいいよ、とか、次からは大丈夫だね、って声を、、、

かけられないでしょーが!!!!

その日から夫が何を忘れても私は大体動じない、と言いたいけれど、彼のうっかりエピソードは続く。

うっかりが群を抜く夫のおかげで私のうっかりの9割は影を潜めてくれている。つまりボケボケ夫婦爆誕!誰も軌道修正役がいない家庭がスタート!合掌。