これからのライブ配信サービス①
最近Live配信の業界の様相がいろいろ変化してきています。これはコロナという巣籠り需要の異常な増加の反動が世界中で起きている中で予想されていたことではありますが、いろいろ厳し状況になってているライブ配信会社やライバーさんも多いのではないかと思います。
過去、その辺の予測をまとめたノートはこちら。
そんな状況で、今いる配信サービスから移ろうと考えているライバーさんや、これから配信を始めようと思っている方は、どのサービスを使おうかと悩んでいる人も多いのではないかと思います。私はメインで今はEVERY.LIVEのリスナーをしていますが、ここも不穏な噂が8月1日という日付とともに少し前から流れてますし。
そんな悩んでいる人達向けになるべく公平な目で各ライブ配信サービスの良いところ・悪いとこを整理していきたいと思います。
かなり長いシリーズのnoteになりますがお付き合いいただけると幸いです。
1.TikTok Live
断言します。今後5年とか10年というスパンで見た時、この会社がライブ配信サービスの覇権企業になります。
なんでかというとユーザ層です。動画共有サービスのTikTokって高校生とかがアメリカも日本もみんな使っています。その子たちは多分大学生になっても社会人になっても使い続けるでしょう。その人達がライブ配信に興味を持ったらどのサービスを試すでしょうか?
すでにTikTokに動画を上げたりしてそれなりのフォロワー数もいるアカウントを持っていたりすれば、第一選択肢は自動的にTikTokになっていきます。これはリスナーもです。
今後ライブ配信デビューはリスナーもライバーTikTokから始めるようになっていくわけです。他のサービスはそこから人を引き抜かないといけなくなるわけで、TikTokは他社より圧倒的に優位なポジションを取れるようになっていきます。
TikTok Liveの良い点
「圧倒的なリスナーの数」がTikTokの最大の強みです。
TikTokのアクティブユーザ数は10億人を全世界で超えています(2021年9月時点)。そのユーザ達が動画を見ている中に次々とライブ配信が流し込まれていくわけです。この方式はBuzzVideo Liveも採用していてやはり初見リスナーがすごく来やすいサービスになっています。それを極限まで拡大したのがTikTok Liveです。
リスナー数やいいね数が増えておすすめに乗る機会が増えれば視聴リスナー数はあっという間に数百に達します。1000人越えもありえます。
さらには動画投稿との相乗効果も生みやすいのでフォロワー数・リスナー数は伸ばしやすいです。
新しいファンを獲得したい人にとって見ればおそらくこれ以上のサービスはないと思います。
またそれだけ人が来るので入室通知などが目まぐるしく動き、視聴者数などが伸びていくので、おそらくライバーさんの「自己肯定感」がすごく高まっていくと思います。その点から「配信していくことがすごく気持ちよくなるサービス」だと思います。ライバーさんのモチベーションを保ちやすいですよね。
TikTok Liveに向いているライバー
一言でいえば『魅せるモノ』があるライバーだと思います。
TikTok Liveはザッピングにより次々と配信画面を見ていくことになります。そこでリスナー達に指を止めてもらう、目を引き付けられるものが提供できるライバーが伸びていくでしょう。
それは、歌や楽器演奏、ダンスなどのパフォーマンスかもしれないし、コスプレかもしれませんし、ガンプラ作成や絵描きかもしれませんし、美貌(TikTokは顔加工超優秀)かもしれませんし、スタイルかもしれませんし、胸や太ももかもしれません。とにかくそういうアイキャッチでリスナーを引き留めることができるライバーが伸びやすいプラットフォームだと感じます。
もう一つは「意思の強さ」です。TikTokにはこれだけユーザがいるので変な人やヤバい人もたくさんいます。そういうユーザからひどい言葉を投げつけられたりといった場面も多数見かけます。そういうのを気にしない気の強さも必要になってくるとおもいます
あと外人も多いので英語で片言でもいいのでコミュニケーションが取れるとさらに伸びやすいかもしれませんね。
TikTok Liveの悪い点
大きくは3つあると思っています。
1つ目は治安の悪さです。
もうこれはどうしようもないですね。中国を除く全世界10億人のユーザが使っているサービスですし、もともとの日本進出時の広告戦略自体が女子高生がパンツ見えそうな恰好で踊ってる動画をYoutubeに転載しまくっておさんたちを釣っていたサービスですから。
ここはリスナーに協力してもらってモデレーターになってもらったり、問題あるリスナーはどんどんブロックしたりといった自分で自分の枠の治安を保つ努力が必要になります。
2つ目はギフティングです。
TikTok Liveは17LiveやPocochaなどと比べるとシステム的にリスナーに課金とギフティングを促す仕組みがほとんどありません。多少イベントはありますがそれも他の配信サービスと比べるとリスナーにギフティングして応援しようと促す力が弱いです。
そのため何にもしないと本当に雑談するだけで終わってしまったりするので、ギフティングを促すことをライバー自身が工夫して実行していく必要があります。そこの組み立てる力がライバーに求められてきます。
VSの活用がありますが、毎回VSってわけにもいかないでしょうしね。
最後ですが、私は多分これが一番深刻かもと思っています。
1つ目も関連しますが、TikTok Liveは(動画もですが)ちょっとお色気な配信とかをするとすぐに伸びます。もちろんそういうのをやろうと思ってやるのは全然かまわないと思ってます(規約の許す範囲内であれば)。
ただ「やりたくない人」もいるわけです。
でもTikTok Liveに真剣に取り組んでいくとやる人達がどんどん伸びていくのを見て「私もやった方がいいのかな?」という誘惑がかかってくるようになると思います。そして実際にちょっと「いつもより薄着」だったり「短いスカート」とかで配信するといつもより配信が伸びるという事象に遭遇するようになります。
そこを踏みとどまるような意思の強さも必要になってくるだろうなと思います。考えすぎかもしれませんけどね。
ちょっとここまでだいぶ長くなってしまいました。
今回の第一弾はTikTok Liveでしたが、書くことが多くなってしまいました。長文にお付き合いいただきありがとうございます。
この「これからのライブ配信サービス」は連載マガジンとして、しばらく様々なライブ配信サービスについて解説していきたいと思いますので今後もお付き合いいただけると幸いです。次回以降にはBigo Liveや17Live、EVERY.LIVE、Pococha、ミクチャ、UpLive、Youtubeなども随時解説していきたいと思います。
また内容に興味をもっていただけた方はよろしければ「いいね」とSNSでの拡散にご協力ください。著者の励みになります。
よろしくお願いします。