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FUJI ROCK FESTIVAL '21 / 2021.08.19 - 08.23

少し前になりますがFUJI ROCK FESTIVAL '21に行ってきました。

いろんな意見が飛び交う中で開催された今年のFUJI ROCKの現場で、自分が見た事・感じた事を記録しておきたいと思い記事にしました。ライブレポートではなく、個人の備忘録になっております。

08.19 Thursday

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今年のFUJI ROCKは開催されるのかな?行ってもいいのかな?

8月に入ってそんな気持ちで過ごしていた人も多いのではないでしょうか。現地での感染対策の情報、お酒の販売なし、チケットの払い戻し対応、コロナウイルス抗原検査キットを無料配送など、FUJI ROCKの情報が出るたびに考える日々。

私個人はワクチン摂取の2回目が8月の初めだったこともあり、体内で抗体ができる2週間を経過した状態で参加できる日程だったので、参加する事は決めていました(開催直前のPCR検査もクリアして問題なし)。

ギリギリまで悩んで参加を見送った友人達もたくさんいましたし、行くことを決めた友人達とは現地でどうやって対策しようか?と毎日のように相談してました。正直なところ、ワクワクよりも緊張感の方が強かったです。

そして出発の日がやってきました。都内から苗場へ。

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今年は前夜祭はなく、木曜日は会場の一部のエリアはオープンしているので宿にチェックイン後に会場へ。キャンプサイトはとても空いていたし、人も少なくてのんびりした雰囲気、参加者は毎日入り口で検温してから会場へ入場します。

いつもより距離をとって建てられた飲食店・ブースがあるオアシスエリア。静かにみなさんお食事をしていました。夜になってサプライズの打ち上げ花火が打ち上がった時も、大きな声もなく、花火をみんなで見守る、そんな空間になってました。

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花火を見ながら、私の心の中で流れていたのは・・・

TMネットワークの『SEVEN DAYS WAR』

♪Seven days war 闘うよ 僕たちの場所 誰にもゆずれない
♪Seven days war Get place to live うつむかず生きるために

7日間じゃないですけども・・・そんな気持ちだったのです。

08.20 Friday

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いよいよFUJI ROCKの初日です。天気は晴れ、通常の開催時期より1ヶ月ほど遅い開催なので涼しいのでは?という話もありましたが普通に暑い。昨夜とは違って会場内に人も増えましたが、のんびりとしています。

♪田舎へ行こう~を聴きながら、3日間が始まるんだなぁと実感する。

会場内を歩いてて、トイレの数も通常と変わらず。ハンドソープが設置してあって、みんなが手をしっかり洗うのでトイレに並ぶよりも手洗い場の方に列ができていたのが印象的でした。

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FUJI ROCKは会場からライブ配信をしているので、見ている友人から「現地はどう?」と連絡が来た。「映像で見ると密に見えるけど?」そうか、配信だとそう見えるんだ。

ステージ前方の真横から見た人と人の前後の距離と、配信画面から見るオーディエンスを正面から写した映像の前後の距離感の違い。角度や見る位置でそこまで違って見えるんだな・・・満員電車みたいな状態は見なかったですし、意識して距離をとってる人が大多数という印象でした。

各ステージでライブが始まって、歓声はなく拍手が巻き起こる、大丈夫だ、マナーがめちゃくちゃいいぞ。

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夜はホワイトステージで METAFIVE(砂原良徳×LEO今井)
開催前にいろいろあった中で編成を変えてのMETAFIVEのライブは、野外で見る音楽と映像の融合の素晴らしさを再確認させてくれる最高のパフォーマンスでした。アルバムがリリースされて、完璧な状態でまたライブができますように。

初日の終わりに、友人が「お酒なくてもいけるね、むしろトイレが少なくなって、酔ってないからライブにも集中できる」と言っていたのが印象的だった。見たいライブの前ではお酒も声も我慢できると知る。

08.21 Saturday

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翌日も晴れてスタート。通常でも土曜日が1番人が多いので、昨日よりも人が多い。午後には名物の雨も降りました。

昼間にWHITE STAGEのAJICOを見た。UAの声が自然の中で響いてすごく気持ちいい。ベンジーが「見に来てくれてありがとね」なんて言うので、涙が出た瞬間に私のワンディコンタクトが片方の目から落ちました(予備があったので問題なし)。感動してる気持ちを声援で伝えられないから、もっと大きな音で拍手できたらいいのに。

土曜日の大トリKing Gnuのライブを前方の横から見ていましたが、若いファンが多いから大丈夫?なんて心配する必要なんてなかった。後半の最高潮に盛り上がる曲が終わった後の歓声のない拍手の音に鳥肌が立ちました。この空気感が配信を通じて少しでも伝わればいいのにな。

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今日も無事に終わった。宿に帰ると荷物が届いていました。FUJI ROCK直前に発売された電気グルーヴの提灯です。出発日に荷物が自宅到着予定になっていて、時間差で受け取れなかったんですが、「そうだ!発送先を変えて苗場で受け取ればいいんだ!」と宿に配送先を変更し無事に受け取ることができました。

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事前に手元に提灯が届いていた友人から「A4プラケース(厚み有)が収納に良い」とアドバイスをもらっていたので持参したケースに入れてみる。おお、ジャストフィット!友よ、最高のアドバイスをありがとう。これで明日は持ち歩けるぞ。

08.21 Sunday

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FUJI ROCK数日前に公開された「DENKI GROOVE THE MOVIE 2 ? OFFICIAL TRAILER」を思い出しながら会場へ向かう3日目。今日の電気グルーヴTシャツを着た人の多さ、みんな待ってたもんなぁ・・・

3日目はFUJI ROCK名物の雨。やっぱ降るよね。昨日より強く降った時間もありましたが、夕方には雨も止みました。

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そんな雨降る中でのRED MARQUEEのGEZANのライブがとんでもなかった。
開催直前にボーカルのマヒトゥ・ザ・ピーポーさんが書かれたFUJI ROCKについての文章を読んでいたのもあり、気持ちも高まります。

出演する側の気持ちが伝わってくるこの文章を読んで、勇気づけられた人も多かったのではないでしょうか。

伝えたい事・表現したいことがある人達のパワーが爆発するような、ライブ中に降った雨なんか一瞬で熱湯になってしまいそうなほどの熱量の圧巻のステージ。ライブ後に外に出て、RED MARQUEEの天井からも湯気が出てるんじゃないかと言うほどの余韻、音楽の持つパワーって本当にすごいんだなと感動。

そして時間は21時を過ぎ、GREEN STAGEへ。提灯は持って踊ったら壊れるかもしれないのでライブ前に点灯させてすぐ仕舞った。ステージ横のスクリーンに「電気グルーヴ」文字が出てそれだけで興奮する。主催の日高さんがステージに登場し、紹介した後に電気グルーヴのライブがスタートした。

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あのもう語彙力なくてすみません。本当にシンプルな感想なんですけど、最高でした。あの2人がニッコニコでステージにいて、はしゃいでてライブをやっているだけで。笑顔でハイタッチする2人の姿で目が潤む。そうそう、これなんだよ、音楽って楽しいんだよ、ライブってこうなんだよ。考えずに躍りまくった、叫びたい瞬間もたくさんあったけど!我慢できる、好きなアーティストのライブだと。できちゃうわけよ、声を我慢することが!

「どうだ、かっこいいだろ!俺たちが電気グルーヴだ!」その卓球さんの一言が今この瞬間の全てだなぁと。

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ライブ終了・・・いつもならと叫んで仲間とハグしたい気持ちになるけど、近くにいた友人達と、小声で「おつかれさま」と言うのが精一杯。静かにヒジとヒジを合わせてハイタッチ、お互いいろんな葛藤を乗り越えて今ここにいて良かったなと心の中で思いました。

最後はRED MARQUEEで砂原良徳さんという粋なタイムテーブルで、FUJI ROCK FESTIVAL '21は終わりました。

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いつもなら朝まで飲んでる時間だけど、騒がず静かに宿へ。先に帰った友人から「入り口付近に設置された抗菌検査ブースに人がいて、検査してから帰ろうとしてる人がたくさんいたよ。」と連絡が来て、おお、最後まできちんとした人が多かったんだなーと。

08.22 Monday

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疲れた。でも乗り切ったな。そんな気持ちで荷物をまとめる朝。

台風の目の中心は晴れていると聞きますが、まさに台風の目の中心にいたような3日間。いろんな意見があって何が正解かはわかりませんが、主催・出演者・観客・現地の人達が協力して成り立っていたのが今年のFUJI ROCKだと思いました。帰りの車内から来年無事に開催されて、たくさんの人が集まれる世界になっていることを祈りつつ、苗場よ、さらば。

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FUJI ROCKが終わって約2週間後、PCR検査を受けて陰性だったので、ここに記事を上げました。これにて私のFUJI ROCK FESTIVAL '21は終わります。

来年みんな会おうね SEE YOU NEXT YEAR!

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