見出し画像

ゲームに熱中するガキとその親

一瞬イラッとしかけたんだけど、そういう子どもは多いのかもね。愛せないのに心配するのは身勝手だし、子どもが思い通りにならないから愛せないのも狭い了見だと思ったんだ。正直、学校の成績はどうでもいいんだけど、ゲームばかりで子どもの世界が狭いのはなんとかしてあげないとダメだ。俺は大人になってもゲームに熱中していた方だけれど、どちらかといえばそれは研究に近いもので、アニメや神話の引用に感心して調べはじめたり、アルゴリズムの解析に夢中になったり、わりと豊かな時間だったんだよね。ゲームを本当に楽しむためには、ゲーム以外の素養も必要なんだ。おまえの子どもがそんな感じなら放っておけばいいんだけど、たとえば課金型のソシャゲとか、単純にゲームの遊戯性や射倖心に遊ばされているだけならなんとかすべきだし、ゲーム以外の魅力的な世界を提示できなかったのは親の責任でもある。
なんというか、子どもがゲームにただ遊ばされている状態にあるなら、その原因は知的な貧しさにありそうで、親としてなんとかしなければいけないのはまずそこなんじゃないの。ほかに楽しみもないからゲームばかりしている可能性はある。あるいは、おまえと話したくないからゲームに熱中している可能性もある。最初に必要なのは、まず子どもを理解することなんじゃないかな。子どもが熱中しているゲームについて、なぜそのゲームに熱中しているのか観察してくれ。熱中の原因が知的な貧困にありそうなら、気前よく100万くらい小遣いを与えて好きに遊ばせてみるのがいい。ただし、ゲーム以外の用途に使うことは約束させる。ひとり旅でもさせてみろよ。
子どもがおまえとのコミュニケーションを遮断したいだけなら、それはおまえが学校の成績ばかりを心配して子どもへの理解が足りないせいだと思う。この場合はおまえも同じゲームをやって子どもより上手くなってみればいい。
いずれにせよ、問題の所在はゲームへの耽溺や学校の成績にあるのではなく、子どもへの無理解にありそうだよ。子どもを心から愛しにくいとか、いま風なことを言ってる場合じゃないからね。

CMのあと、さらに驚愕の展開が!!