見出し画像

告白というお作法について

画像1

質問文までウジウジしているんじゃないよ。
相手の気持ちを考えずに気持ちを伝えることは嗚呼ありやなしや。或いは『勇気を出して気持ちを伝えなきゃ!』じみたJ-POP乃至少女コミックス的な「想う気持ち()」の暴力的正義の妥当性はあゝ如何程哉。なぜこのように揶揄ってしまいたくなるのかというと、そういう逡巡が背後に透けた健気でもありしかしウジウジとした「告白」が男はいちばん手を焼くからなんだ。説明しよう。

まず大前提ね?
もう100%断られると分かっている相手にそう分かっていながら告白するのは「無礼である」ということなんです。とりあえず気持ちをぶつけるのは正義!とばかりに告白に及ぶのは、相手に水風船を投げつけているのと変わりません。告白するからには、すくなくとも心がまえとしては、相手の気持ちや好意を持ち帰れるつもりで告白してください。これが最低限のお作法ね。さもないと「なんなんだその気持ちの入っていない中途半端なフェラチオは?(怒)」という話になるからね。告白するからには必殺を誓って全力で獲りに行け、という話です。

次に。
告白というお作法は、ほんとうのところ、原則としては「相手サマのお気持ちを迎えにいく行儀」ということなんです。彼のこと好きなのかな…でも、やっぱり友達としても大切だし…とかなんとか。あれこれ内省的な能書きの果てに告白に至るのが少女コミックスのセオリーだけれども、あれは嘘だ。間違った教えだ。忘れろ。自分の気持ちなどは一旦どうでもいい。相手が自分を好きかどうか、まずはそこに思慮があるべきで、そのうえで、「うむ、勝算は固いな」と見込める相手にのみ、その気持ちを迎えにいくつもりで告白すべきなんです。いいですか、現実と少女コミックスは別です。相手が自分のことが好きか分からない段階の告白は、まず成功していません。ひとまず性交には成功する場合もありますが、長続きはしません。世の中の成功した告白はすべて、怜悧に間合いを測った計算の結果なのです。

最後に、失敗の心がまえについて。
少女コミックスにありがちな『でも、告白してスッキリしたよ。テヘペロ(涙目)』みたいな定番のやつな。あれは嘘だ。心清い乙女の痩せ我慢だ。実際はキツいぞ?なにしろ断られているわけだし、男側からすれば「そういう相手じゃない」相手から告白という暴力を受けて困惑しているわけだ。とはいえ、その困惑を見せないのが紳士のマナーであるし、そのマナーに応えるのが少女コミックス的な『でも、告白してスッキリした。テヘペロ(涙目)』なんだけど、相手を好きならばなおさら、男の困惑を嗅ぎ取れないはずもない。とにかく、相手への申し訳なさと完膚なき自己否定に頽れるレベルなんだけど、男側としても「うわ、ちょっと可哀想だな…」という感じでつい一発くらいはヤってしまうことも多々ありけり、2週間後には飽きて「ひどい!私の体だけが目当てだったのね!最低!」みたいなオチになりがちになりけり。いや、俺的にはそれ優しさのつもりだったんだけどナ…みたいな。

勝つか負けるか、生きるか死ぬか。
告白というお作法に勝負めいたところもあるけれど、このような仕儀にならないための告白というのも、あるにはある。
それはね、「まあ好きかな」レベルで好きだと告白してしまえばいい。これが、いちばん現実的で穏やかな告白というものです。ぶっちゃけ大人はみんなこれ。

朧に聞きたい質問などは↓コチラ↓
https://peing.net/ja/obr_bot


CMのあと、さらに驚愕の展開が!!