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この旅の顛末

はじめまして、朧(@ob_rt)と申します。
ただいま青函フェリーの船内からお届けしております。
たしか先週くらいから東京の港を出発して大分は門司港に渡り、クマハチことアイアン883で九州の景勝を放浪したあと、さらにフェリーで徳島に渡り、淡路島の眺望を明石へ渡り、神戸大阪京都を北上して舞鶴から北海道は小樽へ渡り、札幌から美唄旭川まで北上し、なんだかんだで函館に至り、いま青森に渡るフェリーから旅の顛末を書き残している次第です。
そういえば立ち寄った神居古潭(カムイコタン)の土産物屋の壁には古びた『イージーライダー』のポスターが貼ってありました。
ああ、おれはこれがやりたかったのかな、と腑に落ちた瞬間です。

『イージーライダー』にはもうひとつ痛ましい思い出もあって、むかし会社のデスクの背中にあるパーテーションに『イージーライダー』のポスターをデカデカと貼り付けていたことがあったんです。迷惑なやつですね。背中がガラス張りだと落ち着かない性分だったのかもしれません。なんとなく会社からは見逃してもらっていたんですが、一年ほどして売上が落ちるとソッコーで剥がされてしまった思い出も胸をよぎりました。
東京の出港から数えると4度目ともなる船内で書き残す『この旅の顛末』はじつは『このたびの顛末』でもあって、わざわざ“たび”と漢字を開くのは、この道中記がいわゆる広告業界の退職/転職エントリも兼ねているからなんです。会社の書式でありますよね?『このたびの顛末』みたいなやつ。仕事でヘマをやらかしたときに書かされるなじみ深い書式なんですが、この旅でもあやうく新しい顛末書を増やしてしまうところでした。テヘペロ
いろいろあったんですね。道中にも、転職にも。

先のことはまったく見えませんが、左舷からは朝日が見えてきました。

またお届けします。(続く)

CMのあと、さらに驚愕の展開が!!