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新しいiPad Pro用Magic Keyboardプチレビュー / サンデーAFJ 2024年6月2日号

皆さんこんにちは。詩音-sionです。
前回と前々回で当サーバーオーナーの購入したiPad ProとApple Pencil Proをお借りして本体のプチレビューを行いましたが、今回は新しいMagic Keyboardも触らせて頂いたので、そちらのプチレビューをお送りいたします。


アルミ素材

今回のMagic Keyboardは一部材質が変わりました。前モデルではキーキャップとトラックパッド以外はシリコーン素材でしたが、今回のモデルではシリコーンとアルミニウム素材になりました。
アルミニウムになったのはパームレスト部分とキーボードの下地部分となっており、見た目がよりMacBookのようなものになりました。使い心地も素材が変わったことにより体感上ではMacBookを使っている時と変わらない印象。
逆に背面と底面についてはこれまで通りシリコーン素材が採用されているため、畳んだ状態で手に取った時の感覚はこれまでのMagic Keyboardと変わらないと思います。
Magic Keyboardにアルミニウム素材が採用されるのではないか、というのは事前に噂が立っておりましたが、そのことにより重くなってしまうのではないかと懸念していましたが、iPad Pro本体が軽くなりMagic Keyboard側の支えるためのオモリも少なく済んだためむしろ軽量化に繋がりました。
ただアルミニウムになって残念と思ったのがヒンジ部分が滑りやすくなってしまった点。Magic Keyboardを展開するとき、多くの人はヒンジを立てた状態からキーボード側を手前に下ろす方法を取るかと思います。
その際に支点となるヒンジ部分がこれまでのMagic Keyboadはシリコーン素材だったのが、今回の新型ではアルミニウム素材になったことによって、滑りやすくなってしまったため安定感が欠けてしまいました。最初に実機をお借りして展開しようとしたら滑ってしまい開きにくかったため、ここは残念であると思いました。

ファンクションキー

これまでのMagic Keyboardには無かったファンクションキーが搭載されました。
2022年10月にiPad 第10世代が出た際に一緒に登場したMagic Keyboard Folioにはファンクションキーが搭載されており、これまでのMagic Keyboardは機能的には劣っている状況でしたが、今回モデルチェンジしたことにより追いついた形になります。
ESC、画面輝度、再生コントロール、音量等Macのキーボードでは見慣れたファンクションキーの他、右端に画面ロックのキーがあります。

実はMac向けMagic KeyboardのTouch IDが無いものについても画面ロックのキーが用意されているのですが、多くのMacはこの位置はTouch IDセンサーが配置されているので少し新鮮なキーに感じます。
これまでファンクションキーが無かったため音量調整等は逐一コントロールセンターにアクセスするか、本体のボタンに手を伸ばす必要がありましたが、キーボードから操作出来るのはスムーズで快適だと思いました。

感圧式トラックパッド

純正から出ているiPadのキーボードとしては初めてトラックパッドが感圧式になりました。
これまでは物理式のものでしたが、感圧式によりMacBookに内蔵されているトラックパッドと同じ感覚で扱うことが出来ます。感圧式になったことにより、クリック音が小さくなり、押し込む力も少なく済むように感じます。

旧Magic Keyboardと比較

最後に筆者が所有している旧型になってしまったホワイトのMagic Keyboardと比較してみましょう。
これまでに述べたファンクションキーが追加されている他、素材がアルミニウムになっていることがわかりやすいかと思います。
そして真上から見ると大きさが違うように見えますが、どちらも同じ11inchなのでサイズは変わりません。では何故大きく見えるかと言うと、フローティングの下の空白の部分がとても短くなっているからです。
横から見るとわかりやすいと思いますが、浮いているiPadの下の何も無いエリアが短くなっています。これはiPad Pro本体が軽くなったことにより、これくらいの浮きでもバランスが取れるようになったということでしょう。

そしてヒンジの部分にはこれまで同様充電用のUSB Type-Cポートがありますが、このヒンジ部分のデザインが旧型は丸だったのが、新型では楕円形になっています。そしてこのUSB Type-Cポート、旧型では5Wまでしか対応していなかったようですが、新型では15W程まで対応しているようです。
旧型Magic Keyboardから電源を取りながら使っているにも関わらず、充電がなかなか進まないということが何度もあり不思議に思っていましたが、まさかの5Wまでしか出ていないというのを今回初めて知りました。ただ15Wも給電出来れば大体の作業では給電がきちんと追いつくのではないでしょうか。
背面や底面についてはこれまで通りで変わらない印象でした。
そして今回比較した中で最も気になったのが重量。Magic Keyboardは登場以来ずっと重たいと言われ続けてきました。12.9inch用はiPad Proに装着してしまうとMacBook Airより重たいとまで言われていましたが、どうやら今回の新型は本体の軽量化に合わせてMagic Keyboard自体も軽量化されているらしいです。
というわけでこちらも筆者の旧型Magic Keyboardとスケールを使って比較してみました。

旧型は単体では614g、M1チップ搭載iPad Proと合わせると1094gでした。

一方で新型は単体で574g、iPad Pro(M4)を装着すると1015gでした。
筆者のMagic KeyboardにはApple Pencilホルダーが付いていたり、iPad Pro本体側面に保護フィルムが貼られているので平等な重量比較ではありませんが、本体だけだと30g、本体と合わせると79g差でした。
個人的には未だにMacBook 12-inchの920gという驚異的な軽さの印象が強く、それを超えてくれないかと思っていたので、追いつかず残念ではあるのですが、この軽量化はとても嬉しいですね。
実際に持ち上げた時にズッシリと来ていたものが、新型の組み合わせは明らかに軽くなっていることが実感出来たため、頻繁に持ち歩くユーザーにとってはとても嬉しいアップデートではないでしょうか。

まとめ

以上、新しいiPad ProのためのMagic Keyboardを少し触った感想でした。
大幅な機能変更は無かったものの、これまでのモノを正常進化させた無難なアップデートであると言えると思います。
個人的には軽量化されているのが羨ましいですね。iPad Proでテキストを打つ機会の多い方はマストなアクセサリだと思います。
iPad Pro(M4)を購入された皆様はMagic Keyboardも購入されましたでしょうか?購入された方もされなかった方も是非AFJで感想を教えて下さいね。
それでは今回はこの辺で。

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