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目の前の君のために


「多分言ってもわからないと思うけど……」という保険をかけることが、ここ最近めっきりなくなった。
M!LKは今やすっかり人気アイドルグループの仲間入りを果たしており、グループでの番組出演はもちろん、個人でのメディア露出も格段に増え、爪痕を残している。
そんな多忙な日々を送るM!LKがこの春、週末に全国を飛び回り、ヒーロー任務に励んでいるらしい……?


『M!LK CONCERT TOUR 2024 "HERO"』
お疲れさまでした。
誰一人欠けることなく、最後まで笑顔で任務を遂行できたことが、何より嬉しく、いちファンとして誇らしい気持ちです。

さて、今回のツアーは、かなり「M!LKスターターキット」だっだなあと、振り返って思う。もちろん褒めている。
一人一人のキャラクターがよくわかり、且つグループの魅力が最大限に伝わる天才コンセプト。かっこいいも可愛いも、大人っぽいも面白いも、王道もトンチキも、変幻自在のすべてが詰まった、まさにM!LKの真骨頂ともいえるツアーだった。
また、初めてM!LKのライブに来たという方が非常に多かった中で、前作のシングルやメンバーの年齢順などについてさらりと説明を挟みながらMCを進めてくれる、M!LKの謙虚さスマートさを感じられるシーンがいくつかあった。「誰も置いていかない」という彼らの強い想いと、そう遠くない未来に国民的アイドルになりうる器の大きさを感じた。
またしても全員を楽しませてしまった最高のM!LKさんは、生粋のエンターテイナー集団であり、彼らのその芯のブレなさが、「応援したい」という気持ちを生む。M!LKが持つプラスのエネルギーは、日に日にパワーを増している。

M!LKのライブが、「〇〇に出ていた●●くんしか知らなくて」「楽曲はまだ勉強中なんです」といった方々も気軽に足を運べるようなものになってほしいと、わたしは常に思っている。小さな箱でのライブや距離の近い接触イベントも、それはそれの良さが間違いなくあるが、M!LKには大きな会場が似合うなあ、沢山の人に愛されている姿が似合うなあと、このツアーを通して改めて感じた。

また、M!LKのガチガチコンセプトライブが最強なのは、2022年の春ツアー『M!LK SPRING TOUR 2022 "CIRCUS"』で証明されているのだが、今回もま〜すごかった。
所属も年齢も職業もバラバラな、五人のヒーローたち。勇斗くんはパイロット、仁人くんは蕎麦屋、太智くんは小学生、柔太朗くんは医者、舜太くんはジムインストラクター。この設定、天才すぎる。我々は太智くんが小学生なことにもう少し疑問を持ってよかったはずなのだけれど、あまりに小学生が様になりすぎていた。
ツアーロゴの雰囲気からアメコミヒーロー的なものを予想していたが、蓋を開けたらめちゃくちゃニチアサだった。ヒーロー戦隊ギュウニュウジャーだった。
みんなの溜まり場と化している蕎麦屋が実は宇宙に繋がっているし、舜太くんのダンベルや太智くんのリコーダーが受信機になっていてボスの指令を受け取るし、入れ替わり回はベタすぎるけれど欠かせないし、勇斗くんが大活躍するハイジャック回も絶対にある。

しかし、この一見ハイパートンチキな日常コントが、このツアーにおいて一番重要な意味を持っていたようにわたしは思う。
かっこいい戦闘シーンだけをただ並べて描くのではなく、普段は一般人に紛れて仕事や学業に励む彼らのドタバタな日常を描くことで、普段わたしの近くにいるあの人もあの人も、もしかしたら自分も、実はヒーローなのかも……? という気になってくる。
M!LKがわたしのヒーローでいてくれるのと同時に、「君も誰かのヒーローなんだよ」と伝えてくれる、そんなライブだった。だからわたしはM!LKのことがこんなにも好きなんだ。


今日も力を合わせて地球の平和を守った五人のヒーローたち。
向かう次のステージは、アリーナツアー。
あの頃はまだ飲めなかったコーヒーも、ミルクがあれば。


こんなにぴったりな歌詞があるのだから、このツアーで絶対に披露するだろう。そう思っていた『コーヒーが飲めません』がセットリストに入っていなかった理由が、アンコール後すべて明らかになり、わたしは震えた。M!LKはいつだって、わたしの浅はかな予想を軽々と超えてゆく。
ヒーローたちの任務完了を見届けた我々が最後に叫んだ言葉が「僕でも君のヒーロー なれるでしょうか」に対する「なってるよ」なの、あまりにも美しすぎるだろう。ここまで込みで、HEROというツアーのパッケージだったのだ。ヤバイや凄いを超えて、なんかもう意味がわかると怖い話みたいになっちゃっている。
あと、コールが「なれるよ」じゃなくて「なってるよ」なの、大好き。なり済み。

『M!LK ARENA TOUR 2024 「I CAN DRINK!」』、もうとにかく楽しみすぎる。今文字を打ちながら、本当にアリーナツアーなんだ……とまた震えた。
当時の衣装を彷彿とさせる白基調のメインビジュアル、10年の歳月を経て飲めるようになったコーヒー。表紙の構図が同じで、1話とタイトルが対になっていて、そんなのもう、もう、オタクが全員好きなやつすぎる。



みんな、たまアリ、城ホ、おいで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

絶対楽しいよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




余談だが、ライブ翌日に横浜を観光している途中、施設内でスマホの忘れ物を見つけた。警備室(?)に届け、しばらく館内を歩いていると、先ほど拾ったスマホを持った方が警備の方となにか話をしていた。安堵の表情を浮かべていた彼女の横を、わたしは知らん顔で通り過ぎた。「うちらもヒーローになれたね」と言って、友人と笑い合った。


ボス、いつでも指令お待ちしています。

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