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物語は続くんだ



自宅と職場を往復するだけの単調な毎日の中では決して味わうことのできない、ドキドキとワクワク。
まるでテーマパークのようにカラフルでポップで、目に映るものすべてがキラキラしていて楽しくて、バイバイする時は、悲しいことなんてないのに、ちょっとだけ涙がでる。
そんな非日常のエンターテイメントを提供してくれるのがM!LKのライブであり、今回の『M!LK 1st ARENA "HAPPY! HAPPY! HAPPY!"』はまさにその真骨頂であった。
なので、このライブを見て「安心」という感情を抱くのは、少し変なことなのかもしれない。それでもわたしは、今回の横浜アリーナ公演を見て、上手く言葉にできないけれど、安心した。


だってこんなの、あまりにもM!LKすぎる。


M!LK初となる単独アリーナ公演。センターステージがあって花道があって、そして何よりもでかい。わたしはアリーナDに行きたいだけなのに、Dだけでなんぼ入口あんねん。
メンバーも「過去に類を見ないほど緊張している」と健気な発言を漏らしていた、そんなアリーナ公演だが、いざ開演したら構えていたよりもずっと、いつも通りのM!LKのライブだった。
これはマイナスな意味ではなく、むしろ今までのホール公演の時点で、アリーナ公演と同等規模の演出で我々を楽しませてくれていたのだと思い知らされた。
会場が大きくなるにつれて「この会場ならこの演出が可能です」が増えた。きっとそれだけのことであり、根幹部分にはただただ「み!るきーずを楽しませたい」という不変の愛がある。この愛こそが、M!LKのライブ「らしさ」だとわたしは思っている。
ダブルアンコールで突然障害物競走を始め、罰ゲームに恒例のゴムパッチンも欠かさず、そのまま一曲も歌わず「荷物(?)持って!」とドタバタで捌けていき「本当に終わりです!」この訳わからんドタバタな終わり方も、「らしさ」だと思う。というか、アイドルのライブで毎回バラエティコーナーがある方が異常だ。

「変わり続ける毎日に変わらない僕らじゃもうダメなんだ」この決意の通り、M!LKは日々変化を、進化を遂げている。しかし「変えてしまったら寂しいもの」は変えないでいてくれて、「なくしてしまったら悲しいもの」はちゃんとずっと、なくさないでいてくれる。
M!LKがM!LK自身に向ける愛。M!LKがみ!るきーずに向ける愛。体制が変わっても、世界が動きをやめても、この二種類の愛が見えなくなる瞬間はなかった。それが彼らの絶対的な武器になっている。
たとえどれだけ会場が大きくなろうと、物理的に距離が遠くなろうとそれは変わらない。時に全力疾走で、時に穏やかな足取りで、道が混むならヘリで、わたしたちのすぐ近くに来てくれる。
そして手を取り、いつだってわたしたちを笑顔にしてくれる。明日を頑張る勇気をくれる。

夢と現実のはざまでわたしたちに寄り添ってくれる存在がM!LKだ。時に王子様の姿で、時に自身がギフトとなって、次はヒーローの姿で。



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