時光代理人を観てくれ

この記事は2022年の1月から放映されている『時光代理人』というアニメ作品を何気なく観たらめちゃくちゃ面白くて2話まで視聴した後Blu-rayボックスを予約購入したオタクが書いています。
その先を視聴してからもやはりBlu-rayボックスの購入は間違っていなかったと確信するほどこの『時光代理人』という作品は私にブッ刺さりました。
ありがとう prime Video。ありがとうAmazonプライム。もはやインフラです。

そして以降では、この作品がどう良かったのかを自分なりにまとめてみました。オタクなので過剰な表現や言い回しがやたら出てくるけどこんなにドストライクな作品に出会えた興奮をとにかく発散させたくて書いてるものだから大目に見てやってください。

(なおこの『時光代理人』という作品はもともと中国で放映されていたものが日本に上陸した形になっています。
もしも中国発ということでなんとなく敬遠している人がいたらそれはとても勿体ないことです。試しに一話だけでも観てみてほしいです。
それかOPだけでもいいんで!!!!!)




①OPがオシャレでカッコいい


とにかくOPがカッコいいんです。曲と映像とその演出が腰抜かしそうになるほどハイセンス。
特に指を使ったダンスの部分、ぬるぬる動きます。ただこのあたり背景がビカビカ光るのでちょっと目に優しくないです。ポケ●ンショックを思い出すというか……。

曲もiTunes Storeで即購入でした。でもこの曲は中国版をそのまま使ってるわけじゃなくて、ある種のカバーなんですね。後からYouTubeで中国版とOPを見比べて気がつきました。
そのままでも良かったと思うんですが何か大人の事情でもあるのかもしれないですね。




②絵柄がすごく自分好み


個人的な好みなんですけど、この作品の絵柄がすごくすごくツボなんです。
たぶん刀剣乱舞とかヒプノシスマイクを通ってきた人には受け入れやすいんじゃないでしょうか。

自分語りになりますが私は20年ほど腐女子をやっていて封神・ミスフル・テニプリ・ヘタリア・戦国BASARA・BLゲームいくつか等々のジャンルを渡り歩いてきました。数多の同人誌を買い漁ってきた中で「こういう絵柄の壁サークルさんいたよね!?」みたいな、懐かしさと親近感が入り混じった謎のポジティブ感情がこの作品を観ていると湧いてくるわけですよ(オタク特有の早口)。

とにかく絵が上手い人の絵柄が動いて喋るのでこんなの好きにならないはずがないんですよね。
アップになったとき目の下にうっすら色が乗ってるのが色っぽくてグッド!
キャラデザをされているのは韓国のイラストレーターさんだそうです。色使いが独特でこれまた素敵な作品を描かれる方で、いやこれはもう絶対好きになるやつ……ってため息しか出ません。




③全体的にハイクオリティ


制作スタッフさんの中には日本のアニメ制作に関わってきた方々がいるんですよね。それも新海誠監督の作品。そりゃクオリティ高いに決まってますよ。
キャラクターのみならず背景とか食事とか作画全般がとにかく素晴らしい。設定資料集とか中国ではもう発売されてるんでしょうか? 日本でも出てくれることを切に願います。

(個人的には作中に出てくるお店の中、ソファーまわりの雰囲気とかとくに好きです)




④現代モノなのにノスタルジックさも感じられる世界観がいい


この作品が中国で放映されていたのは2021年。おそらく作中の時間もそのころだと思います。
登場人物はスマホを持っていたり最先端っぽいオフィスで仕事してたりSNSをやってたり携帯ゲーム機で対戦ゲームをしていたりワイヤレスイヤホンをつけてランニングしていたり、今の日本と同じと言ってもいいでしょう。
それでも時々登場する中国の『地方』の様子がノスタルジック感を醸し出しています。あと中国の作品ということもあって作中に出てくる看板とかが漢字なのが個人的にすごくグッとくるんですよね……。

それとたびたび出てくる、主人公たちが座るソファ。あそことその周辺は時間が止まっているような、ノスタルジックとはまた違うんですが不思議な味わいがあってとても良いです。




⑤話が面白くて先が気になる


これです。『時光代理人』、話が面白いんです。

ざっくり言うとこの作品は写真に関する特殊な力を持った主人公たちが依頼をこなしていく、という形式です。
その力というのが、写真の中に入り込むことができる/写真が撮られてから12時間の出来事を把握できる というもので、1人が写真の中すなわち過去の世界に入り込みもう1人がその行動をナビゲートするわけです。

で、面白いのが「過去を変えてはいけない」という決まり事があるところなんです。情報だけを持って帰ってきたり、未来に影響しない範囲でメッセージを伝えたりはできる。

と言ってもやろうと思えば過去を改変しちゃえるんです。実際に写真の中に入り込む力を持っているキャラクター=程少時(チョンシャオシー)は正義感が強く、過去に干渉しかねない行動を取ることもしばしばあります。それをもう片方の、写真の外側からナビゲートしているキャラクター=陸光(ルーグァン)にたしなめられる。

写真の中の過去の出来事にぐぬぬ、となりつつ堪えて任務を遂行しようする程小時を見守ったり、時には過去を変えかねない行動をする彼にハラハラする。
観ていてそれが面白いです。


あと次の話がめちゃくちゃ気になる作りになってるんですよね!!!
一話目とか、いい感じに話が終わる方向に行って「ああ良かった」ってなるかと思いきやまさかの展開で冷や水ぶっかけられた気分になりましたよ……。絶対ハートウォーミングな感じにまとまると思ったのに! だまされた(いい意味で)!

一話目はそういうわけでその後の展開に関わってきそうな気になる終わり方をしてましたが、二話目は単品で楽しめる感じで、三〜五話がひとつの依頼をこなしていく連続したストーリーになっていました。
この三話と四話の終わり方が「この後どうなっちゃうの!?」とハラハラドキドキするもので、アニメを観ていてこんな気持ちになるのは久しぶりで楽しかったです。
ただこの三〜五話、内容はめちゃくちゃ重めで泣かされるんですが。

というかアニメを観ること自体すごく久しぶりで……なかなかまとまった時間がとれなくて、そんな中で何気なく primeVideoにあったこの作品が自分にクリティカルヒットしてびっくりしたし嬉しかったです(隙あらば自分語り)。




⑥キャラクターの関係性が魅力的


主要なキャラクターは上述した程小時と陸光、それに依頼を仲介する喬苓。

程小時と陸光は見た目も性格も正反対のキャラクターです。程小時は黒髪で正義感が強く(というよりも直上的?)、わりと陽キャっぽいノリ。
一方の陸光は白い髪で性格は冷静沈着、ノリもそんなに良くはなさそうですが、時々ノってくれるっぽいような。
そんな2人がコンビを組んで時光写真館というお店を共同経営しています。表向きは普通の写真館だけど、裏では写真の中に入り込む仕事をしているんですね。

第一話の時点で彼らはもう一緒に仕事をしているのですが、どういう経緯で2人が出会いお店を開くことになったのか激しく気になります。
私は筋金入りの腐女子なので2人の関係性にそれはもう萌え散らかしておりまして、何年か前であれば間違いなくpixivで二次創作を読み漁ったりイベントで薄い本を買いに行ったと思います。
それどころか自分で妄想してあれこれ書いていた可能性も高いです。

……話がそれましたが、⑤でも触れたように、正反対の2人があれこれ掛け合いしつつ依頼をこなしていく様子がなんかこう、すっごくいいんですよ。バディものっていうんですか?
で、見る人によってはキャラクターデザインの時点でBL作品と思われてしまうかもしれませんが、別にBLではなくかといって全否定してしまうほどBLではなくないようなまあ強いていうならブロマンスかな?という匙加減がですね、私にとっては非常にいい塩梅で今風の言い方をするなら「尊い」んですねえ……!!




とりあえずこんな感じで、自分なりに『時光代理人』の良かった点をまとめてみました。
私は prime Videoで観てますが、他にも観られるところはあるのでもしもこの記事を読んでいてなおかつ未視聴の方がいるならぜひぜひ観てほしい。

時光代理人を観てくれ。
現場からは以上です。

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