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【RIZIN24直前】MMAとジークンドー

冒頭から内容がバレバレですが「なんだよ矢地祐介かよ」と思われた方。その通りですが、どっちかというとMMAとジークンドーの関係性みたいなものの話をしたいと思います。

こんな辺境の記事を読むような方はジークンドーって何?みたいな部分はご存じだとは思うのですが一応説明しますと、俳優であった故ブルース・リーが開発した武術のことを指します。漢字で書くと截拳道。相手の拳を截つ(たつ)という意味合いから付けられた名前です。技術的には詠春拳とフェンシングのフットワークを中心とし、様々な格闘技の要素を取り込んだものです。彼の映画で見られる半身に構えて鋭い前後動をするステップはフェンシング的ですし。近距離での手技によるカウンターは詠春拳の動きですね。

ここまで話してブルース・リーって誰だよって言われてしまうと元も子もないのでそのあたりはおじいちゃんおとうさんに聞いてください。お母さんは知らないかもしれません。

「映画俳優の拳法ごっこがMMAで通用するかよ!」という意見も出るでしょうがブルース・リー先生は承認欲求が突き抜けていたため映画俳優になられただけで武術への取り組みはガチそのものだったんです。

格闘技や武道をやられた方なら一度は経験したことがあると思いますが、朝から晩まで「あー、どうやったら素早く人間倒せるんやろ」という妄想に晩年まで取りつかれて思索を巡らせていたという話です。

さて前置きが長くなりましたが矢地祐介選手がyoutubeで達人シリーズと銘打っていろんな武道の方々に技術を教わるという企画をやっています。

躰道、WAVE、テコンドー、そしてジークンドー。

ジークンドーだけ継続して技術的指導を仰いでいるというのが今現在の状態です(他のがちょっとMMA的でなさすぎるからかな)

この動画でジークンドーの指導をしているのが石井東吾氏。私ぐらいのオールドファンだとブルース・リー直系といわれると中村頼永氏の名前が出てくるわけで、石井氏は初めて知りました。

wikiったところジークンドーの世界もいろいろお家騒動的なものがつきないようで大変だなぁという話でした。

話は変わりますがPRIDE興業が終わり、世の格闘技熱も冷ややかになった2000年代中期。当然ミーハーな私もここら辺から格闘技を目にする機会は減ってきました。

ある時ケーブルTVでUFCがやっていたのでぼんやりと見ることにしたのですが、どうもどっかで見たようなサイドキックをみんな使っているな?と違和感を覚えていたのですがよくよく解説を聞くとどうもこの技はジークンドーの技だと言っているのです。記憶が古く名前が思い出せないのですが、その一戦で勝利していて「イケるもんなんだな」と当時思ったものです。

これはUFC3というゲームの紹介動画ですが、代表のダナホワイトやジョンジョーンズなんかもコメントを寄せてます。

技術的なことより、マーシャルアーツに対する考え方や思想が今の選手たちにもいくらか影響を与えている部分はあるようです。

メタが回るという言葉がゲーム界隈にあります。その時々(バージョン)によって強い戦術が変わっていくことを指しているんですが、グレイシー一辺倒だった極初期のMMAから、タックル対策が確立しボクシングテクニックで打倒する時代、パンチ間合いをけん制するためのサイドキック時代、さらにその距離をつぶすステップインの開発。

MMAの技術はいまも更新され続けて、その隙間にジークンドーの技術が入り込む余地はあるかもしれません。

ここからは素人の私見を述べますと、格闘技術(武術、格闘技全般)というものは手品みたいな部分があり、相手が知らない技を気づかれないうちに使うというのが本質にあります。今では誰もが知っている技であっても発生した当時は逃れられない必殺技だったものがたくさんあります。

矢地選手は前回の試合のように教わった技を出そうとすると思います。

前回の試合も見ていたのですが「バカだなぁそりゃ捕まるよ」というくらい不用意にサイドキックを出していました。通用するかしないかは置いておいて5分3ラウンドという時間の中で技を見せるには開幕しかないという考えはわかります。おそらく今回も同じようにジークンドーの技を織り込んでくるとは思いますが前回のように何回か試すようだとおそらく敗れるでしょう。

上にも書きましたが武術の技というのは手品なので、種がばれたら対策は簡単、あるいは手痛い反撃を受けます。本番のリングの上でそのリスクを負いなおかつ一発で決める精度があるかどうかが今回の見どころではないでしょうか?

何はともあれMMA×ジークンドーのロマンが花開くことを期待しています。

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