Rainbow Town

Lyrics

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虹色に光る街を目指せ 満ち潮の海よ道標になれ
いつになくマジな顔の君が核心に触れるまであと何秒?

当たり前のような顔で涙流す 洗いたてのシャツに刻まれてる
キャラのグラフィティ ただの二人に
飾り映えの無い所在も無い日々はただモザイク細工らしく視界を乱す
だから宝探しにhere we go

虹色に光る街を目指せ 満ち潮の海よ道標になれ
いつになくマジな顔の君が核心に触れるまであと何秒?

海沿いの道をただまっすぐ行けば 月夜に吐息をかき混ぜて
あなたが歌う 私は踊る
Mother Ship Connectionが響き渡る目指す街 still have not found 
だから宝探しはto be continued

虹色に光る街を目指せ 満ち潮の海よ道標になれ
いつになくマジな顔の君が核心に触れるまであと何秒?

Lyrics, composed, arrangement by SUKISHA

Vocal, chorus arrangement by kiki vivi lily

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制作後記 (by SUKISHA)

SUKISHA × kiki vivi lilyはこの曲から始まりました。

「二人の出会いは?」とすごくよく聞かれるので先に答えておくと、モナレコードと言うライブハウスの周年イベントで3年弱ほど前に一緒になったのがきっかけです。

その時キキビビちゃんは初ライブ、僕はまだSUKISHAを名乗ってもおらず一瞬だけ鍵盤で参加していたバンドで共演しました。

その後SNSでゆるく繋がり、ひょんなことからキキビビちゃんの楽曲「LOVIN' YOU」をカバーしてそこから具体的な親交が始まりました。

カバーをきっかけに「何か一緒に作りたいね」と言う話をしており、当時女の子に歌ってもらいたくて作っていた曲のうち聞いてもらって気に入ってくれていた曲がRainbow Townのデモでした。

何かきっかけがあれば、と話はしていたものの実現はせずそれぞれ活動をしていたところ、ちょうど2年前くらい、年末に急に電話がかかってきました。

「コンピレーションアルバムに参加する予定だけど自分の楽曲が権利の問題で使えなくて困っている」と言う内容で、Rainbow Townを一緒にやれないか?と言うことでした。

大体いつも面白そうな誘いには乗ることにしています。スケジュールが恐ろしくタイトだったこともあって即OKし、トラックとリリック、仮歌入りのオケを2,3日で作って送りました。

そこにキキビビちゃんの歌とコーラスワークがバッチリハマり、無事に"2 HORNS CITY #2 -Rain Library-"と言うコンピレーションアルバムに収録され、それをきっかけにEPを作ろうかと言う話になりました。

楽曲に関してで言うと、この曲を作る時最初に浮かんだのはサビの歌詞、「虹色に光る街を目指せ 満ち潮の海よ道標になれ」とそのメロディでした。

その後「いつになくマジな顔の君が核心に触れるまであと何秒?」と言う歌詞がさらに出てきて、女の子に歌ってもらう曲と言う前提だったのでいかにも女の子らしい感覚が歌に出来た、と手応えを感じたのを覚えています。

僕の中ではアルバム全体が車に乗って虹色に光る街を探しに行くと言うストーリーになっています。そのイメージをくれたきっかけはこの曲でしたね。

重ねすぎでは?と言うくらい重ねているワウのかかったギターは当時聴き直して新たな衝撃を受けたD'AngeloのVoodooからインスパイアされています。

最後のサビの前のブレイク、色んな音がする部分はSnarky PuppyとJacob Collierのライブ、"Don't you know"から影響を受けました。

最後にですが、ところでRainbow Townには一つ面白いエピソードがあります。

この曲はコンピに収録するときのクレジットをどうするか相談した時に、特に何も考えずに「"kiki vivi lily"だけでいいんじゃない?」と話し、実際に初めはキキビビちゃんの名前のみで収録されました。

その後、やはり名前は出した方がいいと言うことで、増刷された分から僕の名前も追加されました。まさかこんなに聴かれるなんてお互い思ってもいなかったからです。

そんな話も完全に忘れていた頃、まさにkiki vivi lilyのアルバム「vivid」がリリースされ乗りに乗っているその時に、なんと完全自主制作のRainbow Townがファミマのラジオ番組で定期的に流されると言う嬉しい珍事が起きました。

僕がそれを知ったのは、盟友THREE1989と共に行った札幌公演の次の日、DJのdatchくんが上げていたinstagramのストーリーからでした。

ちゃらけたヤツらの動きと共にRainbow Townが流れている、画面越しの店内でその後流れたアナウンスは、

「お送りしたのは、kiki vivi lilyでRainbow Townでした。」

でした。

なんでやねん!!!

俺の名前どこよ!!!

と声なき叫びをあげたことは記憶に新しいですね。。

上述した事情を知っていればどこをどう切り取っても当たり前なのですが、まるで覚えていなかった我々はまあまあ動揺しました。

その頃には既に、この曲は僕の作詞作曲編曲でダブルネームでリリースした曲と言う認識だったんですね。

結局ファミマに問い合わせた結果、中の人が初回プレスのコンピレーションアルバムを購入して気に入って善意で流してくれていた事実が判明し、僕が適当なのが悪かったと言うことがわかりました。

まさかファミマで自分の作った曲が流れるとも、ファミマの問い合わせフォームにそれを問い合わせるメールを送ることになるとも思っていませんでした。

全く人生何があるかわからないものですね。