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炎上した「車椅子ユーザー」について、前からも、今も思ったこと


その日は突然来た

今日、Xのトレンドに「車椅子ユーザー」の言葉がトレンド入りしました。

多くの方がご存知かとは思いますが、ある車椅子インフルエンサーの方が、映画館の対応を巡って色々あったという話に対し、、、まあ本当に色んな意見が交錯し、「炎上」した話です。

僕は、早いうちにこの車椅子の方の投稿にコメントして、「障がい者が報われる社会になって欲しいですね」といった旨を伝えました。

それから、そのコメントにはアンチともとれるコメントが届きました。
「映画館のスタッフは介助職員じゃない」「これは差別なんかじゃない」といった旨でした。

来る間隔が狭まってきたので、コメントを削除しました。

その後、Xのトレンドをたまたま見ていたら、「車椅子ユーザー」のワードがトレンド入りし、炎上しているというポストが多数ありました。

今まで、炎上の渦中にいたことはなく、「炎上している」という話題に触れてから当該発言を見て、「炎上ってこういうこと言ってたんだ」と思いました。

だから、僕のコメントの返信にアンチ的なコメントが来ていた際、何のことだろう?と思ったのが最初でした。

ファンである車椅子インフルエンサー

僕はその車椅子の方のファンで、最初はFacebookで知り合いました。
当時はまだ駆け出しの頃だったようです。

それからずっと彼女のことは応援していて、NHKなどに出ている番組は欠かさず見たし、彼女がどんどん活動の幅を広げていく姿を見て、嬉しくなっていたりもしました。

東京パラリンピック2020の閉会式に出ていた時は「ここまで上り詰めたか!!!」とワクワクしました。
とても勇気をもらいました。

彼女は普段から「ここがおかしい!」と伝えている人で、その言葉にはほぼほぼ当事者や障がい者と思われる方から賛同を得ていました。

ハロウィーンの日に、多目的トイレ(バリアフリートイレ)にゴミや血のりが散乱している写真をUPして、問題提起していたりしました。

こういうことが広がって行ってくれたら、きっと障がい者も住みやすい社会になってくれるのだろうと期待していました。

今回の映画館の発言もその1つと感じ、問題には感じませんでした。

しかし、「介助職員じゃない」とか「これは差別ではない」といった心無いコメントが多くあり、前述した通り、彼女だけでなく、コメントした人にもアンチ的なコメントは寄せられました。

Xのポストには、今回の騒動になってから発言したであろう人のコメントが多く、中には車椅子当事者からの批判もあり、世の中ギスギスしているなぁと感じました。

何かとギスギスしあう社会

正直今回の騒動はガッカリです。
彼女の発言ではなく、この社会に。

こんなにも批判が来て、当事者からも批判が来て、みんながみんな足を引っ張り合う状況。

分かり合おうとはしないんですね。

障がい者の話題が出ると、すぐにこうなります。
分かり合う発言が出ることもあるのでしょうが、それは全然話題にはなりません。

ニュースがネガティブな話題になりがちになるように…。

今回の件に関しても、世の中のニュースに関しても、ネガティブな意見とか、「けしからん系」の意見とかの方が、とても話題になるんですよね。

ポジティブな話題で数字が取れるといえば、オオタニサンぐらいです(SNSでもそう)。

車椅子ではないけど、精神障がい者の僕でも今回の件はとても悲しくなりました。

障がい者が炎上すると、当事者でさえこんなにも批判意見を出してくるんだなぁと…。

障がい者施設に通っていた時代、精神障がい者同士の話の中で、たまに当事者批判があったりしました。

でもそれって本当に僅か。

5年に1度あるかないかぐらい僅かでした。
(かれこれ15年あちこちいたので)

なんか、本当に悲しくなりました。

内なる優生思想がある?日本

今回の件で思い出しました。
「日本には内なる優生思想がある」と言われていることを…。
これもその1つであろうと思います。

この話題はある程度時間を置いて、よく考えた上で書こうとは思いました。

しかし、後になってから書くと蒸し返すことになりそうで、それは今回の当事者に悪いなと思ったので、今書きました。

いやぁ、この社会残念。
本当に残念。

NHKの『ハートネットTV』や『バリバラ』などで取り上げて欲しい問題です。

障がい者に理解ある社会になって欲しい…。
そんなことを思った、2024年3月17日でした。

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