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【テレビっ子アゲイン③】祝!発掘再放送!! 奇術的連続殺人に観衆と少年は翻弄されるばかり?! 復讐のイリュージョンをとくとご照覧あれ...NHK少年ドラマシリーズ『蜃気楼博士』(1978)
結論から言おう!!・・・・・・こんにちは。(^▽^)
蚊に刺された跡を見て、幼少期にあまりにも蚊に刺されるあまり、紐を付けたムヒを首からぶら下げていたことを思い出す、O次郎です。
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しかも一作目が結構売れたから続篇も出たっていう。
今日はいつもと趣向を変えまして、古いTV番組のお話です。
今月に入ったぐらいからTwitterで目にしたのが、1978年放映の"NHK少年ドラマシリーズ"の一篇『蜃気楼博士』の再放送の話題でした。今週6/20~6/22に掛けてNHKBSPで放映され、鑑賞を終えましたのでその所感に、個人的な”NHK少年ドラマシリーズ”に関する思い出を絡めてつらつら書いてみようという具合でございます。ちなみに当方、85年生まれですのでリアルタイムではございません。
リアルタイム世代の方も、それなんぞや?ながら『少年探偵団 (BD7)』や『おもいっきり探偵団 覇悪怒組』のような往年の少年向けミステリードラマが好きな方々も読んでいっていただければ之幸いでございます。
それでは・・・・・・・・・・・・・・・日本の夏 キンチョーの夏!!
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夏休み期間は平日午前中によくアニメの再放送をしていました。
その枠で91か92年ごろに再放送されていた『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』が
はじめて観たマイファーストガンダム作品でした。
「バラバラだ・・・・・・ミンチよりヒデェや?!!」(゜Д゜)
Ⅰ. "NHK少年ドラマシリーズ"の概要と個人的おもひでぽろぽろ
1972~1983年放映、ということで未だ生まれておらず、リアルタイムでは全く観た覚えがありません。
NHK総合の同じ枠の番組でいうと、『天才てれびくん』は観ていた記憶があり、当方関西出身なのですが、小学校中学年だった94,95年ごろ、
〇夕方4時代 - 学校から帰宅、間に合えば宿題
〇同5時代 - 関テレ(フジテレビ系列の関西キー局)で『ゲゲゲの鬼太郎』
の再放送を観る ※キャラクターにユメコちゃんが居たのでたぶん第3期
〇同6時代 - NHK総合で『天才てれびくん』と『フルハウス』を観る
〇同7時代 - 母に呼ばれて晩ごはん ~
というような毎日だったように書いてて思い出してきました。
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特に『転校生マオ』なんか、「こんな薄気味悪い話、NHKでよく放送するな~…」とか
子どもながらに思ってたような・・・。
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鬼太郎と友達になる準レギュラーで、猫娘を交えて三角関係みたいなエピソードも有ったような?
いわゆるしずかちゃん的”サービスシーン”も…。
・・・・・・(`・ω・´)
話を"NHK少年ドラマシリーズ"に戻しますと、ファーストコンタクトは萩尾望都先生原作の『11人いる!』でした。
というのも、たしか私が大学生の頃にその劇場版アニメ(超名作‼)をテレビ放送(これも確かNHK衛星第2)で観て感銘を受け、関連作品を探して原作コミック、そしてドラマ版に辿り着いた、というわけです。DVD化されていたので勢い購入したのを覚えています。
内容はというと・・・先に出色のアニメ版を観ていたので特撮のあまりのチープさと、強引なカツラにメイク、とても巧いとは言えない原作改変(犯人が原作と違う)で・・・となりましたが、少ない予算で何とかものにしてやろうという制作側の熱意は伝わり、幼少期にリアルタイムで観ていれば何かしら後世に尾を引く引っ掛かりは有ったろうと思います。調べてみると、声優として著名な三ツ矢雄二さんや刑事ドラマやナレーションで名を馳せた佐藤慶さんも出演されていたようで。
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『うる星やつら』で乗りに乗っている頃のキティ・フィルム制作、
出崎哲監督による緊迫のサスペンス演出で、原作を凌駕する面白さだと思います。
11人のその後を端的にテロップで語るEDの演出がまた泣かせる…。
他にもNHK少年ドラマシリーズでソフト化されている作品もあるようですが、上述の通り『11人いる!』の印象が決してよろしいものではなかったためそこまで食指が伸びず、今回が本シリーズへの二度目の邂逅となったわけです。
Ⅱ. 「蜃気楼博士」の内容と所感をつらつらと
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"どうやら俺達は……やる事が全て遅かったのかもしれん……。"
”霊媒師・峠原が行う守護霊を使った殺人実験の謎を、奇術師ドクター・ミラージュ『蜃気楼博士』こと久保寺は解き明かせるか…。事件の真相に迫ろうとする週刊誌記者・昭一と中学生・次郎の草間兄弟、そしてその他マスコミや警察たちだったが、真犯人に辿り着けぬまま二人も犠牲者を出し、捜査が暗礁に乗り上げてしまう。実は殺された二人は久保寺とその弟子の仇敵であり、一連の事件は不治の病で死期の近い久保寺が峠原を巻き込んで最後に挑んだ"殺人"というイリュージョンであった。”
まずこのストーリー展開だけ追ってみても、『火曜サスペンス劇場』や『土曜ワイド劇場』といった大人向けミステリー枠で放送されてもおかしくないような内容の濃さです。
さすがにNHKでしかも少年向けということもあって殺人をはじめとする残酷描写は避けられていましたが、再放送後の解説コーナーでも言及されていた通り、帯番組での連続視聴を視野に推理の間も無く矢継ぎ早に事件が起こって謎が謎を呼ぶ展開はストレスでもありますが、一方で俄然興味をそそられて気持ち良くもあります。
キャストに関しては、まず蜃気楼博士の井上昭文さん。日活黄金期を支えた名脇役、ということで、主演作は本作ぐらいかもしれませんが、夥しい数の映画・テレビドラマに出演されていたようです。本作でも、普段は好々爺然としながら時おり暗い過去を思い出して塞ぎ込んだり、過去の栄光に憑りつかれたりと、人間としての厚みを感じさせる演技でした。
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そしてその蜃気楼博士と(表向きには)対立していた霊媒師・峠原役の剣持伴紀さん。他の俳優さんが朴訥とした素朴な人相の方が多い中で、長身痩躯で眼光鋭いその姿は当ドラマの中で異彩を放っており、ミステリードラマにおける重要な要素の不気味成分を一手に引き受けていらっしゃったように思います。ドラマからの退場の仕方は唐突なもので些か面喰いましたが、序盤のインパクトだけで十分でしょう。
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本来の主人公である中学生の草間次郎役の田中健三さんは情報がヒットせず。お顔を何かの作品で観たことがあるような気がしないでもないのですが、後のNHK教育テレビの番組にも出られていたのか・・・?
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また、彼の兄で週刊誌記者役の吉川浄さんも情報がヒットしませんでしたが、本作のVHS素材は彼が個人的に録画していたものをご提供成されたということのようで・・・恐れ入ります。
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しかもそれを保管されていたということでそれだけご本人の思い入れが強かったのでしょう。
最終話で蜃気楼博士が黒幕だったこととこれまでの殺人のトリックの数々、そして蜃気楼博士の死が一気に描かれたわけですが、傑物たる大人として憧れていた相手の暗黒面を見るにつけ、主人公がそれをどう受け止めて大人の階段を登り始めたかをもう少し描写してほしかったように思います。
がしかし、その消化不良感に限りなく近い余韻こそが本シリーズの製作サイドの狙いだったのかもしれません。
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『怪奇大作戦』の第一話「壁ぬけ男」の一鉄斉春光にも似た哀愁も感じられました。
そして余談ながら作中通して気になったのが、各演者のセリフの間違いによる言い直しをリテイクせずそのまま採用している点です。セリフ量が多いのもあるでしょうが、蜃気楼博士と草間少年が特に気になりました。
よほど撮影スケジュールに余裕が無かったのかわかりませんが、演者さんからリテイクを要望することもあったでしょうし、その場をどう収めたのか気になるところではあります。今後、同シリーズの別作品を観る機会があれば話の内容よりもそこが気になっちゃうかも・・・。
Ⅲ. おしまいに
というわけで今回はいつもとちょっと趣向を変えて、"NHK少年ドラマシリーズ"『蜃気楼博士』について語ってみました。ところどころチープさを感じるところは有ったにせよストーリーは純粋に面白く、本シリーズの別作品にも興味が出てきた次第です。古い作品でしかも連続ドラマだけに映像素材が残っていないものが多いようですが、またアンテナ張って再放送等の情報を逃さないようにしようと思います。
今回はこのへんにて。
それでは・・・・・・・・・どうぞよしなに。
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国会図書館で探してみるか。(✌'w'✌)
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