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#3 サッカーが好きな男の子との話

先日、
ある場所に行った時に男の子と出会いました。

その場所を出た時に
「男の子がサインを求めているので書いてもらえますか?」
と別の人に呼び止められ、僕は中に戻って行きました。

すると、日本代表のユニフォームを着た小学生くらいの男の子が嬉しそうに待っていてくれました。

「背中に書いてください」

と言われて、背中にサインを書こうとしたら

KAGAWA 10

正直気が引けました(笑)

何回も「本当に書いて良いの?(笑)」

と聞きましたがそれでも良いと言ってくれたので書くことにしました。

サインを書いて終わりかと思ったら男の子のほうから

「どうやったらリフティングが上手くなりますか?」

リフティングが得意じゃない僕には難しい質問でした。(笑)
でも、どんな事を教えることが出来るかなと考えた時に

男の子はリフティングについてを聞きたいわけではないんじゃないかなと思いました。

実際、男の子はリフティングが上手くなりたいからそれを聞いてきたのだとは思いますが、本質的なところは

サッカーが上手くなりたい

プロになりたい

って言う気持ちから、そうなる為にリフティングについて聞いてるんじゃないかと思いました。

もちろん、どうしたらリフティングが上手くなるのかは教えましたが、それ以上に僕なりにサッカーが上達する為に必要なことをリフティングと繋げて伝えてみました。


自分以外の人がどうかはわかりませんが、小さい頃は特に自分が聞きたい事をちゃんと聞き出す事が出来ないのがよくありました。

「本当はこれが聞きたいけどこれ言って大丈夫かな?」
「みんなが聞こうとしてることはこういうことだろうからそれに近い事を言おう」

そういうことは何回もありました。

あとは、

自分が何を本当に聞きたいのかわかっていないこと。

これは先に出した2つの例とはレベルが全然違うと思いますし、小さい頃は当たり前で大人に近づくにつれて考えることだと思うので、これは難しいと思います。

純粋にリフティングが上手くなりたくて僕に聞いてくれた男の子にはとても感謝しています。

僕なんかは小さい頃、
元プロ選手がサッカークリニックに来てくださった時に
先着5人で、質問出来た選手にはサイン入りグッズが貰えるってなっても質問出来ませんでした。

僕と男の子を比べるのはちょっと変かもしれませんが、同じくらいの年齢の時の僕と違って、僕から何かを聞き出そうとした男の子は凄いなと思ってしまいました。

むしろ、小さい頃の方が純粋に何かを聞けるんじゃないかなと今、書いていて思いました。

その後、少し男の子と会話をして帰りましたが、短い時間で男の子に色々考えさせられてしまいました。

出会った一瞬の時間で何かを伝えられる人になりたいなと思いました。



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