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なぜヒトだけが老いるのか

小林武彦さんの本を読みましたが。

正確に言えば今のところ、シャチとゴンドウクジラとヒトだけ老後期間を観測されているらしいのですが、それは、子供が大人になるまでに時間がかかるために祖母が子育てを手伝うことができるほど長寿だった個体が残ったからということらしいのですが。

たんに年をとったら「シニア」というのではなく、「よい」「シニア」に人々がなれば高齢化社会は実り多いもの、みたいなことを主張されていますが。

例えば子供同士の争いは大人が調停するが、大人同士の争いをシニアが調停すればいいのでは、的に。

しかし実際の話、シニアになったって自分はいつまでも現役だという感覚が主流の今、よいご隠居感あるシニアは少ないのではとか思うけれども、まぁだからといって薬かなんかで「わるい」シニアを「よい」シニアに変えられるわけでもなく。なんとか折り合いをつけてこの高齢化社会もやっていきまっしょい、的な。

私は不老不死は怖くない。たった1人だと火の鳥の血をなめちゃった人の壮絶な孤独よりもえぐいことになるけど家族と一緒に不老不死なら全然ウェルカム。しかし当の家族はつれない。

小林武彦先生も冒頭、我々は「死ぬもの」だから「生きもの」なのだと書いてらっしゃいますが、生まれてきたからには幸せになりたいと願うものの、どうして終わりがある幸せなど酷いものを神は我々にお与えになるのか、エデンの園で禁断の実を食したご先祖?の罪をなぜまるで別人格の我々が背負わされているのか、若い頃に美のピークを味わう女性としては甚だ疑問ではありますが、かといって世を呪ったところで現実は変わりませんからアンチエイジングを頑張ろうと、本を読んだ甲斐のない結論にいたったりもするのですが。

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