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kotorisan
2018年3月10日 13:07
ただの内出血の跡に「キスマーク」だなんて陳腐な名前をつけたのは、誰なんだろう。大体隔週ごとに刻まれるその印は、奴の所有物であることの証明のようで始めのうちは嬉しかった。しかし、こすっても洗ってもビクともしない赤黒さでも、それは時間がたつごとに薄れていってしまう。現実が幻になるかのようなその期間が、私は大嫌いだった。「もう、つけないで」前までは「もっと強く、ちゃんとつけて」なんて頼んでい
2018年3月10日 11:24
2018年3月10日 11:22
単刀直入に言うぞ。あの女はヤバい。何がヤバいかって?それを説明するために、俺はお前へ手紙というものを書く事にした。ひと月ほどまえだったかな、あの女が机に向かい、顔を赤らめながら、まえ足を動かしていた。俺はな、こう見えて、けっこう善の心をもっているんだよ。食い意地の張ってるあの女のことだ、あんなに真っ赤になるなんて、何か変なものでも食ったんじゃないか?って、それなりに心配だってするもんだ。少