うちの階段には

私の家の階段はほとんど物置です。壁には若林奮という彫刻家のドローイングが数枚並んでおりかなり素敵なのですが、かの若林奮の真下はしっちゃかめっちゃかです。階段の左側にものがたくさん置いてあり、右側は歩行のために空けてあります。右側にものを置いてよく叱られてしまいます。物置として家族ひとりにつき大体3段が与えられています。一階に近い方からから母、わたし、父です。この習慣はわたしが小学生の頃から続いている気がする。私の3段は今とっても可愛いですよ、普段は洗濯した服を置いてあるばかりだけど。ほのさんに借りたオカキョンとか、去年単位を取れなかった授業の教科書とか、新宿の末廣亭に行った時のパンフレットとか、高校の時に買ったひと世代前の韓国コスメや、ブラのパッドや、賢治の風の又三郎と、恋人から返ってきたホワイトアルバムとウッドストックのレコード、高校の現代文のプリントは建築についてだった。片付けたらたぶんガムとか出てくるんだろうな、やりたくないから見つからないけどね!

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