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怪文書まとめ2

怪文書です。書き溜め。9~12のデータ全部ぶっ飛んだのでまあ無かったことに……ね、うん。
13だけ異様に長いです。これ紅茶頭からかけられるraputaちゃん描いてて思いついたやつだから仕方ないね。尚怪文書にraputaは無関係です。きっかけがそうってだけで。

怪文書7

自分は正常だなんて、簡単に言うけどさ。
正常の基準もわかってないくせに。
正常の定義もわかってないくせに。
ほんと、よく言えるよなって思うよ。
私はどうかって?
さあ、そんなのわからない。
基準も定義もわかってないんだから、何にも言うことはできない。
でも、もしかしたら――こんなことを考えること自体を、世界は正常と捉えることはできないのかもしれないね。

怪文書8

無邪気なままで居たかった。
純粋なままで居たかった。
本当に?
今となってはこのままでいいけれど、やっぱりその方がずっと幸せで在れるから。
本当に、そう在りたかったなと思う。
何も知らないということは、幸せであるということを。
知ることを幸せとしている彼女は、知っている。

怪文書13

友人と、自身の庭での茶会。
テーブルに置かれている紅茶を飲みながら、世間話に花を咲かせている。
――それは、主様の話。
私は茶会が繰り広げられているテーブルの横で、地面にぽつんと座っている。
いや、座らされている。
発言は許可されていない。移動も許可されていない。
だから私に出来るのは、ここに座っていることだけだった。
「……熱っ……」
思わずそう漏れてしまったのは、熱い液体を頭からかけられたから。
かけたのは主様。少し舌を出して流れてくる液体を舐めてみれば、紅茶の味がする。好きな味だ。
気まぐれか、それとも私を気にかけてくれたのだろうか。
そんなことを考えているうちに、紅茶は身体を伝い、地面へと零れていく。
その温かさを感じた一瞬に、私は頬を緩めてしまっていた。

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